B-TEAM PRESENTS たろたろかとぉ〜ず VOL.4B-TEAM
半年間続いたたろかとも今回で最終回。最後なのに俺とたろちんだけで楽しむのはもったいない! B-TEAMにゆかりの深いあの人達や部員のルーツもゲストで登場し、盛りだくさんの内容になっています。
加藤「最終回、お世話になった人にお礼しにいくってのどうよ?」
たろちん「いいけど、誰のところにいくの?」
加藤「やっぱり俺たちが一番お世話になったのは飯田和敏さんじゃないかな」
たろちん「あー、『ディシプリン*帝国の誕生』もいっしょに実況した仲だしね。それでお礼って何するの?」
加藤「料理作ってふるまうのはどうかな」
たろちん「俺たちが?」
加藤「うん」
たろちん「お前料理できんの?」
加藤「22年生きてきて2、3回くらいやったことあるよ!」
たろちん「不安だな……」
ガジェット通信、鬼丸美穂さん
ガジェット通信、鬼丸美穂さん。鬼丸さんにはディシプリン祝勝パーティでスープをご馳走になったことがあり、大変美味しかったので3杯くらいおかわりしました

過去にゲームクリエイター飯田氏『ニコ動』で動画削除され落ち込むなどを担当した鬼丸さんにこの話を持ちかけ、ガジェット通信を貸してくださいとお願いしたところ、快く引け受けてくれたのだ。ガジェット通信のオフィスにはすばらしいキッチンがあるのだ。

鬼丸「ただし条件は二つ。ガジェット通信でも記事を書かせてもらう、もう一つは私のレシピ通り完璧に作ること!」
新たなミッションまで増えてしまったのが、料理はド素人なので、レシピを教えてもらう方が逆にありがたいのです。

パーティと言えば三角帽子と鼻眼鏡
パーティと言えば三角帽子と鼻眼鏡は欠かせない。使用後はガジェット通信の備品に。

ガジェット通信は主に2ちゃんねるやニコニコ動画を中心としたネタを取り扱っているニュースサイトだ。松岡修造『ニコ動』の無断編集動画に「あっぱれ! 感謝したい」などマニアックな切り口で人気を集める。今回料理を教えてくれる鬼丸美穂さんは、苺ホワイトチョコレート餃子を作ってみようなどの記事の料理指導も担当。普段からスタッフや来客においしい料理をふるまっている、ありがたいお方。

愛情を示すのにエプロンは必要不可欠
料理はかわいらしいエプロンさえあればうまくいく。料理は愛情から、その愛情を示すのにエプロンは必要不可欠なのだ。

エプロンを調達した後、たろちんと合流。食材探しは新宿デパ地下で行う。今回、俺は焼き餃子、たろちんはチャーハンと鬼丸さんに指示されたものを作る。買い物の途中にルーツからのメールが届く「アニメいか終わったから、俺も行く。タコと紅しょうがを頼む」。これでRevinさんだけ来られないことになったが、配信をしながら俺たちのことを応援してくれているだろう、きっと。料理の買い物なんてまったくしないため、何がどこに置いてあるかの見当もつかず、店内を行ったり来たりを繰り返してしまった。飯田さんが生ハムを持ってくるからメロンを買ってこい、と食の神に対する冒涜のようなことを言っていたのを思い出したが、一つ5000円もする高級なものしか売っていなかったのでカットメロンを購入。なぜ人はプラスとプラスを掛け合わせようとするのか。「そのままの君が一番素敵だよ」という殺し文句を持つ俺としては、生ハムメロンの存在だけは許すことができない。
オーダー 餃子
いい焼き色の焼き餃子
いい焼き色の焼き餃子。10年ぶりの料理にしてはなかなかいいセンスをしていると自画自賛の毎日である。
本日の戦場、ガジェット通信in未来検索ブラジルに到達。鬼丸さんとルーツが出迎えてくれた。

加藤「あれ、ルーツもう来ていたんだ。ていうかガジェット通信にもたこ焼き器あるってメールしたのになんで自分の持って来てんの?」
歴戦の勇者のような貫禄があるたこ焼き器
年季が入り、歴戦の勇者のような貫禄があるたこ焼き器。ルーツの家ではタコじゃなくてウインナーとか天かすが入ったやつしか食べたことないけど。

ルーツ「そりゃあたりめえよ、これは俺の命の源だから。ていうかもう暖まっているから早くしようぜ」
たろちん「え、道具を全部持って来たの? 泡だて器とボウルまで持って来てんじゃん」
ルーツ「ちゃんとたこ焼きの粉も持ってきていますよ」
加藤「よくわからねえけど。あ、これ、たろちんの分のエプロンね。さっき西武新宿PePeのレディースフロアで買ってきたんだ」
たろちん「なにそれキモイ」

飯田和敏さん
飯田和敏さん。ゲームクリエイター。B-TEAMといっしょに実況した「Wiiウェア」専用ソフト「ディシプリン*帝国の誕生」が「文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品」に選ばれる。われわれ以外の実況者にも積極的に絡んでいき、炎上し自ら火だるまになったりして、(小さな)世間を大いに騒がせ、本来ならB-TEAM卒業式の日にお礼参りをされてもおかしくない。
はたしてこの男たちとわかり合える日は来るのだろうか。

と、不安になっているところに本日のメインゲスト飯田さんがやってきた。

猫耳を装着した猫背の俺
100円ショップで買ってきた猫耳を装着した猫背の俺が猫の手で白菜を切る。いまならオプションで猫舌もついてきます
飯田「おー加藤ー久しぶりー」
加藤「お久しぶりです。飯田さん痩せましたね、元気ですか?」
飯田「まあ色々あってね。今日たくさん食って帰るから、うまいもん食わせてくれ」

本日のキャシィ塚本こと鬼丸さんに台所まで呼び出され「まずはこの白菜を切ってみろ小僧」とばかりに包丁を渡される。大丈夫、包丁なんて怖くない。添える手は猫の手、ちゃんと頭にも先程100円ショップで買った猫の耳を装着している。俺、完璧。野菜を切り、ごま油を投入したひき肉に、飯田さんへの感謝の心もついでに込めて、餃子の餡を練る。

餃子を包むのだけはうまいと評判の俺
餃子を包むのだけはうまいと評判の俺。いつ「餃子の王将」のCM依頼がきてもいいようにアップを始める。
餡を作るのにけっこう時間がかかったせいか飯田さんは退屈してしまったようだ。「加藤が餃子包むのが見たい!」と駄々をこねだしたので、俺のスーパー餃子包むプレイを見せてあげるとキャッキャと子供のように喜びだした。鬼丸さんの指示通り皮を150枚買っていたため(こんなにいらない気がするが……)飯田さんは150回キャッキャした。一方ルーツは黙々とたこ焼きを作りはじめていた。
オーダー たこ焼き
高級タコ
我々のような庶民では拝むことすら恐れ多い高級タコ。最高の酒のつまみだったとはたろちん談。
ルーツ「なんでこんないいタコ買ってきてんだよ」
加藤「150グラムで800円もしたんだよこれ、つい2つ買っちゃった」
ルーツ「たこ焼きじゃなくて刺身で食った方がいいなこりゃ」
たろちん「これ生の方がうまいんじゃないか(ビール片手にそのまま食べだす)」

飯田「ルーツたこ焼き作るの上手だねー」
たろちん「屋台で売っていても問題ないレベルですよこれ」
ルーツ「でしょう、へっへっへ」
加藤「ルーツと言えばたこやきですからね」
飯田「そうなの?」
たろちん「家に遊びにいくと大抵たこ焼きが出てきますよ」

慣れた様子で両手に串をもち器用にたこ焼きを裏返すルーツ。俺はいよいよ餃子を焼く。ここまでは割と楽勝だったが、焼くアイテムがフライパンじゃなくホットプレートなのだ。餃子に少し焦げ目がついたあと、ホットプレートに水をぶっかけて蓋をする。これがなかなか難易度が高い。飛び散ってくる熱い油や水が恐ろしい、なぜ料理人は火に耐性を持っているのか、このままでは俺は一生加藤シェフと呼ばれることはないのだろうな、うん。

加藤「じゃあ水入れるぞ、うりゃ」
ルーツ「うお、こんな荒々しい中華の本場みてえなやり方でいいのか。ていうか煙がすげえな、おい。スプリンクラー作動するんじゃねえのか、大丈夫なのか!?」
たろちん「なんでそんな煙を怖がっているんだよ!」

たこ焼きばかり食べ続ける飯田さん
餃子には目もくれずたこ焼きばかり食べ続ける飯田さん。餃子があまりにも美味しすぎるので遠慮しているのだろうか。
大の男が火や煙に怯えながらなんとか完成。飯田さんはまだたこ焼きを夢中で食べている。「こっちもできましたよ」と俺の餃子をふるまう。一口食べるなり
「うん、これはするめいか」
という謎の答えが返ってきた。多少もちもちしているが、初めて作ったにしては上出来だし、俺はこれを飯田星の飯田語では「ベリーデリシャス、すっげえ美味いよ!」だと解釈し、気をよくして二度目の餃子を作る。1度目と比べ、焼きの色が段違いにいい。やはり人は経験していく生き物なのだ。「どうぞ、食べてください」「うん、あ、これは美味いよ!」ああ、飯田さんは気分を害したときに「するめいか」と発声するんだな。

お腹もいっぱいになり気分を良くしたのか、飯田さんは奥の部屋から(多分編集長室)からギターを持ってきて、いきなり弾き語り始めた。いつもだったら「なんとかソーウル! イェーイ!」と言って30分くらい歌うのだが、今回は一小節あたりでやめてしまった。

大宴会
「ITmedia Gamez 日々是遊戯」でB-TEAMを最初に紹介してくれたフリーライターの池谷勇人さんと実況者のはるしげさんが近くにいると言うので電話で呼び出し大宴会となりました
加藤「今日は『たろかと』取材なのに、ルーツよく来たな」
ルーツ「電車賃とタダ酒を天秤にかけた結果、こっち来たんだよ」
加藤「そうなの。あ、最近レスリングシリーズどうよ?」
ルーツ「ストリートチルドレンがハンパねえな」
加藤「あれは神動画だわ」
オーダー チャーハン
鮭チャーハン
たろちん自信作の鮭チャーハン。食べるごとに口内の水分を奪っていくため、お茶なしでの完食は困難を極めた。
熱いトークを交わしていると、たろちんが大きな皿を持ってニュっと姿を現した。

加藤「あれ、どこ行ってたんだ?」
たろちん「バカを言えよ! チャーハン作っていたんだよ」

あ、そうだ、まだあったんだ。みんな餃子とたこ焼きで満腹になり、チャーハンの存在を忘れていたのだ。さっきまで椅子に座って早く帰りたいオーラを出していたのに、いつの間に作っていたのか。文句を言うたろちんを横目に一口食べてみる。この鮭チャーハン、ご飯の水分を全部吹き飛ばしているため、店で食っているかのようなパラパラ感。火力の少ない家庭用のコンロでここまで作りあげるとは大したやつ……。

新人ライター二人
「最近どうよ?」「毎日原稿で忙しくてお酒を飲むことしかできないよ」新人ライター二人のつかの間の休息だ
たろちん「これね、尊敬するグッチ裕三先生を真似して、卵をあらかじめまぶしておいたんだよ」
ルーツ「そうなんすか」
たろちん「うん、数年前、主婦を中心にそうとう流行ったんだよ」

結局水分ゼロに等しいので、味は電子レンジでチンしたチャーハンの方が美味かったのが、真実を伝えるとただでさえアンパンマンのように丸いお顔がさらに膨張してビッグバンを引き起こしそうだったので黙っておく、これも優しさなのだ。

鬼丸「このたこ焼きうまいね」
飯田「ね、いけるこれ」
加藤「餃子も残っているんで食ってくださいよ」
オーダー 海老チリ
エビのプリプリ感とチリソースの辛さがマッチ
エビのプリプリ感とチリソースの辛さがマッチしてこれはいい食べ物だなあと僕は思った。エビチリを食べるのは中学校の給食以来ですが。
締めのビールを飲んでいるときに
締めのビールを飲んでいるときにルーツがポツリ「B-TEAM終わるの寂しいな」なんだかんだ言って1年間いっしょにやってきたのだ。最後になにか解散イベントでもやりたいところだ。
ルーツのたこ焼きに捧げるこの情熱。このやる気と気合がこれからの漫画界を支えていくのだろうか。
餃子も全部焼いて、お腹もいっぱいになったしと思っていたら、鬼教官の鬼丸さんが「加藤、エビチリ作るぞ! 早く台所へ来い!」という壮絶な無茶ぶりを発揮。え、なにそれ聞いていないんですけど。修羅道に住む阿修羅より厳しいのではないか。重い腰をあげながら台所へ行くと既に材料と下準備してあった食材が用意してあった。あれ、何この至れり尽くせりな感じ、素敵。鬼丸さんが菩薩に見えた瞬間であった。自分がやったことといえば海老の尾を取って、尻尾から引きちぎられた生身を地獄の釜のごとく茹で上がったお湯に投入し、その後小麦粉らしきものと海老をすり合わせたくらいだ。エビチリのチリの部分は、あらかじめチリソースが用意してあったのでそこへぶち込んだだけ。この料理番組のような手際の良さに我ながら惚れ惚れする。人生もこういう下準備が大切なんですよ、みなさん。結局作ったはいいものの、既に満腹中枢を刺激されまくっていたみんなの腹にはとても入らず、海老たちは半分以上チリソースの中に埋もれその短い生涯を終えていったのだ(そのあとスタッフがおいしくいただきました)。

飯田「海老ねー、これいい海老使っているよ。いいねー」
加藤「じゃあ早く食べてくださいよ」
飯田「いや、もうお腹いっぱいで入らない」
ルーツ「それじゃもう締めってことですかね」
たろちん「もう終わり? もっとお酒飲みたいのに」
加藤「はいはい。飯田さん、今日は美味かったですか?」
飯田「うん、今までB-TEAMの活動をずっと見守っていて気付いたことが一つあるの」
飯田さん直筆のサイン
B-TEAM宛にいただいた飯田さん直筆のサイン。右下の「巨人のドシン」の巨人が言っている「オオキクナッタネ」とは、出会ったときは貧弱な子供だったB-TEAMが今や立派な大人に成長したねという飯田さんなりのメッセージだろう。
加藤「なんでしょうか」
飯田「今の世の中、人と人とのコミュニケーションが分断されているんだよ。B-TEAMみたいな若い人たちと、僕らのような若くない人がコミュニケーションを取れる機会はめったにない。だからいっしょに実況したときも楽しかった」
たろちん「あんな体験まずないですから」
飯田「僕はゲームを作っているけど、それだけじゃ駄目。みんなでご飯を食べたリしたほうがいいね。その方が楽しいもん。だからもっとやるべき」
加藤「そうですよ、月一くらいでやりましょう」
飯田「いやそれは多い。半年に一回くらいでいいな。今度は僕も料理を作りたいね。今日はご馳走様でした。」

ぜひ飯田さんの手料理を食べて、ご馳走様でしたと言いたいですね。そのときを心待ちにしていますよ。って生ハムとメロン食べてない! 飯田さん今から作ってくださーい!
THE B-TEAM 実況野郎文芸部