10月1日

 あたしの部屋。
 ベッドがあって机があって本があって背の高い熱帯の植物があって
 壁には大好きなアーティストのポスターや写真が飾ってあって……。
 今までは、別にどうってことのない普通の部屋だった。
 でもある日、疲れきってベッドに倒れてたら、その大して広くもない、眺めだってそれほどよくない部屋の中で、心から「自分の場所にいる!」って幸せな気持になった。
 なぜその瞬間、そんなふうに思ったんだろう?
 窓から自由の風が吹いてきて、羽根を運んできてくれたのかもしれない。
 今までもゴーイング・マイウェーで生きてきたつもりだけど、心のどっかに小さな分身がいた。
 そんな自分に、「ほんとにいいの?」って聞き返す
 でも、その時、彼女は初めてこう言ってくれた。
「それでいいよ。だって自分以外になんか、なれないに決まってる」って。
 心の中でイタズラばかりしてるひねくれ者の小鬼と、やっと仲良くなれた。
 そんな気がする。

 そう思わせてくれるものたち。
 小説や詩をかく時間。
 イメージを映画にすること。
 とってもあったかくて居心地のいい仲間たち。
 夕方から夜に変わる瞬間の、空の色。
 夏や秋や冬の匂い。
 自由気ままな旅で見つけた光の記憶。
 魂のこもったアートに出会う瞬間。
 眠りにつく前の目覚めているときに見る夢。
 夜の静けさの中に、宇宙の呼吸を感じること。
 人の心の色が、淡くて綺麗なオレンジ色に燃えているのを感じるとき。
 心からのきらきらした笑顔。
 夢を追いかけてる人。
 たくさんありすぎる、大好きなもの。
 リストを作ったら、きっと何日もかかるぐらい。
 自分の部屋に感じる幸せは、きっとそういうものたちがあたしに、あたしのままでいいよって言ってくれるから。

 映画「PLANETARIUM」完成まで、あと少し。
 Do one’s best.


 ここでお知らせデス。
 今までながーく続いてきたこの亜美日記ですが、一応、10月末の日記で最終回になります。
ここで書いてきたメッセージはあたしの公式サイトEternal Windと公式ブログkyanos blueで一本化することになりました。
 長い間、この日記を読んでくれたみんな、ほんとにほんとにありがとう。
 今までは本は亜美日記、映像関係はブログってわけてたけど、これからは丸ごと公式ブログやBBSで!! 日記はなるべくこまめにブログにアップする予定だし、公式サイトのエッセイとか作品リスト、リンクもどんどん充実させていくので、よろしくお願いします!
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9月15日

 あたしはすてきな人たちとの出会いやつながりに、いっぱい助けられてる。
 とにかくいいものを作りたいっていう価値観や、そのためにはごはん食べる時間も惜しんでがんばるっていう価値観が同じで、作るものへの愛が溢れてる仲間と一緒にいると、すごく幸せな気持になる。
 黙っていても、おたがいの考えてることがなんとなく一緒だったり、思いもかけない相手の発想に助けられたり。
 今日はちょっとそんなつながりについて。

『GOOD LUCK Mariage』をかっこよくデザインしてくれたカイシトモヤさん(「room-composite」っていう会社デス)はデザインへの愛が溺れそうなほど(笑)いっぱいなひと。ゆずのCDジャケットとかもデザインしてるから、どこかで彼のデザインを見たことがある人も多いかも。
 カイシさんには、映画『PLANETARIUM』のちょーかっこいいタイトルもデザインしてもらったし、なんと……映画にも出演してもらった!!
 そして可愛いLillinの写真を撮ってくれたのは、香港生まれでカナダで写真を勉強してNYから日本にきたコスモポリタンのKieth Ng。彼も写真に、LOVE×10000な人。Kiethは英語オンリーだけど、今、日本語を少し勉強してて、一緒に飲むととっても楽しいし、エッジのきいた感性や哲学をもってる人です。
「人魚姫と王子」でタイトルを作ってもらった佐野久美子さんには、今度の映画ですっごくすてきなアニメの原画イラストを描いてもらった。いつも、あたしがイメージしてる世界をカワイイ絵にしてくれて、とっても感謝してます。そう、今回の映画にはアニメも入って、夢みたいなファンタジックな雰囲気も楽しめるよ。
 今回の映画スタッフの枠を超えて強力してもらってる新生璃人くん、大橋翼くん、高原成博くんも、みんな作品への愛いっぱいのクリエーター。
 そして製音界の巨匠で、無理をきいて収録や音響を自ら手がけてくれたクジラノイズの田村智之さんは、音楽や音作りへの愛の天使みたいな人。
 みんなありがとう……涙。うるうる。
 まだできあがってないのに……感動するの早すぎ(笑)。

 デビュー以来ずーっとお世話になってる幻冬舎の編集者達や、いい本にするために力を惜しまず努力してくれる各社担当編集者の方たちはもちろん、そんな風にいろんな方向にもの作りの仲間が増えて行くことがとってもうれしいデス。

 作るものへの愛をつらぬくこと。
 人との関係を築いていくっていうこと。
 ふたつのものは全然、違うように見えるけど、ほんとはひとつの環で繋がってるのかもしれない。
 小説や詩を書いていても、映画を作っていても、自分っていう1人の感性をつきつめていく過程で、いろんな人たちの感性が星のようにキラキラ反射してる。
 それは尊敬する昔の作家や監督、芸術家の作品だったり、仲間や友達のふとした言葉だったり。
 あたしがあたしのままでいられる、そんな愛いっぱいの仲間たちが大好き。

 ここでお知らせデス。
 今までながーく続いてきたこの亜美日記ですが、一応、10月末の日記で最終回になります。
ここで書いてきたメッセージはあたしの公式サイトEternal Windと公式ブログkyanos blueで一本化することになりました。
 長い間、この日記を読んでくれたみんな、ほんとにほんとにありがとう。
 今までは本は亜美日記、映像関係はブログってわけてたけど、これからは丸ごと公式ブログやBBSで!! 日記はなるべくこまめにブログにアップする予定だし、公式サイトのエッセイとか作品リスト、リンクもどんどん充実させていくので、よろしくお願いします!
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9月1日

 きのうはミュージシャン、臼井嗣人(うすいひでと)さんにお呼ばれして、Inter FMの「UP's BEAT」にゲスト出演してきました。
『GOOD LUCK Mariage』を読んでくれていて、「臼井さんは剣心とレイキ、どっちですか」と聞いたら、「レイキに憧れるけど、あんなに強気に前には出られない。自分は剣心タイプだなー」と答えてくれた。
 剣心!!
 めっちゃ大人の優しさにあふれた男やん!!(なぜか関西弁)
 みんなは恋愛・結婚するならどっちがいい?
 どっちも女にとっては魅力的だけど、真逆のタイプかもしれないなー。
 まちがっても「恋愛するならレイキ。結婚は剣心」と言わないよーに。
 マジ惚れしたら、そんな使い分けはできない!!

 すっごくうれしかったのは、臼井さんが眼の前で、大好きな曲「独立記念日」と長年、熱烈ファンをしてるOASISの名曲「Don't go away」を生演奏してくれたこと!! どっちもあたしがお気に入りだと知ってて、選んでれくれたから感動マックス!!!
 さすがシモキタでストリートライブをやってただけあって、すごく透明で細胞を貫く生声とアコースティック・ギター、鳥肌たちました。
 OASISの曲歌うのは高校以来って言ってたけど、そのままメンバーになれそうなほどハマってた!! 臼井さんの歌とストリート時代に出会いたかったなー。
 ゼッタイ、立ち止まって夜明けまで聞き惚れてた!!

 そしてもうひとつすっごくうれしかったのが、音楽の好みのツボがど真ん中で一緒だったこと

0ASIS→RADIOHEAD→Travis→
 MUSE→COLDPLAY→KEANE

 そー。つまりUK系のドラムとベースがきいたうねりがあるバンド・サウンドが大好き。それに彼らの歌、リリックもさいこー。どんな不安定で迷いのある自分でも力強いサウンドの波に飲み込んで、一緒に未来へ連れてってくれる。そんな気がする。
 あたしにとっていいバンド=「うねりと鼓動のあるサウンドと、今まで聞いたことがない、未知の場所に運んでくれるメロディーライン」なのかも。
 ちなみにあたしの小説に出てくる音楽も、これ系が圧倒的に多い。
 そして、臼井さんもやっぱりHMV試聴派だった!
 とっても楽しいひとときを、ほんとにありがとう。
「独立記念日」の入った『グッドラックイエスタデー』とアルバム『疑似餌』、ぜひ聞いてみてね。大人になるってことにいつだって迷いや不安を感じてる
心に、深く突き刺さるよ!!
 そして……びっくりな特大ニュース!!
 今、完成に向かいつつある映画「PLANETARIUM」のエンディングに、臼井さんの「独立記念日」を使わせてもらうことになりました!!
 ちょうどおととい、部屋でエンドロールの映像見ながら、この曲流して、ひとり涙してました……。
 わー、この曲ぴったりだなーと思いながら……。
 臼井さん、ほんとにありがとうございます!!!
 この映画が、あたしの大好きな方たちの力でどんどんパワーアップしていくのが、めっちゃうれしい!!
 みんなに見てもらえる日も、きっともうすぐです。待っててください。



(お仕事情報)

 9月5日に角川書店から『Koitube 恋愛蘇生法』の完結本『幸せな恋のはじめかた』が単行本として出版されます!! お待たせしました。
 詳しくはblog で。


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8月1日

 今、あたしのカラダは傷とアザだらけ。
 夏の肌見せシーズンだっていうのにショック!!
 まさか……DV? 交通事故?
 NOです。
 深夜の公園をわんこと全力ダッシュで競争して、足にわんこが絡みついてきて、全力でこけた……。顔面だけは守ろうと思って手足がコンクリートの地面に直撃……。しばらく口きけないほど痛かったー。
 膝が紫色にふくれあがって、あちこちからだらだら流血が。
 でも痛さより、めっちゃ恥ずかしかった。
 あー。なにやってんだろー。
 警告。
 ナマ足にヒールのグラディエーター・サンダルで走るのは危険です!!!

 幻冬舎の書き下ろしの文庫『GOOD LUCK Mariage』、8月7日頃書店に並びます。
 Mariage(マリアージュ)っていうのは、結婚っていう意味のフランス語。
 ほんとは英語のMarriage(マリッジ)が正しいんだけど、マリアージュっていう言葉の響きが大好きだから、英語+フランス語になった。
 表紙の女の子の表情、すごくシンクロニシティを感じる。
 他人の眼を意識してない、女も男も意識してない、どっちかっていうと男の子みたいな凛々しい眼差し。嘘のない、媚びない、自分にとって何が正しいかを探してるカッコイイ眼差し、大好きです。
 誰にとっても、恋する感情はとても身近だよね。
 でも結婚とか家庭って、みんなにとってはどんな距離にあるものなのかなー?
 どこで探したってセット価格で売ってるものじゃない。ぜんぶ、自分たちの内側から出てくる感情や感覚が作り上げていくもの。だからこそ期待と一緒に、不安やためらいも大きいよね。
 他人とマジで向き合うのは、すっごくエネルギーがいる。
 相手が大好きで、いちばん大切な人ならなおさら。
 でもそれ以前に、素直なキモチで「向き合う」ってことが、きっといちばん難しい。友達や仲間や彼氏……、色んな人たちに見せる自分より、もっと弱くて子供で、素顔な顔を見せる人だから。
 それでもおたがいを信じて素直に向き合えたら、そんな人と一生、隣によりそって歩いていきたくなる。ずっと終わらない恋をしたくなる。
 でも、そんな恋、本当にできるのかなー?
 結婚や同棲した人は、誰もが恋はいつか終わるっていう。
 どんなにテンションが盛りあがっても、一緒にいることがあたりまえになっちゃうと、ささいな事が気になるようになったり誤解が誤解を生んだり……。
 そのあと、どうなるのかは誰も知らない。
 さめた恋は、アルバムの中だけに閉じ込められて、二度と戻ってこないの?
 もちろん恋のかわりに、もっと静かだけどあったかい愛情になる幸せなカップルもいるよね。そういう形で結びつけるなら結婚してよかったって思えるとおもう。
 でもいつも恋愛をしてないといや。自分が輝けなくなるって思う人もきっといるはず。あたしもどっちかっていうとそっち。
 恋愛は世界を変える。
 いろんなことに意味をくれる。
 退屈な毎日が、どきどきとうれしさいっぱいのスリリングな生活に変わる。
 だから、いつもそんなテンションで生きていたい。
 真夏の太陽の熱さとエネルギーを自分の中に持ち続けたい。
 この小説の主人公、泉水もそんな1人。
 永遠の8月に生きたい。恋の9月がくるのが怖い。冬がきたら、きっと何もかもが凍りついて変わってしまうから。
 大好きな剣心と結婚した彼女は、そんな不安を隠して暮らしてる。
 彼の恋がいつかさめて、異性としてときめいてもらえなくなったら,自分はどうしたらいいんだろう?
 不安を乗りこえるために、泉水は今までの自分には思いもつかなかったようなある行動を起こす……。
 誰もが知りたいこと。結婚してからのふたりのリアルな恋の行方って?
 さめない恋なんて、ほんとに存在するの?
 この世界でいちばん美しくて優しいエネルギーは、あなたの中にあるのかもしれない。
 そしてもしかして、今、この瞬間もそれに気づいていないだけかもしれない。
 気づくために必要なことは、どこにあるんだろう?
 泉水といっしょに悩んで、自分が心から望む「ふたり」のカタチを探してみてね。

 Keith Ng 、room-compositeのカイシトモヤさん、Lillian、篠原くん、special thank!!
 あなたたちの力がなかったら、このカッコイイ本はこの世に誕生してこれなかったよ!!


(お仕事情報)

 角川書店から『幸せな恋のはじめかた』(Feel Loveで『Koitube 恋愛蘇生法』として連載していたものの完結編)はこの夏、発売されます。詳しいことはもう少し待っててね。


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7月15日

 祥伝社から出ている「Feel Love」に、『SUKIMA NECO 戀猫』が掲載されました。
 SUKIMA NECOっていうタイトル、どんな意味ってよく聞かれるけど、猫を飼ってる人ならきっと分かるよね(笑)。
「あなたは、50年間のスキマがあるけど安定した家庭と、1年間のスキマがない愛と、どっちを選びますか?」
 この小説ではそんな究極の問いかけに、ヒロインが揺れながら自分の気持ちを探しあてていきます。

 あたしは犬も猫も大好き。
 この前、面白い犬猫恋愛占いを発見した。
 それによると、あなたは「犬派? 猫派?」そして好きになるタイプはどっち? というふたつの犬猫分類で恋愛のタイプを占うっていうもの。
 あたしは絶対に、「自分は猫派」だと思う。
 だってたとえ餌をくれても、首輪とか鎖とか大嫌いだし(笑)、肉より魚好きだし、他人に何かを強制されると逃げ出すし。あと寒いの嫌いで夜行性なとこも。
 でも好きなのは、犬、猫どっちって言われると……。
 うー、難しい。
 トイプー5匹飼ってるし犬めっちゃ好きだけど、猫のあの不思議な魅力には勝てないし……。
 あたしは高校生の時、茶のしま猫を飼ってた。
 ある日、学校から帰ってきたら、ベッドの上に見たこともないテニスボール大のふわふわした毛皮のカタマリが……。
 それはまだ眼があいたばかりの、ちょーキュートな赤ちゃん猫だった!!
 誰かに捨てられたのか、自分でここにたどりついたのか
 わかんないけど、あまりの可愛さに即決で『飼うーーーっっ!!』。
 それからその猫はあたしの親友になった。
 学校のお見送り、出迎えはもちろん、レポートの上に座り込んでお勉強の邪魔したり、めいっぱい甘えるけど、機嫌が悪いと見向きもしない気まぐれ屋さん。
 でも夜は必ず、ふとんの中に潜り込んできて、おなかのところで丸まって、ごろごろいいながら眠ってた。
 その子はもう死んじゃったけど、彼女への『猫愛』を貫くために、他の猫を飼う気にはなれなかった……。
 それなら好きなタイプは「猫型」? って思うでしょ?
 でも猫は心の大親友だけど、恋人じゃない気がする。
 ってことで理想のタイプは、猫っぽくゴーイングマイウェーでいつもソファの下とか部屋の隙間に潜り込むのが好きな「SUKIMA INU」くん……かな。


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7月1日

 ネガティブとポジティブ。
 みんなその両方が混じりあって、世界でただひとつのキャラになってるんだよね。
 あたしはどっちなのかなーってよく考える。
 あまりにもごちゃまぜで、どっからどこがネガなのか、ポジなのか、よくわかんない。
 たぶん基本はネガ。
 考えなくていいことまで考えすぎちゃって、結局、疲れて独りずもうで終わるタイプ。
 でもどっか境界線があって、そこを越えるといきなりポジになる。
「もー、どうでもいいや、やっぱり1回きりの人生だし、思いっきり楽しく自分に正直に生きよーっと」。
 このふたつの間をいったりきたりしながら、結局どっちつかずで生きてる。友達の女の子がある日、こう言ってた。
「恋愛すると、不安定になるから嫌だ」
 仕事や人間関係ですごくがんばらなくちゃならないのに、恋で不安定になっちゃったら乗りきれないって。たしかに恋愛のはじめのころは、おたがいの気持ちがつかみきれなくて、気持ちがすごくぐらぐらするよね。
 でも、それをのりこえなくちゃloveにたどりつけない。
 心が揺れるからこそ、恋愛なんだし。
 でも心が揺れることって、時には弱さや負の感情にも繋がる。それが怖くて本能的に、
「自分はこんな気持ちにはなるわけない」
「自分らしくない」
 って、押しつぶしてみたり。
 自分らしさのカラに閉じこもるのも、心が揺れて思いがけない弱さに出会うのが怖いからなんだろーなって思う。
 ほんとは、生きてる限り誰の心だって、揺れてる。
 ポジティブになったり、ネガティブになったり。そのたびに世界が違う色に見えて、恋にたいしても強気になったり臆病になったり……。
 あたしも心は安定していた方が楽ちん。だって揺れ動いてると、エネルギー使うし、自信もなくなるし。でも心が揺れなくちゃ、大きな感動もできないし、人の気持ちが揺れているのも感じられない。それにネガな自分を素直に見つめて受け入れることもできないよね。
 だから、今は心が揺れたら、その揺れ方をそっと見つめてる。
 振り子みたいにいったりきたり、でも最後はきっと真ん中でとまる。
 揺れることを怖がることなんて、ない。
 揺れてるから、人を好きになる。
 揺れてるから、どんどん新しい自分を見つけて強くなれる。
 恋は、心がへん、と書く。愛は心と「ふゆがしら」という漢字のパーツでできてる。
「ふゆがしら」は足あととか足元のことらしい。つまり心に足がはえて安定するってこと?
 きっと恋は心が揺れるけど、愛はちゃんと安定したものっていうことなのかも。
 ちょっと強引だけど(笑)。
 ネガな自分も嫌いじゃない。ポジだけでは生きられない。
 風に揺れるからこそ見える綺麗なものが、この世界にはたくさんあるから。


(アミのお仕事情報)

 8月ころ、幻冬舎から文庫『GOOD LUCK Mariage』がでます。
 結婚したら、愛がほしい。結婚しても、恋していたい。
 決してさめない恋愛って、この世にあるの?
 そんな誰もが知りたいこと。きっとこの小説で答えが見つかるはず。

 祥伝社「Feel Love」に連載してた『KoiTube 恋愛蘇生法』は角川書店から完結編の形で『幸せな恋のはじめかた』というタイトルになって出る予定です。
 そして「Feel Love」には新たな連載『SUKIMA NECO 戀猫』を書いてるよ!


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6月15日

 どんなに考えても答えのでない迷いや悩みは、誰にでもあるよね。
 でもそれをどう解決するかは人それぞれ。
 みんなは何か大切なことに迷ったとき、誰に相談する?
 あたしは子供のころから、いつも「自分」。
 人に相談してアドバイスをもらっても、結局さいごに進むのは自分だから。
 だからもし自分に答えられない迷いがあったとしたら、それは、生きることに対していい加減になってるときなんじゃないかーって反省する。
 いつだって、自分にだけは正直なつもりで生きてきた。でも心だって時には愛想笑いして、自分をごまかしたりもする。本当は欲しいものをやせ我慢して、つっぱねてみたりもする。
 そんなこころの嘘で失敗を重ねるたびに、「もう自分に嘘はつかないぞ」って決心する。にしても、どーして心は自分自身にも時々、嘘をつくのかなーと思っていたら、ミクシィのコミュニティでこんなタイトルを発見。
「甘えん坊の淋しがりやのひねくれ者の1人好き」
 ……確かこんなんだったような……。
 まるで自分のこと言われてるみたい(笑)。
 今はかなり更正したけど(笑)。
 こんなタイプの女の子が結婚したらけっこー大変だよね。
 彼に「淋しいから早く帰ってきて」が言えず、「いないほうが好きなビデオ見れていいなー」。
「もっとメールちょーだい」が言えず、「メールの返事かくの面倒なら、もう送信するのやめるね」……これじゃ伝わるものもつたわらなーい。
 それとひねくれ者の女の子にありがちなこと……。
 相手の気持ちを先に読もう読もうとして、勝手に「彼ってもうあたしのこと大切じゃないんだー」とか思い込んで、ハムスターみたいに、ひとりでぐるぐる空回り……。
 そーいう経験、きっと1度や2度はあるよね。
 ちゃんと言葉をかわして、気持ちをやり取りすれば誤解だってわかることを、自分の中だけで消化しようとするから、おたがいにぎくしゃくしちゃう。
 初めて結婚生活を描いた『GOOD LUCK MARIAGE』を書いてて、1日にどんな会話を相手とかわすかが、きっとふたりの関係を決めるんだなって思った。
「いわなくてもわかってくれる」
「聞くのが怖いからやめよう」
「言うと傷つけちやうかも」
 そんなためらいの壁を外して、ほんとの心を伝えなくちゃ、きっとほんとの結婚もはじまらない。
 でもそれは、もしかしたらすごく難しいことなのかも。
 だって同棲や結婚を、ハッピーにラブラブに長く続いてるラブラブな2人って、そんなにたくさんはいないし。
 だから失敗が怖くて踏み切れないっていう人も多い。
 よく「恋愛と結婚は別」っていうけど、あたしはこの言葉を聞くたびにほんとはどーなんだろうって、子供の頃からよく考えてた。
 みんな「恋愛の相手とは違う、この人なら結婚向きっていう人を適性チェックで探してるのかなー。なんか就職みたい」って。
 それに「結婚で幸せにしてもらおうなんて思うな」っていうのも、よく言われる言葉。それはきっと相手に期待するな、自分が相手を幸せにしろっていう意味なんだと思う。
 それでもやっぱり期待しちゃう……よね。
 みんなはどう思う?
 あたしの答えがこの作品です。読んでみてください。

 ところで幻冬舎の名編集者M・I氏がこの前、こんな名言をぽろっと吐きました。
 ちなみに彼は新婚さん。第一子が生まれたとこです。

「結婚したら、欲しいものが何もなくなっちゃった。それまではあれもほしい、これもほしいって思ってたけど……ほんとに欲しかったのは、やっぱり愛情だったんだよね」

 ものすごくぐっときた!!!


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6月1日

 今日はまず撮影中の映画「PLANETARIUM」の途中報告。
 5月中にほとんどメインのシーンの撮影をすませたけど、朝7時から深夜まで、ほとんど休みなしで、キャストもスタッフもへろへろになりながらがんばってくれました。
 一番苦労したのは、ラストの山頂でキョウとメイが再会するシーン。
 なにしろ、ほんとに真っ暗な某所の森の中で、メイがもってるランタンの光を照明としてつかおうっていう、ちょー難しいチャレンジ……。
 ランタンの灯油に火をつけたら、めっちゃいい感じのあったかい炎がめらめら燃え上がっておもわず「これはいい画が撮れるかも」と舞い上がったんだけど……。
 せっかくメイとキョウがいい感じで長いセリフを言い終わってラブシーン……って言う瞬間に、ランタンの火がじゅわって突然消えてNG!! っていう悔しい瞬間が連続20回。
 なんかあたしたちに恨みでもあんのかってゆーくらい、絶妙のタイミングで炎が消えちゃうのはなぜ??
 カメラを回してるあたしも、もうひとりのカメラマンの新生くんも、メイとキョウもため息の嵐。
 しまいには照明の大橋くんと米田くんは、おなべに灯油を注いで火をつけてランタンの光にみせかけるっていう、ものすごい荒技まで……。
 でもスクリーンではこの火がすごく美しく映ってるから、期待しててね。
 光と音は映画のとっても大切な要素。
 光はなるべく自然光をつかいながら工夫を重ねて、音響は「虹の女神」のラジオドラマでもお世話になった、クジラノイズという会社の社長さんで音響の巨匠・田村さんに担当してもらって、とにかくいい作品を作ろうとがんばってます。
 高校の天体観測の授業のシーンでは、先生役の佐々木一平さんがおもいっきり笑わせてくれました。彼はラジオ「虹の女神」で尾形学人をやってくれた俳優さん。
 この先生は小説には出てこないんだけど、唯一、メイとキョウの味方をしてくれる人間味のあるキャラとしていい味だしてます。
 寒いギャグを生徒にシカトされてから回りするシーンは、スタッフみんなで噴いて、画面がぶれた!!
 それにブログの公募で協力してくれた同級生役の愛ちゃん、ひろこちゃん、えりなちゃん、みんなが「さっすがー」のとっても上手な演技でみんなをひっぱってくれたアプレの山田ゆりさん、ほんとにありがとうございました。
 あともう少し。がんばる!

 それから撮影のあいまをぬってベルギーに小旅行。
 ベルギーワッフルとチョコの本場!!
 あのゴディバもベルギーだよ。
 食べました。朝から晩までワッフル、チョコ、ケーキざんまい。
 結論。
 ワッフルは外側がカリカリの、チョコをかけない生クリームだけのプレーンなのが、一番素材の味が生きてておいしい。
 ケーキはブリュッセルで一番おいしいって有名な「WITTAMER」が、店ごと持って帰りたいほどぜんぶうまーっっっっい。
 マカロンもチョコプラリネが入ったジョセフィーヌもカスタードクリームがちょー美味なミルフィーユもみんな最高。
 日本三大美味ケーキ店を制覇したあたしが言うんだからぜったい。
 チョコのお店は人口より多い……っていうのはおおげさだけど、日本ではマイナーでも有名店よりおいしー生チョコ売ってるとこを発掘しました。
 そのエピソードとお菓子の写真はまた次回に……。
 お菓子を食べにいったわけじゃなくて取材なんだけど(いいわけ)。


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5月15日

 おとといは短編映画「PLANETARIUM」の撮影初日。
 朝6時から夜11時まで、三鷹でどとーの撮影でした!!
 今は頭の中が灰になってるー。
 ところでちょっとキャスト紹介。

メイ役のリーザちゃんとキョウ役の中谷友保くん

親友、アスカ役の杉さやかちゃん



 主役のメイ役はリーザちゃん。メイの、強くてゴーイングマイウェーで、でもラブまっしぐらなキャラクターにぴったりな女の子。
 髪をしばってジャンスカ着ると小学生にも間違えられるカワイイ童顔だけど、この3人のなかではいちばんおねーさん。
 同じく主役のキョウは中谷友保くん。16歳の高校生でーす。
 中谷くんは身長185センチのちょースリムな男の子。飄々としてるけど、中身は熱いがんばりやさん。
 今、アミューズに所属してて、将来大ブレイクきます!!
 ラブシーン、体当たりでガンバッてマス!!!
 メイの親友、アスカ役は、杉さやかちゃん。
 15歳だけど、おとなっぽい九州美人です。
 髪をおろすとドキドキするほど色っぽい目線……。
 アスカのはじけっぷりがとっても気持ちイイ。彼女もアミューズ所属の新星で、ドコモのCMで見たことがあるかも。
 そしてこの日はミラ役の赤ちゃんも登場!!
 元気な泣き声とカワイイ笑顔で、新米のパバとママをあたふたさせてました。
 撮影のクライマックスは胸キュンな甘くてせつないラブシーン。
 ただの「ちゅっ」だけじゃないよー。もう愛しあってるふたりのラブがつたわってくる、見てる方もドキドキのシーンでした。
 メイとアスカがケーキを食べるシーンは、迫力あったー(笑)。
 撮影のあと、残った九個のケーキをもくもくと甘党スタッフみんなで全部平らげました。しかもたこ焼きをたべるみたいに、箱からじかにフォークでがつがつと。脳の血糖値がさがってたから、おいしかったー。
 もちろん私がいちばんいっぱい食べた!
 チョコケーキ、ホワイトチョコ、ミルフィーユ、2個ずつぐらい食べた! それがこの日のごはんでした……。


 今、あたしとしてはもっっのすごく画期的な小説をかきあげました!
 なんと……結婚してる女の子がヒロインで、しかもハッピーエンド!!
 どっちも初めてだから、書いててすっごく楽しかった。
 タイトルは『GOOD LUCK MARRIAGE』。
 幻冬舎から夏頃に出る予定です。

 それと、祥伝社「Feel Love」に掲載する「SUKIMA NECO 戀猫」もお見逃しなく。
「SUKIMA NECOってなに??」と思ったら読んでみてね。ただし猫が主役じゃありません。
 直球ど真ん中のラブストーリーです。


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5月1日

『空になりたい』と『PLANETARIUM』。
 感想を書いてくれたかた、めっちゃ心からウレシイです。
 ありがとう謝謝ぐらっつえ……言葉にならないぐらいみんなに感謝!!(……って言葉にしてるやんっていうつっこみはナシで……)
 考えてみたら、ふたつとも、空。
 青い空と星空。
 ほんとにちっちゃい頃から、あたしは空ばっかり見上げてるんだなーって実感した。
 この前、自由が丘で打ち合わせをした帰り、ふっと西の空を見上げたら、もうすく沈む夕陽が見たこともないほどパーフェクトなヴァーミリオン・レッドで、思わずはっとしてたちどまった。
 みんなの中にも、見てうわーって驚いた人がいるかも。
 あんな真紅の中の真紅、みたいな太陽、ありえない、と思った。
 いつも「赤」って呼んでる色は、いろんなグラデーションとか他の色との混合があって、本物のピュア・レッドはこの地球上にそれほど多くはないはず。
 でも、あの太陽は、200パーセントの「赤」だった。
 写メを撮ろうとしたけど、肉眼ではあんなりくっきりはっきり見えるのが、ぜんぜん映らない。あたしの携帯カメラはかなり解像度いいはずなんだけど……。どーしてなんだろう。なんだか魔法みたい。
 眼には見えるけど、写真には映らないヴァーミリオン・レッドの太陽。
 きっと人間の眼のほうが、機械よりずっとずっと色んなものが見えてる。
 そしてそんなマジックショーのイリュージョンみたいに美しすぎる色彩に、驚いて感動する心も、人間の得意ワザだよね。
 今までに見た心にずーんと響いた、ピュアピュアカラーを思い出してみた。
 沖縄の西表島にいく途中の、黒潮の海の超絶的なエメラルドブルー。
 初夏の青空に高くそびえる、満開のハクモクレンの花のピュアホワイト。
 プログにものせたアルプス上空から機上でとった、神秘のディープブルー。
 先週見た、信じられない太陽のヴァーミリオン。
 ブランドショップのウィンドーで見た、めっちゃ綺麗なパープルピンクのコート。
 ずっと憧れてた先輩の、太陽にあたるときらきら輝く、さらさらヘアーの栗毛色。
 ロスで見た、真っ青な空にあまりにもくっきり映る、それだけで映画になりそうだったフォルクスワーゲンの燃えるイエロー。
 まだまだ数えきれない。
 そしてもちろん、大好きなひとの瞳の色は、地球でいちばん綺麗だと感じマス。
 世界のどこかの旅で見つけたそんな色たちのほんの一部を、写メで撮ったので見てね。


初夏の色! マゼンダ。

スカーレット色の旅芸人の幌馬車。

もうすぐデビューするスウェーデンのロックバンド。みんなかなりのイケメンくん。ストリートで女のコがキャーキャーいってた。プラチナの金髪が光にあたってすごく綺麗。

おとぎの国のお城と不思議な雲。ヨーロッパのどこかに実在します。


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4月15日

『PLANETARIUM』(幻冬舎)、もう読んでくれた??
『PLANETARIUM』は今までで一番素直な、あたしの「恋して、恋を信じて、恋とともに生きる」、気持ちを描いたし、もうすぐ発売される『空になりたい WANT TO BE THE SKY』(講談社)は今までで一番逃げないで、正面から自分の黒い傷を小説化した。
 あたしの中には悪魔と天使がきっと共存してる。
 なんだかそのふたつがくっきりわかれて作品に乗り移ったみたいで、不思議な気もするけど。
 きっと誰の心にもプチ天使やプチ悪魔がいて、毎日、ちいさな戦いを繰り返してる。
 悪魔には天使の横顔があるし、天使にも悪魔の角がはえたり。悪魔が天使よりうつくしいメッセージをはいたり、天使が誘惑の猥らな眼差しで見ることもある。
 ひとの心はそんなにすっきりとは、白と黒に分別できないんだよね。
 でもひとつ言えること。
 悪魔でも天使でもいい。愛の本能の声に従って、嘘のない命や心の声にしたがって。
 そんなふうに生きていきたい。

亜美的使える英語  「Are you OK?」の活用法


Are you OK?

だいじょうぶ

ひとりに慣れすぎて

ほかの答えを忘れた


Are you OK?

もう歩けない

手をつないで

夜から守って


Are you OK?

もうこわくない

朝がくれば

また歩けるから

いっしょにいて


お仕事情報

「Feel love」の次号に『SUKIMA NECO 戀猫』連載予定です。
『KoiTube 恋愛蘇生法』の驚きの完結編も、ちゃんとみんなに読んでもらうので待っててね。


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4月1日

 今回はあたしの人生の大きな転機になった、ふたつの新作について書きます。
 ひとつめは、4月にでる単行本『空になりたい WANT TO BE THE SKY』(講談社)。
 あたしの心の中には、子供の頃からずっと黒くて思い石があった。
 他人に素直になりたい、ありのままの弱い自分をさらけだしたいって思う時、その石のせいで、いつもうまくできなかった。人を100パーセント信用しきることが、とても怖かったんだ。でもその石をどけることも、溶かすこともできなくて、だから石があることを忘れたフリをして生きてた。
 でもどんなに「そんな石なんかない」っていう顔をしていても、石はそこにある。
 時々、すごく感情的になったときに、ふいにその石の重さが胸をつまらせて、本心の言葉を飲みこませてたって思う。
 少し前に、あるヒトとの関わりの中で、今まで絶対に見せられなかった弱い自分が一気にでてきた瞬間があった。今までなら弱い自分を押し殺してツッパって、「ぜんぜんへーき」っていうクールな自分を演じてたのに、なぜかそれができなかったんだ。
 自分の中身が全部、溶け出しちゃうかと思うぐらい、涙がとまらなかった。初めてちゃんと向きあえた素直な自分は、自分が思い込んでたよりずっと弱くて、淋しがりやで、ダメダメな子供だったよ。でもそういう自分の弱さを受け入れることは、とても気持ちがよかった。だってそれがほんとのあたしだから。
 それから、その黒い石について考えた。
 小学校のときに受けたかなりヘビーなイジメ。
 引っ越しが多くて何度も転校してたあたしは、その学校に途中からはいった。だからそのクラスの独特のニンゲンカンケイとか、教師と特定の生徒の関係とかに、ぜんぜんなじめず浮きまくってた。そしてあたしはなじむつもりもなかった。なぜかっていうと、そこのニンゲンカンケイが、なんだか弱肉強食を絵にかいたみたいで、すごくキライだったから。
 ……で、すごいイジメにあった。死にたくなるぐらいの。
 そのときのこと、ずっと忘れられなくて、ヒトにも言えなくて、自分で解決もできなくて、いつのまにか心の中で黒い石になってた……。
 今も、そのときのこと、思い出すのはけっこうキツイ。でもその石を眼をそむけないで見られるようになったいまは、石の真ん中にあるものがよく見える。
 いちばん苦しかったときに、あたしが守りたかったもの。そして今も守っているもの。
 黒い石の灰を落としたら、きっと別の美しいものに生まれ変われるって思ってた。
 長い間、その記憶があたしを苦しめたけど、いつか石の重みをささえるために、あたしの心は不思議なかたちに成長したんだなーって思う。それがいいか悪いかはわからないけど、いまは石の存在があってはじめていまの自分になったと感じてる。
 そんな思いで書いた本を今、イジメで悩んでるヒト、過去にイジメを受けて忘れられないヒト……そしていろんな成分でできた黒い石を心に持ってるヒトすべてに、読んでほしいデス。
 この本を書いて、初めてあたしはその記憶から自由になれた。
 桜井亜美第1章は、この『空になりたい WANT TO BE THE SKY』で終わりを迎える。

 そして第2章のはじまりが4月10日ごろ書店に並ぶ文庫書き下ろし『PLANETARIUM』(幻冬舎)。
 自分の弱さをちゃんと認められるようになったあたしが、これからどうヒトと関わっていくのか、どんなふうにヒトを愛するのかって考えた時に、生まれてきた作品デス。
 自分の弱さをさらけ出すこと、ヒトを信じきることにはリスクがある。
 いままではそのリスクが怖くて、足が止まった。
 でももう、そんなこと、どうでもよくなったんだ。
 ヒトがヒトと関わって生きる限り、どこかで傷つけられたり傷つけたりする。だって完全に自分と一致するニンゲンなんかいないから。もしかしたらそれが運命の方向を変えて行くかもしれない。でも、星の運命が隕石や流星群によって変わって行くように、それも宇宙に流れる時間っていう環の一部だと思えるようになった。
 自分の中を通りすぎていく時を、きらきらした美しい光だって感じられること。きっとそれが、ほんとうの命のはじまり。
 この作品のヒロイン、メイもそんな感覚をもった女のコ。
 親の顔を知らないし、誰の手も借りずに生きてる孤独で強い女のコだけど、生きる時の中にせいいっぱい愛を感じようとしてる。メイは中学の時、『冬のプラネタリウム』っていう本をきっかけに同級生のキョウとつきあい始めて、自然にふたりいっしょに暮らすようになる。ふたりで暮らすためなら、どんなことでも乗りこえられる。
 おたがいが、おたがいのすべて。世間は子供だって認めなくても、愛情に年齢制限なんかない。そんな深く愛しあうふたりが高校生になった時、メイに謎めいた試練がふりかかった。
 キーワードは「冬のプラネタリウム」。メイはもう一度、「冬のプラネタリウム」でキョウと再会できるのか?
 恋愛は、他のすべてのことと、ちがう時間の流れの中にある。
 どっちかっていうと学校とか仕事とか生活とかに追われるこのリアルな地上世界より、星の世界に近い出来事。でも地上と星は、いつだってどこかで繋がっていて、一緒にめぐっていく。
 そんなあたしたちをとりまく、不思議な連鎖。
 メイといっしょに降るような星の世界を旅してほしい。
 きっと読み終わったとき、あなたも自分の星にむかって、迷わず足を踏み出してるから。
 表紙はいつものように、蜷川実花さんの宇宙の広がりを感じさせてくれる、美しい色彩の写真。ママになった実花さん、これから写真がどんなふうにその影響を受けていくのか、ますます楽しみ!!
 装丁もすっごくかっこよくなりました!! 今回のモデルさんは『ツギハギ姫と波乗り王子』でもモデルをしてくれた一之瀬まゆちゃん。ちなみにまゆちゃんは、今、ロボドルとしても活躍ちゅうデス。

 そして今、この『PLANETARIUM』をもとに、ショートムービーを制作しようとしてます。
 ただいま、キャストのなかでキョウ役の男の子と同級生役を公募中! 詳しくはblog「KYANOS-BLUE」で。
 みんなの参加、お待ちしてマス!!


P.S.

『KoiTube 恋愛蘇生法』はもちろん、あそこで終わりじゃないよ!!
雨月と斗眞と摩耶……最後はどうなる(謎)?
完結編は意外な形でみんなにお目見えするかも。

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3月15日

 子供のころ、真夜中にひとりで夜空の赤や金色にままたたく星を見るのが大好きだった。
 ニンゲンと会話するより、星や空と会話するほうが、心が優しくなれたから。
 ずうっと遠くにある、宝石より明るくきらきら輝くもの。その光で、無言のメッセージをおくってくれるトモダチ。苦しいとき、暖かくはげましてくれる誰かのたましい。明日をのりこえるためのフォースをくれる、ちいさな光の精霊。
 おとなになって、自分の見てる光がずっと過去のものだと知ってからもそんなキモチは変わらなかった。でもひとつだけ、べつのキモチが生まれた。
 過去と未来をつなぐ光。遠くの時間を、ひとつにむすびあわせるもの。
 もしかしたら、この星のうえにもそんな光があるんじゃないかって。

 大恋愛してるトモダチが言った。「愛っていうのは時間なんだよ」って。
 相手のためにどれくらい時間を注げるかが、愛の深さなんだって。
 なんだか、ものすごく共感した。
 仕事の時間。好きなことに没頭する時間。自分をもっともっと磨くための時間。いろんな時間のなかで、そのひととともに過ごすためならなにをさし出しても惜しくないとしたら……。今、この一瞬のキモチをわかちあうことがなにより大切だとしたら……。
 星の光があたしにとどくまでの時間。
 誰かとのきずなをたいせつにするための時間。
 そのふたつはもしかしたら、愛っていうおなじものでできてるのかもしれないなーって。
 そんなことを書きたかった。
 4月はじめに幻冬舎から出る、ひさびさの書き下ろし文庫長編『PLANETARIUM』。
 まわりの反対を押しきって13歳で同棲して、18歳になったら結婚しようと約束したふたり。毎晩、ふたりでいっしょに見てた星の光が、やがてある事件をひきおこし、おたがいを求めるキモチを試すみたいに、新しい時のトビラがひらく。
 光が降りそそぐ星空の美しさに息を飲むような……すごくリアルだけど不思議にそんな綺麗なキモチになれる、LOVEのカタチを見てクダサイ!!


イタリア報告

 生まれてはじめてのイタリア。
 エアフランスで、海面にぎりぎりのとこにあるヴェネチア・テッセラ空港に降りたとき、「ちょっと大きい波がきたら、あっというまに沈んじゃいそうだなー」ってびっくり。さすが「水の都」!! なんとなく街全体が水に浸ってる不思議な光景でした。
 そこから車で2時間ぐらいのUdineっていう街が開催してる、女性のための文化祭「Udine Porta a Oriente 2008」にご招待されて、シンポジウムで座談会をしたり、大きな書店で金原ひとみさんとトークしたり……。
 イタリア語版『イノセント ワールド』の宣伝もしてきた!!
 ちなみに、むこうのひとにサインするとき、キティちゃんかいたらすっごくウケてた。キティちゃんの人気と知名度は、むこうでもすごいらしい。女の子に「キティ」っていっただけで、ぱっと笑顔になってくれるし、街でふつーにキティちゃんバッグやキティちゃんいりファッション、売ってたし。イタリア語がわからなくても、キティとドラゴンボールの絵をかいてれば、トモダチができるかも!! 
 イベントで「キル・ビル」のルーシー・リューをイメージして、キモノ・コスプレをしました。
 とちゅうで着方がわかんなくなって、荷物用のヒモでぐるぐる巻きにしたり、梱包テープで帯をとめたり、なんだかオブジェを作ってるみたいな気がした(笑)。
 イベントはとっても楽しかったし、Udineのひとたちが日本にこんなに興味をもってくれてるんだーって感動。
 Udineは古い聖堂が有名な、昼間はとっても静かな街なんだけど、夜10時ごろになるとバルの前で、クラブに踊りにいくひとたちがわーっと集まってお酒飲みながらもりあがってて、なんだか違う街みたい。
 酔っぱらい方もさすがラテン!! っていう感じでお祭りっぽかった。
 イタリアのクラブも行ってみたかったけど、時間がなくて行けなかったのがちょっと残念。
 食べ物でベリッシモ(サイコー!!)だったのは、トラットリアで食べたリコッタチーズのチーズケーキ。
 チーズの香りとかまろやかさに涙!! で、デザートフェチのあたしが勝手に作った「世界デリシャス・スウィーツランキング」1位に決定しました。ホールごと日本におもちかえりしたかったー。
 ご招待してくださった、あたしよりずーっと日本の映画や文学に詳しいジャンルーカ・コーチさん、それに通訳のジュゼッペさん、カワイイアニメ顔のアリーチェ、イベントのスタッフのみなさん、ありがとうございました。グラーツィエ・ミッレ。


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3月1日

 突然だけど、来月、ちょこっとイタリアに行くことになりました!
 ウンディーネっていうところでやる文化祭にご招待いただいたんだけど、「日本の女性」がテーマだそうです。
『イノセント ワールド』のイタリア語版が出版されたので、本屋さんでもなんかイベントやってくれるみたい。
 ヴェネツィアから車で一時間半ぐらいの古い街で、ガイドブックをみたら、バロックやロココの天井画がある大聖堂とか、寺院とか、すごく綺麗!!
 で、今、一夜漬けイタリア語を勉強中なんだけど、たったみっつぐらいの文章がなかなかおぼえられない!!
 でもとりあえず「bello=すてき!!」は覚えた(笑)。
 帰国したらイタリア報告書くね。

 海外の旅から帰ってくるたびにいつも思うこと。それはどうしてこの国ではトモダチや親しい人への親愛のキモチを表現するのに、ぎゅっとハグしたり、ほっぺにキスしたりしないんだろう??? ってこと。
 マックスやっても握手ぐらいだよね?
 誰かに会っても、ぜんぜん、相手のカラダに触れないことがほとんどだし。
 あたしはぎゅっとされるのが大好き。たとえば知りあって間もなくて、まだ自分がどう思われてるかよく分からない知りあいとかも、別れ際、ギュッ、チュッってされると、あー、好意を持ってくれてるんだなーって安心する。もともとニンゲンって、よしよしって頭をなでられたりぎゅっとされることを求めてるんじゃないかなー……。
 でもこの習慣にまだなれてなかった最初の頃は、やっぱりちょっと恥ずかしかったり迷いがあって、なかなかうまくできなかった。それで失敗したこともある。
 アメリカ人の女友達が可愛がってた猫が、事故で死んじゃってものすごく悲しんでた。彼女はひとり暮らしで、ほんとにその猫が恋人で親友みたいな人だったんだ。
 彼女が涙ぐんだ時、こーいうときは100万の言葉で慰めるよりぎゅっと抱きしめてあげたほうが、ずっと癒されるって分かってはいたけど、心のどっかに恥ずかしいっていうキモチがあってなかなかそうできない。
 自分がもどかしくてたまらなかったけど、結局、頭をちょっと抱き寄せることしかできなかった。そのあとですごく後悔した。トモダチなら、ぎゅーっとして、背中をなでて、一緒に悲しみをわけあってあげなくちゃいけなかったのに。
 もしあたしが彼女だったとしても、そうしてもらえたら、少しはつらいキモチが溶けたかもしれないのに……。
 そういうとき、「恥ずかしさ」なんて言い訳にならないよね。
 すごく悲しいとき、トモダチがあまり感情を見せてくれなかったら、やっぱり相手に本音を見せるのがこわくなる。
 ヒトとヒトの絆は、そういう悲しさや、幸せをじょうずにわけあわなくちゃちゃんと育たないから。
 だからそれからは、とにかく自分のキモチを行動で表現しなくちゃって、けっこう真剣に思った。「ありがとう」「元気をだして」「また会おう」「だいじょうぶだよ」……。コトバだけじゃなくて、スキンシップで表現したほうが、ずっとお互いの境界がなくなる気がする。
 でも日本でやるのはやっぱりまだ……ってゆーか、そーとーハズい。
 だって誰もやってないし。急にハグして相手がのけぞったらどーしよーとか思って(笑)、結局、やめちゃうんだけど。
 心をあっためてくれる「だいすき」のハグ、もっと広まらないかなー。


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2月15日

 今、この日記を書いてる仕事部屋の窓からは、少し紅色にそまった空と桜の梢が見える。
 いつも、どんな場所にすんでいても、空が見えないと不安で、息がつまりそう。
 子供のころからずっと、うれしいときも淋しいときも、空とコトバをかわしてきた。
 今でもよく覚えてる。小学校2年の帰り道、グループでいざこざがあって色んなことを言われて、イヤになったあたしは「1人で帰る」ってさっさと手をふって別れた。
 家までの道、ずっと空を見てた。
「ニンゲンの心がどこまで走ってもだいじょうぶな空ぐらい広ければ、ケンカとか憎みあいとか苦しみなんか生まれないのに」
 あたしもふくめて誰にだって、心の輪郭がある。プライドや競争心や、誰かとは違うっていう優越感やコンプレックスや過去の傷や……。そういうものが心の容量とカタチをいつのまにかきめてる。
 それはたぶん、そんなに広くはなくて、自分ひとりが全力ダッシュしたら、すぐ向こうの壁にぶちあたるぐらい小さい。
 もっとデッカイ心になりたいと思っていても、いつだって自分の頑固さや臆病さや他人の心のシェルターと向き合って、ため息をついてる。
 どこまでもどこまでも、青くぬけていくブルーの空はそんなあたしにいつもこう答えた。
「わたしを見てごらん。カベなんかどこにもない。どこにだって自由に行ける。ひとの心は、ほんとうはわたしと同じぐらい自由でデッカイんだよ。ヤドカリみたいに狭い心の家に入るのはやめて、こっちにおいで」
 ぬける空の高みに心をおくと、心の狭いシェルターは消えて、無限のブルーにそまれた。
 壊れたプライドやコンプレックスにゆれる心が、すっと重力ゼロでかろやかにまいあがれた。
 ニンゲンは、息苦しい。ニンゲンの心は、コワい。ニンゲンより、空が好き。
 毎日、そう思っていたころの行き場のない気持ちを書いたのが『空になりたい I WANT TO BE THE SKY』(講談社)。
 冷凍保存していたあの頃の気持ち、書いてたらあまりにもリアルに蘇ってきて、多摩川の河原で大泣きした。
 今はニンゲンも好き。もう怖くはない。でもやっぱり空が好き。
 いっしょに空をみあげてくれるひとは、あの無窮の青をわけあえるひと。だからだいすき。
 たとえば涙がでそうなぐらい綺麗な、ヴァーミリオンの夕陽。
 深紅の光をうつした波みたいな雲が空いっぱいに燃え上がってた日、代官山の陸橋で立ち止まって空を見てたら、ほかのカップルや高校生たちも「わーっ、すごーい」って言いながら写メとったり、ずっと手すりから見上げてた。なんだかみんなが空と話してるみたいでうれしくなった。
 いつもは頭上にあることも忘れている空。でも、そうやって空の大きさ、空の広さ、綺麗さをわけあえると、名前も知らないひとたちと、どこかでつながれた気がする。
 何も言わずにいっしょに空を見れたら、きっと優しいキモチになれる。
 瞳にうつった空のぶんだけ、心が広く、高く、深く、青くなってるから。


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2月1日

 文庫版『Frozen Ecstasy Shake』(講談社)もう読んでくれた?
 ページをめくると単行本にはなかったショーゲキのエロカワ写真がいっぱい……。
 他ではぜったいみられないドキドキの瞳ちゃんと俊くん、見逃せない!

 ヒトの感情って不思議だね。
 いつも自分の素直なキモチが、ちゃんとわかるとは限らない。
 ときどき、ウレシイ、カナシイ、サビシイ、ダイスキ……そんな心の声が自分にちゃんと届かなくてとまどうってこと、きっと誰でも経験あると思う。
 歯の治療で麻酔を打って(ぶるるっ……)、そっち側の口の感覚がなくなると味もわかんなくなっちゃうみたいに、痛みも感じないけど、感情も感じられないみたいな感じ……。
 そしてずっとあとで、心の麻酔が切れた時に、初めて「どーしてあのとき、わからなかったんだろう」っていうぐらい、感情がどっと押し寄せてくる。
 あたしもときどき、そーいうことがあって、そのたびに自己分析しちゃう。
 きっと誰でも「……って思っちゃいけない」とか「……と思ったら自分がツライ」とか、感情を押し殺して生きてるとこがあって、そこにかぶる感情は無意識に見て見ぬフリをしちゃうのかも。
 特にそれを感じちゃったらネガティブになるとか、自分が苦しくなるってわかってるとき、何かでイジをはってて素直になりたくないとき、心の麻酔を無意識に打ちやすい。
 でもリアルタイムでくる感情より、そういうボディブローの感情のほうが、ほんとはずっと強く、長く人生に影響する。『虹の女神』の智也みたいに……。
 きっと人間のカラダのオペレーターが、あんまり急激なショックをあたえないように、そういう思いやりをくれたのかもしれない。
 逆にすっごくウレシイっていう感情も、あたしはリアルよりあとからゆっくり効いてくるタイプ。その場ではいちおう、笑ってはいてもいまいち「?? えっ、なになに??」みたいな意味不明な感じで、2週間くらいたった深夜、とつぜんウレシサがこみあげてきて「ぎゃーっ、うれしーっっ!!」なんてひとりで喜んでみたり……。
 なんかちょっとキモイひとみたいだけど(笑)。
 この前もおもいっきり、そういうあとからサクレツする感情パンチをうけて、ジブンの心がどれほどひねくれてて素直じゃないかよくわかった。
 家族、恋人やトモダチ、仲間……たいせつな人との関係で、自分の心のてざわりをリアルで知ってること、それをいい方向にもっていくように表現することはすっごく大切。「うっ」って飲み込んじゃったその言葉が、明日の2人の関係を大きく変えるかもしれないんだから。

「あの……」
「なに?」
「……ううん。いいんだ。忘れて」

 みたいな会話、どれぐらい人の心にためこまれてるのかな。
 その言わなかった言葉の中に、どんなに重い想いがつまってるのか、誰もしらない。
 でも、だからってどす黒い感情をそのままだすのは、ぜったいNG。
 一度吐いた言葉は2度と忘れてもらえないし、傷つけあっても何もプラスにはならないから。
 どんなカタチでも、ふたりのきずながほどけず新しく結び直せるような、そんな言葉なら、きっと必ず「言ってよかった」っていう結果になる!
 きょう、飲みこんだ言葉。きのう、感じることをシャットアウトしちゃった感情。
 あたしはベッドの中で眠る前の時間、かならずそーいうことをぐだぐだ考えてる。
 そして、そのキモチを綺麗な花に変えて咲かせたいなーって頭をひねってるうちに……眠れなくなるんだけど(笑)。
 それはきっとすっごく必要な時間なんだと思う。
 自分のキモチを見失ってるひと、いつもキモチを飲み込んじゃう人、試しに一回やってみてね!!
 きょう、この瞬間の輝きは、2度と戻ってこないから……。


お仕事情報

 今、あたし自身の過去から生まれた、ずっと行き場所がなかった想いを、全部ぎゅうぎゅうにつめこんだ書き下ろしの新作『WAN’T BE THE SKY 空になりたい』(講談社)と、ふたり信じあうキモチが夜空の星になってふりそそぐ……そんな文庫書きおろしのラブストーリー『PLANETARIUM プラネタリウム』(幻冬舎)をちゃくちゃくと準備中です。
 発売は2月と4月の予定だけど、また色々決まったら報告しまーす。


PS.
 NYで行った「『イノセント ワールド』英語版発売記念ツアー」の美少女剣士役をはじめ、ケータイ小説「キール・ロワイヤル」のモデルや、映画「人魚姫と王子」のトークショーにも出演してくれたみんなにもおなじみの吉高由里子ちゃん、ただいま、映画やドラマで大ブレイク中です!!
 フジテレビのドラマ「あしたの、喜多善男」でアイドル崩れの不思議ちゃん宵町しのぶを魅力全開で演じてるので、応援してあげてね!!
 由里子ちゃんの演技力と不思議オーラに、すっごくひきこまれるよ!


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1月15日

 最近、いくつかオモシロイ映画を見たのでそのレポート!
 最初は映画館で見たフランソワ・オゾン監督の「エンジェル」。
 以下、ネタバレです。
 いつか作家になりたいと夢見る妄想狂の女の子が、書き上げたラブストーリーを出版社にもちこんで、あっという間にベストセラー作家になっちゃう。一気にお金持ちの人気者になった彼女は、子供のころ憧れてたゴージャスなお屋敷を買い取って、贅沢し放題なアゲアゲの生活をはじめる。
 妄想と現実の区別があいまいになっちゃった彼女は、一目惚れした画家の夫をお金の力で手に入れるけど、夫の心は最初から彼女のもとにはなくて、彼は主人公が買ったお屋敷に住んでた、今は没落しちやってる貴族の美しいお嬢サマを愛してた。
 戦争が起こって何もかも変わり、すべてを失った主人公は夫の真実のキモチに気づき、自分が妄想の世界に住んでたことに気づいて死んでいく……。
 っていう、かなーり暗いストーリーなんだけど、映像がすっごく綺麗で、ヒロインが繊細っていうよりしぶとく見える女優さんだから、暗いキモチにならずに見られる。
 作家なら誰でも、「ああ、こうなっちゃいけないよねー」って思いそう。あたしも彼女が妄想とリアルの区別がつかなくなるとこ、なんかちょっとわかっちゃって、自己反省した(笑)
 ちっちゃいころは、ほんとにいろんな妄想ばかりしてたなー。
 たとえばどんな天気でも風を吹かせたり、雨を降らせたりすごい嵐にしたり、月を満月から三日月に変えたり自由にできるんだーとか、練習すれば必ず空を飛べるとか、超能力系の妄想がメイン。
 台風がきて学校が休みになると、自分のパワーがきいたって信じこんで
「やったー、いぇーい! もっともっとすごい嵐になれー!!」
 みたいに喜んでた(笑)
 それだけじゃない。ホラー系の妄想もサクレツしてた。
 近所のおばさんが、実は爬虫類みたいなキモイ妖怪の化けた姿で、ふたりっきりになったら食べられちゃうって、コワくてたまらなかったし、あたし以外の人類は、実はみんなトカゲ顔のエイリアンにのっとられてて人間の皮をかぶってるだけで、エイリアンの眼を見たらあたしものっとられちゃうって、しばらく誰とも眼をあわさないときもあったなー。
 今、考えると笑えるけど、そのころはシンケンだった……。
 オトナになってもそのクセはちょっぴり残ってて、ときどき、自分で勝手に暴走しそうな妄想に急ブレーキをかけるときもあります。
 誰かとリアルで話してるとき、そのあとの会話が勝手に頭の中でどんどん進行していって先の先の先まで完成しちゃったとき、相手が妄想会話とちがうことを言うと(あたりまえだけど)、「……???」状態でかたまっちゃったりとか(笑)
 モノを作るのに想像力はめちゃ大切だけど、それは妄想狂とはやっぱりちがう。
 自分で自分の想像をコントロールしたり、リアルをきちんと認識しとかないと、エンジェルちゃんになっちゃうー!!
 試写会で柏原収史くん主演の「どこへ行くの?」みました。
 この映画で収史くんはなんと、男にウリをやる影のあるセクシーな男の子を演じてます!!
 しかも男から女に性転換した恋人を愛しちゃって結婚して……。
 あたし的にはこんな愛のカタチもアリかなって、すごく納得させられた。収史くんの情熱的なラブシーンにいちばんジーンときちゃいました。
 DVDで「サンキュー・スモーキング」。
 思いきり笑った!!
 煙草吸う人も嫌煙派もすかっとするいかにもアメリカンな映画デス。こんなふうに相手を一撃で倒せるトークができたらいいなー。


(お仕事情報)

 講談社『フローズン・エクスタシー・シェイク』の文庫版が、2月にでます。亜美的セレクトの新しいエロカワ写真ではっとしちゃうことうけあい。
 3月に出る祥伝社の「Feel Love」に「KoiTube 恋愛蘇生法」第2章を書いてます。
 それから今、4月に幻冬舎から刊行予定の新作、準備中です。


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