出会いは8月30日「キャラホビ2009」の会場内。とあるゲームのイベントで来ていた俺は帰り際に何やら不思議な黄色い物体を見つけた。
黄色くて、もふもふしてて、大きい。
ひよこ……? 帰りの階段を昇る足を止め、不思議生物の後を追って駆け下りる。
それが「かものはしかも。」だった。だがこの時は解らない。解ったのは、ただ、かわいい。ということだけ。
広い通路で必死に片足をあげて愛嬌を振りまいている。
イベントが終了間際だったため人はまばら。つまり、この不思議生物は俺が独占しているも同然。
黄色いあいつの写真を撮りまくった。静止画だけじゃもったいない! 動画も撮りまくった。もきゅもきゅ。何なんだ!? あのポーズは! 頭にあるちょろっとしたのも気になる。激写。どれだけにやにやしているんだ、俺。
帰って来て編集さんにこの感動と興奮を伝えようと撮影した写真と動画を送りつける。動画は30分にも及んでいた。まだ足りない、もっと見たい。
「幸せのおすそ分けします」
「かわいい! なにこれー!!」
「でしょう!? かわいいでしょう!!」
俺の興奮っぷりに若干引きつつもそのかわいさに賛同してくれた。よかった、人類まだまだ捨てたものじゃない。
冷静になって考える、何者なんだろうかあれは。「そういえば近くにいたスタッフの人が帽子を配っていたな」と思い貰ってきた帽子を調べる。「かものはしかも。」というのかあいつは。ちょっと検索してみよう。
「かものはしかも。あいまい生活のすすめ」。それは、新発売のゲームの名だった。
完全にやられた。その魅力にまんまとハマってしまった。
俺は、早速編集さんに取材しようと持ちかけた。
「今を逃すともう後がありませんよ!」
「そのうちね」
「早くしないと手遅れになります! 早く!!」
俺の熱意が通じて、編集さんも乗ってくれた。
「なんか新しいゆるい取材企画を立ち上げよう」とその場で決まった。俺の「かものはしかも。」への愛が世界を動かした瞬間だった。
それなら、B-TEAMゆる系担当のたろちんを誘ってふたり交互の連載にということになり、トントン拍子で話は進んでいった。
すぐアスキー・メディアワークスに取材の申し込みをした。返事はOK。やった、また会える!
「かものはしかも。」のスケジュールを聞くと、9月26、27日「東京ゲームショウ」に出演が決まっているらしい、これはぜひ行くしかない。半ば強引にたろちんを連れて会場へ赴く。俺の洗脳の成果で、彼も「かものはしかも。」のかわいさに魅せられていた。だが、その感動を彼女に伝えようとしたところ「必死すぎてキモい」と言われてしまったようだ。非情である。
「かものはしかも。」にはキッズコーナーでしか会えないらしいので、入口で取材の説明をし、中に入る。首には取材証明書、頭にはかものはしかも。帽子を装着する。万全装備だ。
今を逃すと後がないと勝手に思っていたが、会場に来ている子供たちは既に「かものはしかも。」の存在を知っており、つぎつぎに一緒に写真を撮ってもらっていた。
担当の人に「一緒に写真を撮りますか?」と声をかけてもらう。かけられた瞬間に飛び付きそうになったが、子どもたちが終わるまで我慢。やっと俺たちの番になった。ふわふわでもきゅもきゅだ。ふわもきゅ。
その後は「かものはしかも。あいまい生活のすすめ」の体験版をたろちんにやってもらう。ミニゲームの難易度は結構高いらしく、彼はノルマを達成できずに何度も失敗していた。ゲームが難しいのかたろちんが下手なのかはあえてここでは語らないことにした方がよさそうだ。














