12月15日

 もうすぐ2006年も終わり。
 その前にクリスマスがあるけど、なんだかもう年の瀬っていう感じ……。
 たくさん応援してくれて、たくさんの言葉をくれたみんなに、心から感謝してます!!
 今年はみんなにとって、どんな1年だったのかな? あたしにとっては、ものすごく大切なことを学んだ年だった。オトナのふりをしていても、どうしようもなく未熟な自分をいつも感じてたけど、今年は色んな体験をして、少しだけどその未熟さから、成長できたかもしれない。

 たとえばものを作ること。
 たとえばヒトと心を分かちあうこと、
 たとえば誰かをどうしようもなく好きになること。
 たとえばなにかに責任を負うこと。
 たとえば憧れをカタチにすること。
 たとえばコトバにできない感情を伝えること。

 自分の未熟さで苦しんだことの根っこにあるのが、いつも、心を傷つけたくない、守りたいっていう閉じた殻のせいだったと、今はよくわかるようになった。
 でも、ほんとはそんなもの、大したことじゃないってことも。
 殻は割ってしまえばいい。
 心を揺さぶる激しい情熱、強い感情は、殻を壊してあたしたちを知らない場所に連れて行ってくれる。
 ちょうど椰子の実から成長した芽が、いつか実の殻を割って大樹になるように。
 その生命力を信じさえすれば、あたしたちの中にある想像もつかないほどのエネルギーが、必ず今日から明日へ、そして遠い未来へ、心を運んで行ってくれる。

 ここからはバルセロナ報告第2弾「亜美の心の旅レポート」
です。
 この街の美術館やカテドラルで、たくさんの聖母像や絵画の中の女のひとを見た。少女、貴婦人、農婦、魔女……陶器でできたキリストを抱いて静かに俯く大聖堂のマリア。モンジュイックの丘にあるカタルーニャ美術館で見たロマネスク様式のファム・ファタールたち……。今までは別の星みたいに遠い世界の存在だった彼女たちの何かが、自分の中にもあるのを見つけて驚いた。
 どんな芸術家もアーティストも、女をこの世界の花、神秘の宇宙、愛の象徴として描く。ダリもミロもピカソも……。みんな女の中に「永遠」を見てる。
あたしはずっと、そんなアートの中の女の人は自分とはすべてが違う別の生物、としか感じられなかった。自己嫌悪が邪魔したり、今日を生きるので精一杯で、自分の内側にはそんな美しさなんてないって思ってた。
 でもあの街の、「アート=命」っていう感覚に触れて、あたしの中の何かが変わった。いつ完成するかもわからないサグラダ・ファミリア教会を黙々と作る大工さんたちは、「建物を建てている」んじゃなくて、ガウディの魂を、命を刻み続けてる。
 そしてその行為は、愛。命を愛することがアートなんだって、心の底から実感した。
 あたしたちが誰かを心から愛するとき、その存在そのものをいとおしく思う。何かをしてくれたとか、してくれないじゃなくて、そのひとが生きてることそのものが、歓びになる。
 何かと比較したり、計ったりすることなんて絶対できない。
 その無償の愛が、アートの魂。
 そして誰かを心から愛せる素直な心に戻れば、アートの中に自分の本当の姿を見つけられる。天才画家たちのミューズも、「ロミオとジュリエット」のジュリエットも「ハムレット」のオフィーリアも、あたしの、そしてすべての女の子の中にいる。自分に嘘をつかなければ、心を揺さぶる思いに忠実に生きていれば、女の子の「永遠」にいつか出会えるんだと気づいた。
 きっと「永遠」はある。
 すべての殻を破って心の最後の扉を開けたら、そこが永遠の世界。
 プライドも、恐れも,不安も、後悔も、すべてが消える魔法の国。
 空と宇宙に続く永遠は、きっとあなたの心の中にある。
 誰もがそれを探すための旅をしてる。いのちを賭けて。
 そして、今、聞いてるジェームス・ブラントの歌みたいに「You' re beautiful」!!
 心の深さを見つめているヒト、心の磁石に忠実に生きてる女の子は、みんな眩しいぐらい美しい。
 そしてあたしも、そんなふうに生きていきたい。

PS  ずうっと公式サイトやBBSの管理人さんとしてお世話になっている小宮さんのウェディング・パーティーに出席しました!!
 場所は横浜。みんな愛犬連れで、進行もドレスも手作りな感じがとても素敵でした。
 シアワセいっぱいな2人の顔を見てたら、なんだかホカロン1000個分ぐらいあったかい気持ちになった!
 心から、おめでとうございます!!


(亜美情報)
 ブログにも書いたけど、あたしが監督した映画「人魚姫と王子」は、来年春に劇場でみんなに観てもらう計画です。
 しかも「同盟」を結んでるある作家さんの映画と一緒に、みんなも参加してもらえる学園祭ノリで、思いっきり楽しくやります!!
 この同盟のことや詳しい計画は、少しずつブログでお知らせして行くので、楽しみに待っててね。

 JALのサイトの「九州スペシャル」のところで連載小説第二弾「Ghost's Letter」が公開中です。
 今度は大好きな福岡、博多が舞台。
「Lover's Tree」と同じように、美しい映像と音楽とのコラボで、博多をうっとりするぐらい綺麗に魅せます。
 たった一度だけのキスをした同僚、ナガセとの出張旅行の間に、彼の本当の気持ちを確かめようと決心する主人公。
 遊びだったのか? それとも本気? キスからほんとの恋愛までの、長くて短いドキドキの距離を味わえる、きっと旅に出たくなる小説です。
 ぜひチェックしてね。


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12月1日

 映画「虹の女神 Rainbow Song」を見逃した人、まだ渋谷のシネアミューズでは朝と夜やってるし、あといくつか見れるとこがあるので、これからでも絶対GO!!!です。
 やっぱりあのラストの綺麗な水たまりの虹は、絶対に大きなスクリーンで見て欲しいな。
 必ず、誰の心にも美しい決意を生む映画だと思う。

 さて、バルセロナから帰って来ました!!
 なので、今回は「AMI IN BARCELONA」。
 海外は色々いったけど、あたしの中では最高ランク!! 街のゴシック&レトロフューチャーな美しさも、スパイシーな食べ物のおいしさも、色んな国の人たちと知り合える楽しさも……。
 やっぱりラテンの国はいいなー。
 あの鮮やかな空の光と、目眩がするような色彩の洪水があるから、ダリみたいなアーティストが生まれたんだと実感した。
 それに、スペイン人はほんとに顔立ちがくっきりしてて美しい。
 彫りの深ーい顔に、きりっとした濃くて太い眉と、黒いきらきらした瞳の女の子を見慣れると、なんだかアイラインとかマスカラとか一生懸命やるのがむなしい努力に思えてくる。
 きっとメイクアップ・アーティストとかが理想とするのって、ああいう顔なんだろうなーと思って……。
 ペネロペ・クルスの顔を想像してみて。
その辺の街を歩いてる高校生とかでも、普通にあれぐらいの美人がいるし。フランスとの混血も多いから、男はオーランド・ブルームばりの美形もいっぱい……。
 だから街角で抱き合ってキスしてても、映画みたいに絵になる。
 そして……見てきました。
 お腹いっぱいダリとガウディを!!
 街の中心のゴシック地区にあるダリ・ミュージアムは、貸し切り状態で、もう絵や彫刻を触ろうが盗もうが……(嘘、もちろんお行儀よく見てきました)やり放題!!
 係員も監視する人もだーれもいません。
「あっ、あの有名な絵がこんな眼の前に……」とか、「このすごい彫刻が床にどーんと置かれてる!!」とか、いちいち感動してたら、分厚い霜降りステーキ3人前食べたぐらいの充実感になった!
 いちばん凄いのは、「宇宙象」っていう有名な彫刻と、色んな顔をしたダリのフィギュアたちが天井から吊るされた恐竜を見上げてる、キテレツなオブジェ。
 象さんはガラスの囲いとか何にもなくて、二階の床に剥き出しでおいてあるのにまずびっくり。だって日本のミュージアムでは、高価な美術品は絶対、人が触れられるところに展示しないよね?
 ドイツやイギリスでも感じたけど、ヨーロッパって「みんな、アートはナマで楽しむべき」って思想があるらしくて、どこの美術館でも大抵、そんな感じ。美術館や博物館は絶対、向こうのほうが楽しい。
 で、「宇宙象」は足が蚊とんぼみたいに細くて長ーい象なんだけど、ダリが描いた絵にも神殿を背負って砂漠を歩いてる宇宙象が出てくるから、きっとお気に入りのイマジネーションなんだと思う。
 どうやってあの細い足で重い身体を支えてるのか、技術的なことも聞いてみたかった。
 あとダリのフィギュアのオブジェは写真を見てね。
 何となく音楽が流れてきて、ダリ・ブラザーズがくるくる回って踊りながら「せーかいはーひーとつ♪」って歌い出したら楽しいなーと、一瞬、期待した……。
 ダリって生きてるときは世界中から「シュールで変人の天才」って思われてた。で、自分でもそれを演じるのを楽しんでた人だけど、彼の足跡をたどると、「ほんとにそこまでやる??」っていうようなぶっ飛んだパフォーマンスばっかり。生きてる時に一度会ってみたかった!!
 アミ・イン・バルセロナ次回へ続く。



若き日のダリ様。キャー、美形!! こういうのが何十体も。抱いているのはヨーダか?


ダリ・ミュージアムの超シュールな「イッツ ア ダリ ワールド」。上から覗いてるのも、恐竜の口にくわえらてるのもダリのレプリカ。こんなダリが10人ぐらいいた。ほんとにディズニーのアトラクションみたいで笑える。


大聖堂でいちばん美しかったマリア像。



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11月15日

『虹の女神』について、色んな感想を書いてくれてありがとう。映画も小説も、読む人の気持ちによって、いろんな見方、読み方ができると思う。何度も見るうちに印象が変わっていく不思議な作品なので、ぜひ試してみて。あたしは二回目、三回目に映画を見た時がいちばんきました。これはやっぱり映画館の大きなスクリーンで見て欲しいな。

 ところで……突然だけど、いまあたしはバルセロナにいます!!
ブエノス・ノーチェス!!
 ついさっき、パリ経由の長いジェットの旅を終えたばかり。
 シベリアとかロシアの上をずうーっと飛んできたんだけど、どこまでいっても雪の山々や凍った川の大地が果てしなく広がってて、地球ってやっぱりすごい星なんだなーと実感した。
 今年、初めての放浪です。スペインはずっと来たくて仕方なかったんだけど、なかなか時間がとれなくて……。「今しか時間がない」って即決で申し込んじゃった……。
 なんといってもガウディとダリとミロの町……。
 それに「バッド・エデュケーション」や「トーク・トゥ・ハー」などで大好きな映画監督アルモドバルも、やっぱりスペイン人。
 子供の頃からスペインの鮮やかな色彩感覚が大好きだった。なんか血が騒ぐっていうか……もしかしたらルーツはスペイン系なのかな。
 こっちに来てまだ少ししかたってないけど、女の子が眼が大きくてくっきりはっきり綺麗な人が多いことにびっくり。パリのシャルル・ドゴール空港で待ってる間も、フランス人はやっぱり美形が多いって思ったんだけど……。なんか全員、ペネロペ・クルス顔なんだもん。
 そしてバルセロナの街はすごくカッコよくて、建物がクール。先端のデザインと歴史に培われたデザインが混じってる感じがなんとも言えずにいい。
 ファッションのお店を少しだけ見たけど、すごくいけてたし、ロンドンやニューヨークと比べると食べ物がなんでもおいしいことも、すごくうれしい。
 ところであたしはスペイン語、しゃべれません。
 飛行機の中で必死にスペイン語、勉強したけど、「グラシアス」とか「シ」とか「オテル」とかしか覚えてない(笑)。どこでも英語で押し通して、通じないと身振り手ぶり。それでもなんとかなりそうでほっ。帰るまでには少しは会話できるようになりたいな。
 とにかく街を歩いて歩いて歩きつくすつもり。
 でももちろん、パソコン持ってきたからお仕事もちゃんとします。東京よりはかどるかも。ここまできたらパリもイタリアも行きたいな。
 このまま1年ぐらい放浪したい気分だけど……。
 明日はゴシック地区へ行く予定。ガウディの作品をいっぱい見ます。
 とりあえず現地報告第一弾でした。

 海外からのBBSへのアクセスは禁止になってるのでバルセロナにいる間はレスできないけど、ぜんぶ読んでます。帰るまで待っててね。


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11月1日

「虹の女神」の小説と映画、感想いっぱい書いてくれてありがとう!!
 すごく楽しみに読んでます。
 10月28日、映画「虹の女神 Rainbow Song」の初日舞台挨拶をウォッチングしてきました。
 樹里ちゃん、市原くん、酒井若菜ちゃん、佐々木蔵之介さん、鈴木亜美ちゃん、岩井俊二プロデューサー、熊澤直人監督という豪華メンバーが、満員のお客さんを前にこの映画への思いを熱く語っていました。
 その席上で「虹の女神が韓国でテレビドラマ化されることが決定されました」と発表。蔵之介さんが「韓国語、習ったほうがいいですかね?」と言って、笑いを取っていました。
 もちろん向こうの役者さんがやるんだろうけど,単なる願望でいえば、「王の男」で注目されてるイ・ジュンギに智也を、「子猫をお願い」の演技派、ぺ・ドゥナにあおいをやってもらいたいな。
 イ・ジュンギの切れ長の綺麗な眼は、どこか市原くんと通じるものがあるし、ぺ・ドゥナの飾らないまっすぐな感じも、樹里ちゃんを思い出させる。
外野席から勝手にキャスティングしちゃいました。……で、その後の打ち上げで、ふと振り向くと、黒ぶちのメガネがすごく似合う、ほっそり長身の男の人が……。
 えっ、誰? と思ったら、佐々木蔵之介さんでした。黒ぶちメガネ姿を初めて見た。似合う!! 亜美的メガネ男子ランキングに突然、浮上……。というわけで写メを撮らせていただいて、アップしました!
 メガネが似合う男の人っていいよね。会社で働いてたら、あおいみたいにこんな上司が欲しい! いつもはメガネをかけてて、お酒飲んだ時とかちょっと曇ったレンズを拭くためにはずして、俯く顔とかツボです。って、映画ではメガネかけてないけど。
 どうしてメガネが好きなのか、自分でもよく分からない!
 たぶん、「誰も知らない、自分だけが知ってる素顔」が見たいから……?
 ところで佐藤あおいは最初、ケーブルテレビ会社に就職するっていう設定だったんだけど、あとから映像制作会社に変えました。
 やっぱり監督めざすなら、最初っからそっちだよね、というわけで……。
 あおいっぽい女の子って、夢を追って第一線の職場で働いてる人の中にたくさんいると思う。仕事ではものすごく前向きで、辛いことも溢れるエネルギーで乗りこえちゃうけど、恋愛になると想像できないくらいもろい……。
 本気で好きな人にはなかなかぶつかっていけなくて、うじうじしてる自分が嫌になって仕事に逃げて、の繰り返しみたいな。
 でも男の人って、そういう女の子のほんとの素顔を見抜くのがすごく苦手なんだと思う。強気に出る女の子はほうっておいてもだいじょうぶ、と思うし、女の子っぽく弱さや甘えを見せてくる子は守ってあげなくちゃって思う。
ほんとは逆だったりするのにね。
 自分のもろさ、弱さを上手に見せることってむずかしい。
「虹の女神」が縁結び映画っていうのは、みんなの書き込みでも証明(?)されたから、自分の素顔をなかなか相手に見せられなくて関係が進まない女の子は、アピールしたい相手を誘って行ってみて。
 見終わった後、彼に「あおいってあたしみたい」と呟いてください。きっと彼ははっとして、あなたの本当の気持ちに気づいてくれるはず……。
 とにかくお互いに好意を持ち合ってる男女なら、この映画を見ると好意→恋愛モードに必ずシフトチェンジします。保証します!!

 最近、ヘアスタイルをフロントだけ太めの、三つ編みブレイズにしてみた!!
 長い髪がすごくまとまりやすくなって、お気に入りです。意外にもどんなファッションにも似合うし。
 ほんとは細かいブレイズにしたいけど、時間がかかりすぎるから……。
 将来的には「トゥーム・レイダー」の闘うアンジェリーナ・ジョリーみたいなヘアをめざす予定……(嘘)。
 ヘアスタイルを変えると、気持ちも新しくなるよね。次は何にトライするか、思案中です。


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10月15日

 小説『虹の女神』はもう読んでもらえましたか?

 読んだ人はきっと、誰より心待ちにしてくれてると思う映画「虹の女神 Rainbow Song」公開まであと2週間。
 そろそろカウントダウンです……。
 幻冬舎の雑誌「パピルス」で、岩井俊二さんと映画「虹の女神」をめぐって対談をしました。10月28日、映画の公開と同時期に発売される予定なので、ぜひ読んでみてください。
 友達以上恋人未満の気になる相手、大好きなのに顔を見ると意地を張ってしまう同性の友達、もっと親しくなりたいと思っている、近くて遠い仲間……そしていつもはなかなか「大切だよ」という本音が言えないすべての人と一緒に見て欲しい映画です。ラブラブのカップルなら、帰りはもっとラブラブになって、離れられなくなりそう……。
 もちろん1人で、自分の今までと照らし合わせて見てくれても、思いっきり浸れます。

 映画と読書とアートの秋!!
 この前、友達と上野の森美術館でやってるサルバドール・ダリ展に行ってきた。ダリは昔からあのシュールで夢の中に迷い込んだみたいな作風が大好きだから、すっごく混雑した美術館で必死に好きな絵を探しちゃった。
 ちなみに展示作品で亜美の一番のお気に入りは、「焼いたベーコンのある自画像」と「手(良心の呵責)」「奇妙なものたち」。
 こういう作品を見てると絵も小説も、自分の眼を背けたくなるような心と真っすぐに向かい合うことから、すべてが始まるんだなーと深く思う。
 今回のダリ展は彼の生涯のミューズだったガラとの関係を写真で見せてくれたり、映画に採用された彼のアイデアを映像で見せてくれたり、すごく充実してる。
 これだけすごい作品を残した天才なのに、「俺は天才だ」っていってた傲慢さはうわべのパフォーマンスで、実は妻のガラに自信を支えられてたっていうエピソードにきゅんとしたり……。
 ダリの絵の中にもたくさん聖女のガラが登場する。でもダリにもガラにも、他に愛人がいたらしいけど……。
 男と女の関係って一筋縄じゃいかない。
 愛と憎しみ、尊敬と軽蔑が入り混じって、きっとたくさんの作品を生むエネルギーになったんだと思う。どっちにしてもダリがガラと出会ったことで、こんなにすごいアートがこの世界に生まれたんだから、やっぱりふたりの関係はスペシャル!!
 帰りにたくさん、ダリの絵のポスターやちっちゃな複製を買ってきて、机の前に張りました。
 ダリが絵にかけた魂や純粋な情熱が、いつもあたしを揺さぶってくれるように。
 部屋にこもって、ひとりで黙々と詩や絵を書いてた子供の頃の自分を、忘れないように……。
 なんだか心に栄養がついた1日だった。
 次は絶対、スペインに行って、ダリ・ミュージアムを見る!!

 部屋でCDを聞いたり、ビデオを見るのもいい。
 でも、ミュージアムや映画館、ライブ会場に行くと、そこでしか味わえない空気が感動を大きくしてくれる。
 みんなも、アートの秋を思い切り満喫してね!


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10月1日

 みんな、文庫『虹の女神 Rainbow Song』の感想ありがとう!!!!
 いろんな人たちのいろんな感想読むの、すごく楽しみにしてます。
 佐藤あおいと岸田智也、どっちの気持ちになって読んだかも教えてね。

 昨日はTOHOシネマズ六本木ヒルズで、「虹の女神 Rainbow Song」の完成披露試写会がありました! みんなの想像通り(?)、あたしはお客さんにまぎれて観客席に潜入して、イベントを楽しくウォッチングしてました。
 試写会のトークイベントには熊澤監督と市原隼人くん、上野樹里ちゃん、酒井若菜ちゃん、尾上寛之くん、鈴木亜美ちゃんの6人がステージに立って、この映画にかける思いを熱く語ってた。
 みんなほんとに映研サークル仲間みたいに和気あいあいで、緊張してる最初の挨拶を、ムードメーカーの尾上くんが笑わせてぐいぐいひっぱってたよ。正確じゃないかもだけど、ちょっとコメントのさわりを1日遅れの実況放送。
 樹里ちゃんのコメントは……シナリオを読んで、何で自分の気持ちがこんなに分かるの? と思った。この映画は自分の中にもみんなの中にも必ずある、好きな人に好きと言えないせつない気持を表現してるから、これを見ることでこれからの恋愛のプラスにしてほしい……。
 イッチーは、とにかく大好きな、ほんとにいい映画なので、みんな見てくれ!!!
 酒井若菜ちゃんは、自分が北関東出身なので、女優さんに指導を受けたキョウコの東北弁が、後半は北関東弁入ってた気が……(笑)
 鈴木亜美ちゃんは、すごく楽しい現場だったし演技で学んだことをを音楽にも生かせると思うので、これからも演技の仕事をやりたい!!
 尾上くんは、カメラマン役だったから自分が八ミリで撮影してる姿を、向こうからカメラで撮ってるっていうのが、なんか不思議だった。撮影前にみんなでジュースじゃんけんをして、一番勝ったのに、みんなに担がれて池に落とされそうになった。何で??
 そして熊澤監督は……みんなのおかげで最高の傑作になった。一度だけじゃなく2度、3度と見るともっと深く感動を味わえるので、ぜひ何回も見てください!!
 熊澤監督とイッチーと樹里ちゃんは、昼間に早稲田大学で映画製作の特別授業つき試写会にも参加したそうです。
 これをきっかけに、映画を作ることの魅力に目覚める人がたくさんいるかも。

 あたしも昨日が3回目だったけど、「マスカラが流れて汚くなるから、今日こそは涙を我慢する!!!!」と堅く決心してたのに……やっぱり泣いてしまいました。それも5回ぐらい……。
 恥ずかしいので隣り近所を観察してたら、やっぱりみんなも鼻水すすってハンカチで涙ふいてたから安心した。
 ウォータープルーフのマスカラだけど、「これじゃ絶対、すごい顔になってる、どうしよう」と思って、あとで化粧室に駆け込んで鏡を見たら、あまりパンダ目になってなくてほっっっ!!!
 ウォータープルーフを発明したひとはエライ!! と心から思いました。


お仕事情報
 シャープの携帯で連載してる写メつき小説『KIR ROYAL』いよいよクライマックスに突入です。果たしてナギサの真実の心はどこに? ドキドキしながら読んでね。ブレイク中の女優、吉高由里子ちゃんとリュウスケの写メも必見です。


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9月15日

 いよいよ今月21日、『虹の女神 Rainbow Song』の文庫が出ます!
 実は今度の「ETERNAL WIND」では、映画の主演の佐藤あおい役・上野樹里ちゃんとふかーい対談をしてるので、これもぜひじっくり読んでね。
 映画の上映まであと一ヶ月ちょっと。
 小説を読んでから映画を見ると、智也とあおい、2人の本当にせつない気持ちが深く深く伝わってきて、色んな発見がある。日常でいつも近くにいても、その内側ではお互いに決して相手には見せられない、心の揺れや微妙な想いが
あるよね。一番、親しいからこそ、見せられない本当の気持ち。
強がりやプライドの裏側にある、淋しさや甘え……。
 ジョークでごまかす、本当の激しい気持ち。そんなあおいと智也の、空にかかる虹のような絆をこの物語で見つけて欲しい。

 実は今日も、この映画のテーマと連動した「barfout!」という雑誌の企画で、樹里ちゃんと対談してきました。
 佐藤あおいはあたしの分身だけど、樹里ちゃんとあおいもかなり共通点がある。だからあたしと樹里ちゃんも、性格的に似てるってことかな……。
 たとえば男にこびれないところとか、弱みを見せるのが苦手なとことか……(笑)。
 きっと女の子なら誰でも、「佐藤あおい」の部分を心に隠してると思う。
 詳しくは対談を読んでほしいけど、映画のテーマのひとつでもある、「恋と友情の境目」がメインだった。
 男女の友情ってあると思う?
 すごく仲のいい男友達と恋人の違いって、何? 好きだけど友達っていう関係だったらどうする? そして映画「虹の女神」についてもすごく熱く語っているので、チェックしてみてね。

 そして映画!!
 実は昨日、試写会があって、はじめて完成版をみました。
もう胸がどきどきしまくり……。
 自分が関わった映画だから、まだ感想とか言えるほど客観的になれない!
 でもひとつだけ。とにかくこの映画の市原くんと樹里ちゃんは、史上最高にせつなくて、リアルで、そして抱きしめたいほどいとおしいです!!
 試写で近くに座ってた市原くんがラスト、涙を拭っているのを見て、主演した俳優さんが泣いてくれる映画なんて最高だなーと思った。


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9月1日

「true color」

青の涙を閉じ込めた
氷色のコトバ
唇で転がしてクロムオレンジに変える

こっそり誰かに投げつければ
true color 少しも気づかない

だって
消えてみたいって
凍えたまま投げつけたら
ツララの刃が 誰かの心臓を刺す

あたしは部品の壊れた魔導士

真っ黒なタール色の絶望を
ディープピオニーの花びらに

死霊の眼に宿る白の虚無を
あたたかなウルトラレッドの炎に

ぜんぶ、ウラがえしにしてしまう
このトリックは芸術的

光が反転したポジの世界にようこそ

でも、あたしのいちばん奥に入ったら
きっと真実の色が見えるはず
美しいのか濁っているのか
聖性なのか猥雑なのか

たとえあなたの瞳だけに映る幻でも
それがあたしのtrue color

一秒ごとに変化する
この高貴と卑しさのシャッフル・ゲーム
青の聖母 深紅の小鬼 琥珀の精霊
なにが出てくるか 神にしか分からない

サイコロを振って
そしてあなたの命を賭けてください



すごく詩が書きたかった……。
沖縄紹介は、一回お休みで次回に。


亜美的お仕事情報

 9月末に文庫書き下ろし小説『虹の女神 Rainbow Song』が発売されます。
 これは映画のシナリオとまったく同じではないけど、骨格も基盤のストーリーもほぼ同じです。エピソードやスタイルはあたし流の形になっていて、智也の視点であおいと過ごした8年間の日々、そして彼女を失ったあとの智也の気持ちを小説的に追いかけてます。
 そしてこの小説を読むと、どうしても映画を見なければ気がすまなくなる……。謎かけみたいだけど、本当にそういう気持ちになるラストなんです。
書きながら、一晩中、涙が止まらなかった……。
 あおいと智也の心が背負っている傷や願いを、あたしも自分で全部、背負いながら書いたから。
 今はそのあとの虚脱状態です。この作品を読んでから映画館に行くことで、きっと2人の深い感情ともっともっとシンクロしながら、映画の心を味わえると信じてます。

 JALの北海道キャンペーンサイトであたしの「Lover's Tree」が美しい映像と音楽つきで読めます。期間限定だと思うけど、いつまでかは謎。


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8月1日

 いよいよもう少しで『空の香りを愛するように』文庫版の発売です。表紙の韓英恵ちゃん、ほんとにカワイイ。
 今年、高校生になった英恵ちゃん、映画女優として「誰も知らない」や「疾走」で大活躍してます。
 いつも最高の表紙を撮影してくれる蜷川実花さんは、「さくらん」の監督さんだし、そういう意味ではこの本、一本の映画並みのドラマティックな作品だよね。
 美しくて華麗な表紙のエントランスから入って、小説の青白くゆらめく炎のような不思議な世界に思う存分、浸ってください。
 美少年ミツルの,同性だけど一番愛おしいコウへのひたむきで迷いのない、でもせつない恋。
 恋人の紅葉の、コウへのいちずで、だからこそ恐れと迷いを抱いてしまう恋。
 ライバルのはずのミツルと紅葉の間にいつのまにか通っていた、恋を超えたせつない共感。
 みっつの気持ちが絡み合って、ひとつの矢のような強い願いに変わるとき、恋は愛に変わる。
 大きな不安や迷いで眠れない夜、死ぬほど辛くて孤独な涙をながした人に読んでもらいたい本です。きっと明日の朝を迎える勇気が出ると信じてる。

 映画「虹の女神 Rainbow Song」の公式サイト(http://www.rainbowsong.jp/)、もう見てくれた?

 美しい写真と一緒に、あの映画の空気感が肌で伝わってくるサイトがスタートしました。これからどんどん新しい情報が更新されていく予定なので、ぜひお気に入りにマークしといてね。
 あたしにとって、この映画は特別なもの。映画そのものが生きてる。自分のすごく深い部分と切り離せない細胞の一部として、呼吸してる気がする。だから公式サイトも予告編も、何もかも普通の気持ちでは絶対に見られない。
 なんだか、ものすごく愛してる恋人を、息をひそめて見守ってるような気持ち……。
 切ない。
 この気持ちは、岩井さんや熊澤監督や市原くん、樹里ちゃん……、映画を支えてくれたすべての人にとって同じだと思います。


 さて亜美の沖縄離島案内の第2弾!!

「座間味諸島」
 座喜味島、阿嘉島、慶留間島etcっていう8つの島でできた諸島です。
 ダイビングとホエール・ウォッチングのポイントとして有名なとこだよ。
 あたしは座間味島に行って、近くの無人島に渡ってシュノーケリングをしたけど、真っ青とかピンクとかすっごい原色の珊瑚にびっくり。誰かがペンキを塗ったんじゃないかと思うぐらい。
 船に乗ってる間、クジラが見えないかなーって、ずっと眼をこらしてたけど、残念ながら出てきてくれなかった……(涙)。
 阿嘉島には野生のシカがいます。
 ぜんぜん観光地っぽくなくて素朴で静かな島は、やっぱり海を極めたい人におすすめ。ダイビングできる人ならぜひ。

「与那国島」
 日本最南端の島で、晴れた日は台湾が見える素朴であったかい島。
 テレビドラマ「Dr・コトー」の舞台として有名だよね。一昨年、日野っちや篠くんとたずねたときは、撮影はやってなかったけど、Dr・コトーの診療所を見てきました。
 ここは岬に野生馬の馬がいることでも有名で、去年の日記にアップしたようなカワイイ子馬とすぐ近くで遊べる。
 あと、釣りにもナイス・ポイント。生まれてはじめてやったフィッシングでも、結構手応えがあって病み付きになった。といっても、あたしは結局一匹も釣れなくて、日野っちや篠くんの釣った、熱帯の極彩色のお魚が夕飯のおかずになったんだけど……。
 車があればすぐに一周できちゃう大きさだから、よけいマイ・アイランドっていう感じで居心地いい。帰りたくなくなった。
 昔は貧しさから色んな悲劇が起こったけど、今は「南の国境」にふさわしいのどかで優しい空気に満ちてる。

「西表島」
 ガジュマルやマングローブの生い茂る亜熱帯の自然が秘境として有名な島。他の離島とは景色も陽の光もちょっと違う。
 両側びっしりマングローブの浦内川船下りは、ディズニーのジャングル・クルーズみたい。ワニは出てこないけど、ほんとに何が出てきてもおかしくない冒険気分。
 日本とは到底思えなくて、メコン川を下ってるような気分になっちゃう。特に昼と夜では全然、雰囲気が違うから、両方トライしてみてね。
 あとビーチ遊びやダイビングに飽きたら、西表温泉がオススメです。
 ジャングルの中の露天風呂、気持ちイイ!!
 ちょっと探検隊っぽい気分を味わいたい人にオススメの島。
 まだ続く……。


亜美的お仕事情報

 初のファンタジー小説『シックス・ルーン』。
 いよいよ、来月、発売されます。
 詳しくはブログで紹介するね。


「人魚姫と王子」桜井亜美インタビュー
X-TV http://www.x-tv.jp/


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7月15日

「虹の女神」の小説を書き終わったら、ヘビーな夏バテになってた……。
 エアコンのつけっぱなしと、冷たいものをがぶ飲みするのがいけないって分かってるんだけど、でも今年の夏はエアコンなしでは生きられそうもない……。
 毎日、ソフトクリームとかき氷とマンゴーシェークで生きていきたい……。
 っていうか、今もそんな感じなんだけど(笑)。
 沖縄の暑さは大丈夫だけど、東京の暑さはキツいよね。みんなは夏バテしないでね。

 来月、いよいよ『空の香りを愛するように』が文庫本になります。表紙はみんなに実花さんの写真をたくさん楽しんでもらうために、単行本の光あふれるとシーンとは別の英恵ちゃんショットに変わります。
 ピュアなのに小悪魔な魅力いっぱいの英恵ちゃんの瞳が目印!!
 そして解説は映画「カミュなんて知らない」でも迫真の熱演ぶりを見せてくれた美女、吉川ひなのちゃんが書いてくれてます。
 とっても感動する心のこもった解説なので、ぜひぜひ読んで!!

 前回、告知したように今回は夏休みスペシャルで、亜美の沖縄案内! 沖縄の最大の魅力は、なんていってもあの世界でいちばん美しいって言われてるエメラルドブルーの海。で、いちばんきれいな海をみたいのなら、絶対に離島へ行くことをおすすめ。もちろん本島でもライブハウスがたくさんある沖縄市とか古いお城の跡がある首里とかリゾート感覚の万座ビーチとか、すてきなところはたくさんあるけど、亜美はやっぱり島に行かないと気がすまない。
 そこで島案内です。

 竹富島 熊澤尚人監督の「ニライカナイからの手紙」の舞台にもなったけど、お店は数軒しかなくて自転車で一周できちゃうこの島は、時がすごくゆったり流れていく不思議な感覚。牧草地わきの小道を歩いているとアゲハの大群が身体に止まったり、子牛のつぶらな眼にみつめられたり……。
 とにかく島全体が別世界。できたら観光シーズンを外して静かなときに行ってほしいな。夏休みシーズンは観光客でにぎわって、静けさに浸れないから。

 久米島 見渡す限り風が渡って行くサトウキビ畑。他には海と空だけ。観光地ずれしてなくて、すごく素朴で優しい島です。久米島って言うのは、蝶が羽根を広げたような形の島っていう意味だよ。ここへいくなら、絶対にイーフビーチへいってね。あたしはここで二重の虹をみました。
 夜の天の川の凄さは、感動もの。
 お散歩してると古ーいアサギテラスの屋根にシーサーがのったカワイイ沖縄民家がたくさんあって、ここに住みたーいって思っちゃった。
 素潜りでもたくさんお魚が見えるよ。
 ひとりで瞑想にふけったり、星を見てワープしたい人には絶対おすすめ。

 宮古島 女の子グループやカップルで遊びたいなら、ここのリゾートホテルがいいかも。かなり大きい島で、マリンスポーツの施設もたくさん。街も大きいから、ショッピングやグルメも色々、楽しめる。
 でも海はやっぱり綺麗だよ。
 この島で食べたヤシガニ、おいしかったなー。
 ビーチのそばの宮古島東急ホテルにとまったら、お庭にこのヤシガニががさごそ歩いててびっくりした。

 石垣島 離島の中ではいちばん大きな街があって、びっくりするぐらい人もお店もたくさん。食べ物やさんやカフェ、お土産ショップも多くて、色々、遊べるよ。長くとまるんならホテルじゃなくて、ペンションやダイバー向けの安いロングステイ・ヴィレッジを利用するのもいいかも。
 ドライブするなら街をはずれて、静かで綺麗な川平湾の海を見てね。
 サッカー解説のジョン・川平はここの出身……かどうかは謎(笑)
 フェリーで西表に行く途中の黒潮は、あのバットマンみたいなエイ、マンタがよく出るので有名なとこだよ。
 船に乗ったら、海をよくウォッチしてて。
 ちなみにあたしが一番はじめに行った離島はここ。


 そのほかの島は次号へつづく……。


お仕事情報

 前から告知してる初のファンタジー小説『SIX RUNE』が8月に出る予定です。詳しくはブログで。
「虹の女神」公式サイトは今月15日にアップされるそうです。 
 お楽しみに。
 あたしも色んな情報をブログにのせていきます。


「人魚姫と王子」桜井亜美インタビュー
X-TV http://www.x-tv.jp/


桜井亜美オフィシャルサイト[Eternal Wind]
Eternal Wind


桜井亜美オフィシャルブログ
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7月1日

 突然ですが、前回のクイズの発表です!!
『Singer Song Lovers』の中に出てくる、あたしの理想の彼とは……。

 BBSに答えを書いてくれた人、全員、正解ー!!
「ばらの花」に出てくる凛でした。

 やっぱりなんとなくわかるよね? だってあの中で一番ラブラブなのはあのふたりだし……。
 あたし的「理想の彼に譲れないポイント」。それは自分の世界を持っていて、夢を追いかけてすごく頑張ってるってこと。
 自分に言い訳したり、あきらめることが大嫌いで、夢のためならどんなに汗と涙をながしても笑っていられる。そんなひたむきな顔は、誰だってすごく美しい。
 だからあたしは、好きな人の一生懸命な横顔にいつもどきどきしていたいんだと思う。そしてお互いに夢を追いかけるエネルギーをもらいあって、もっとでっかい力になれれば最高。

 最近、またCDをまとめ買いした。BBSにも書いたけど、KEANEっていうバンドの「UNDER THE IRON SEA」っていうアルバムが泣けるほどよくて、今、ちょーヘビーローテです。
 試聴したとき、ミューズのアルバムを初めて聞いた時に受けた「これ、すげー」っていうインパクトと同じぐらい感動した。
 切ないうねりのあるサウンド、曲、リリック、ヴォーカル……どれもすてき。冬の海ののたうつ波の情景が、ありありと眼の前に浮かんでくる。
 サウンドって作家にとっての文体と同じものだから、あたしにとってはまずサウンドに引き込まれないと、いい音楽っていえない。ほかのパンドには絶対にできない音へのこだわりみたいなのが、どかーんと伝わってくると、loveを感じちゃう。
 KEANEのアルバムはもう一枚の「HOPES AND FEARS」をゲット。こっちも二重花マルでした。
 あとは、日本人DJのKENT とKZAのユニットが出した「FORCE OF NATURE」。
 ワールド系っぽいヒップホップなんだけど、かなりセンスがよくてトランスするアルバム。夏にどこかの島で聞いたらレイヴしたくなる!! 試聴一発で即買いしちゃった。
 それと一緒に Coccoの「ベスト 裏ベスト」を買った。Coccoの歌声に感動するとき、それと一緒に、やっぱりあのバンドのサウンドもすごいと思う。
Coccoがすごくヘビーなロックをやるときの、あのバックバンドの迫力の演奏は、「オキナワロック」の魂を感じちゃう。
 もし沖縄の那覇とか沖縄市にこれから旅行する人がいたら、ぜひライブハウスに行ってみて!! すっごく熱くて火傷しそうなサウンドが聞けるよ。

 そろそろ、夏!
 沖縄いきたーい……ってことで、次回は亜美的沖縄案内です!!


お仕事情報

幻冬舎から出ている雑誌「PAPYRUS」(あたしの前の担当の日野っちが編集長!!)
 村上龍さん特集で、「私にとっての龍さん」みたいなアンケートにこたえました。龍さんについて熱く語ってます!!
 これまであんまりほかの作家さんについて書いたことないから、ちょーレアです。

追伸 映画「虹の女神 Rainbow Song」はもうすぐ公式サイトができます。あたしのこの映画への思いとかを語ってるので、アップされたらチェックしてみて。

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6月15日

『Singer Song Lovers』、もう読んでくれた?
 感想を書いてくれた人、ありがとう!!
 Salyuさんのあとがきも絶対、チェックしてみて下さい。

 ここでクイズ。あたしの理想の彼氏が、あの作品の登場人物の1人です。どの作品の誰でしょう?

 ところで今日のテーマは「理想の人」。
 みんなは理想の彼とか彼女とかいる?
 顔、スタイル、性格まで、「こーいう人じゃなきゃイヤ!!」っていう人もいれば、「好きになればそれが理想の人」っていう人もいるよね。
 あたしも前は、「顔はこーで、眼はこーで、体形はこーいうの」とか、色んな条件があった。
 でも今は、マジに「好きになった人が理想の人」。
 だって、人の心はどんどん成長したり変化するから、ある瞬間、イメージと真逆の人に惚れちゃったり、かっこよく見えちゃうことだってあるよね。
 それに、関わっていく中で「あたしだけに見せてくれる顔」だってあるかもしれないし。

 でもそーは言ってもいっこだけ譲れないことがある!!
 それが上に書いたクイズの答えみたいなものなんだけど。譲れないっていうのは、自分にも譲れないことだから、きっと自分と相手を一体化して考えているのかも。
 ただ見つめ合ってるだけなら、顔がタイプであればそれでいい。
 でもそれだけじゃなくて、一緒に歩いていく人だからこそ、お互いの価値観が全然違ってたら、やっぱり困る。
 前にアメリカ人のトモダチが言ってた。
「価値観がおんなじで自分と似てる相手だと、楽しいけどケンカばっかり。だから価値観なんか関係なくて顔だけが好みで、お金持ちのお嬢様とつきあったら、楽しいけど退屈。どっちにすればいいんだー!!」って。
 結局、ケンカしてもやっぱり楽しさを分かち合えるほうがいいって、今は価値観が似てる相手を探してるみたい。

 それはトモダチでもおんなじ。
 普段は気があうのに一緒に海外旅行すると、「価値観や考え方がこんなに違うんだー」ってびっくりしたりすることがある。
 今は日本で何でも買えるから、あたしは海外まで行ってブランド品の買い物に時間をいっぱい使うのはもったいないって思う派。でもトモダチの中にはそっちがメインの目的の子もいる。他にも「おいしいものの食べ歩き」派とか、「絶対、すてきな彼と出会いたい」派とか、色んな子がいるよね。
 全部できれば一番いいけど、時間は限られてる。だからみんなそれぞれ少しずつ妥協して、「そっちもいいけどこっちもね」っていう旅になる。
でも妥協できないぐらい目的が食い違ってたら、「じゃあ、ここから別々に行こうか」っていうことになっちゃう。
「理想の人」っていうのはたぶん、どっちも無理しないで自然に、行きたい場所が同じになったり、同じものが見たかったりしていい旅ができる、そんな相手なんじゃないかな。
 生きていくこと=終わりがない旅、だから。


お仕事情報

講談社から「別冊フレンド」に原作を書いた渡辺あゆさんの漫画「ageha」がコミックとして発売されました!! 中にあたしの友情についてのメッセージも書いてます。

JALの携帯サイトで北海道を舞台にした、「Lover's Tree 」を連載中。カップルを続けるかどうか迷ってる人、必見です。


 また、原案と、シナリオ(共同)を執筆した映画「虹の女神 Rainbow Song」のサイトはhttp://www.playworks.jp/jp/をご覧下さい。

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6月1日

 あたしの大好きな季節がきた。
 春から夏への、世界が色んな香りや色彩に満ちていく、いちばんエロティックな3ヶ月間。
 昨日も道を歩いてて、名前もわかんない白い花の強い香りに、思わずくらくらしてトランス状態になっちゃった。まわりの人が見たら、ちょーへんな人に見えるかなって心配になるぐらい、エクスタシーを感じた(笑)。あとでしらべたら馬酔木っていう花かも。馬がよっぱらうぐらい強い、いい香りっていう意味だよね?
 よく仕事場にサンダルウッドやローズのお香を炊いてトリップしてるけど、ほんとに春と夏の匂いは細胞に染みるよね。
 文庫新刊の『Singer Song Lovers』、6月8日に出ます!! 直前なので、ここに出てくる5つの短編のタイトルにもなってる5人のミュージシャンの、それぞれの歌と作品のシンクロのカタチをみんなに紹介しちゃう。

 Salyuさんの「アイアム」。
 切り裂くような彼女の声で「あたしはあたし」と歌いかけてくる名曲から着想した作品は、細胞の奥の奥まで潜っていく「あたしは何者なの?」っていう問いかけがテーマ。
 都立高校に通う主人公にとって、自分の生きている証を探す方法は、他人と少しだけ違っている。それを隣の席のセイゴに見抜かれた日に……。
 アヴリル・ラヴィーンの「Take me away」。
 私をどこかに連れて行って。アヴリルのせつない歌声は、どこかに毒がある。その毒はきっと女の子なら誰でも持っている、カラダの中心にある劇薬。
 優しい恋人に飽き足らなさを感じている「あたし」は、ある日、街でむかつく態度のホストに出会い、思わず彼を罵倒してしまう。それがきっかけで彼女の中の「毒」が爆発するまでのカウントダウン。
 Mr.Childrenの「Any」。
 思い描いていた道を歩けなくても、心の色がいつか変わっても、自分らしさに変わりはない……。そんな名曲です。小説の主人公はフリーター。夢がひとつずつ消えていき、現実の厳しさに打ちのめされる日々。「ぼく」は彼女との生活に終止符をうち、最後の「自分らしさ」に賭けるけれど……。
 尾崎豊「Can't Sing Even The Beginning」。
 いつももがいていた。自分らしさに正直であるためにいつも誰かを傷つけ、気がついたら愛を見失っていた……。
 そんな伝説のミュージシャンの心の叫びにシンクロしてできた作品。
 自分であることに疲れきってしまった孤独な高校生の「ぼく」。ある日、自分を葬る計画を後悔せず実行に移すために、1人のメル友の女の子とオフで会う約束をするけど、それは2人にとって運命の日になる。
「ぼく」は自分の生きるはじまりを、見つけられたのか?
 くるりの「ばらの花」。
 明日、2人でどこかに旅に出よう。思い切り泣いたり、笑ったりしよう……。大好きなくるりの名曲。同棲している恋人と、ある事件がきっかけでぎくしゃくしはじめた「あたし」。住んでいるシモキタの一角には、恋を壊す不思議な神秘の力が働いている? そう疑いはじめた「あたし」は、その力を断ち切るために、育てている「ブルーヘヴン」という青いバラに願いを託すが……。

 この5つは、自分でも恋愛に悩むと読み返したくなる、恋愛成就エネルギーがめっちゃ詰まってます。
 どんな不思議なカタチでも結び合う心の強さは、あたしたちを新しい世界に連れて行ってくれる。
 きっと、どこかに「そうか、あたしの求めてるものはこれだったんだ」ってはっとする発見があると思う。
 カッコ可愛い、Chiemiちゃんのブルーグレーの眼差しを本屋さんで見つけたら、必ずゲットしてみてね!!


お仕事情報

 JAL携帯サイトで、「五感動北海道」というキャンペーンのために、4回連載の連作短編小説「Lover's Tree」を執筆しました。
 6月9日からアップされるのでチェックしてみて。
「JAL北海道2006」というキャンペーンのページです。
 心に距離ができた恋人カッツとミクは、ある賭けをする。
 1週間の北海道旅行。最後まで一緒に過ごせるかどうかで、別れるか続けるかを決める、と。
 地平線の見える丘で決断を迫られる2人の前に、伝説の「恋人の木」が現れて……。あたしが撮ったリュウスケとAYAの写メつきです。

 また、原案と、シナリオ(共同)を執筆した映画「虹の女神 Rainbow Song」のサイトはhttp://www.playworks.jp/jp/をご覧下さい。

「人魚姫と王子」桜井亜美インタビュー
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5月15日

 最初に大切なお知らせです。
 ずっと工事中でみんなに迷惑をかけてたあたしの新しい公式サイトがようやくオープンしました。

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 といってもまだトップページとBBSしかできてなくて、今月中にworkとかエッセイのページを全部、オープンさせる予定です。
 こっちのBBSには今まで通り、感想とか交流とかメッセージとか、何でも好きなことを書いてね。KYANOS BLUEのblogは、映像など、小説以外のお仕事を中心に書き込んでいく予定です。
 色んなblogを見てると、みんな毎日とか、週何回とかすごくマメに更新してるみたい。それにくらべてあたしは……(汗)
 もう少しblogの書き込み方に慣れたら、気軽にたくさん書き込めると思う……。

 今回は映像のお話がふたつ。
 16日からX-TVというサイトで「人魚姫と王子」についてのあたしのインタビューとスチール写真が見られます。作家なのになぜこの映画を作ろうと思ったのかとか、なにを目指してるのかとか、いろいろ熱く語っちゃってるのでぜひチェックしてみてね。
 それとKYANOS BLUEに、「人魚姫と王子」の胸キュンなバナーを置いたので、みんなのサイトにぜひ貼ってください。
 そのバナーを貼ると、必ず恋が実るっていうお守りデス。

 あたしが原案・脚本(共同)を生まれてはじめてトライした映画「虹の女神」の製作が正式発表されました。
 プロデューサーは岩井俊二さん。監督は「ニライカナイからの手紙」というめっちゃせつない映画を撮った熊澤尚人さん。主演の岸田智也は市原隼人くん、佐藤あおい役は上野樹里ちゃん。そのほか、大好きな俳優さんがいっぱい出ます。
 この前、栃木県のロケに見学に行ってきました。
 浴衣姿の樹里ちゃんや市原くんたちのすごく心にしみる場面。
 頭の中で描いていたふたりがあまりにも、そのままリアルに蘇って生身の人間として笑ったり話したりしてることに胸がじーんとした。
 この映画については、またblogやここにいろんなことを書こうと思ってます。

 色んなことがたくさんあって、毎日、「天空の城ラピュタ」の飛行船に乗って雲を吹き飛ばす風と一緒に飛んでるみたい。
 でも、最近ちょっとぷちウツ現象が続いてる。ずっと旅に出てないからかなー。
 どこか地平線までずっと何もない草原に寝転んで、ずーっと空を見てたい。
お部屋にこもってるより、外に出て光や風を感じたい。
 澄んだ水の流れに素足のまま入って、魚を追いかけたり、きれいな色の小石を拾ったり……。
 そんなふうに時を過ごしたい。
 ついでに深い森の中で、花や蝶を探したり、濃い草の香りをかぎながら迷子になったり、光に夜露がキラキラ光るクモの巣を眺めるのもいい。
 蝶になって、森の梢から高い空に飛んでいけたら、もっといい。

 カラダの中には磁石の針がある。
 トモダチや恋や旅や自分のやりたいこと、何を求めてるかで針があっちをさしたりこっちをさしたり。
 心はワガママで、昨日、満足できたことが今日は物足りなくなり、今日決心していたことに、明日は疑いを持つ。そのたびに針はぐるぐる回って、自分の進む道がわからなくなる。
 でもいつだってアタマじゃなくて、ココロの磁石のワガママを聞いてあげたい。
 そのほうがきっと、何もかもうまくいく。
 明日また、まっさらな新しい夜明けと出会えますように。


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5月1日

 いろんなことが津波みたいに押し寄せてきて、波の上をうまく滑っていかなくちゃっ! っていうサーファーみたいなドキドキの毎日。
 そこで今回は「亜美的ドキドキ一週間」

 この前、表紙の装丁をやってくれてる野島さんと、担当編集の篠くんと、6月に出す短編をあつめた文庫『Singer Song Lovers』の装丁を打ち合わせた。
写真は今、映画「さくらん」の監督でおおいそがしの実花さんが撮ってくれた、ちょーセクシーな“大人”のチエミちゃん。『First Love』ではかわいらしかったチエミちゃんが、まったく別人になって恋に狂うゴージャスな貴婦人みたいに撮れてて「うわっ、かっこいいー!!」な一枚です。
 5つの大好きな歌からイメージしたラブ・ストーリー。でもみんな、普通なようで普通じゃない。切なさと残酷さは、いつも隣り合わせ。そんな自分でもすごく気に入ってる5篇。
 あたし的には短編と長編を書くときは、モードが少しだけ違う。たぶん、短編は長編よりもっと感情のエッジや、文章や情景の質感の比重が重いから、音楽を作る感覚と通じるのかもしれない。
 最初の書き出しのドキドキ感が、そのままラストまで続いて一気に飛翔することがあたしの短編をかくポリシーです。
「ちょっとロックでかっこよくて、ゴージャスで、でも可愛い。そういうデザインがいいなー」
 そんなあたしのワガママなお願いを、野島さんはいつものようにあったかい
 笑顔で「なるほど、わかりました!」ときいてくれた。デザインの達人は、多くをしゃべらなくても、ちゃーんと伝えたいイメージをキャッチしてくれる。

 携帯小説『Kir Royal』に、ついにナギサ役のリュウスケが写メで登場。ナギサのイメージにこんなにあう男の子はいない! と確信してる。
 この前、都内の某大学でリュウスケを撮影した。カメラはもちろんあたし。ファインダーの向こうで、危うくて危険で寂しがりやなナギサが笑ってた。メッシュのロングウルフも、でっかい眼も、少しだけあどけなさが残る口元も、パーフェクトにナギサ。
 うわーっ、小説のイメージとこんなに一致する男の子がいるんだーって、またもやドキドキ。これからどんどんかっこいい写真を配信するから、楽しみにしてて。

 短編映画「人魚姫と王子」のスタッフ試写をこの前、下北沢のシネマアートンのご好意でやらせていただいた。主演のつぐみさんと柏原収史くんも駆け付けてくれて、もうはらはらドキドキで背中から冷や汗が5リットルぐらい出まくり……。
 でも自分の作った映画を、ああいう大きなスクリーンで見るって、すごく不思議だし、やっぱり感動する。
 5月半ばからギャガ・クロスメディアマーケティングがやってるX-TVというサイトで、あたしのインタビューとかスチールとかが見られるのでお楽しみに。
 もしかしたら別の形でも、みんなに見てもらえるかも。今、極秘の計画をひっそり進めてる。

 それから、歌手のsalyuさんに、この前お会いすることができた。
「リリイ・シュシュのすべて」以来、ずっとすごいファンだったからめっちゃうれしかった。「はじめまして」と目の前にたったsalyuさんは、小柄で天真爛漫な笑顔が似合う、ものすごく可愛いひとだった。
 この小さな身体から、あのすごい魂に届く声がでてくるんだと思ったら、なんかやたらにドキドキして、思わずぎゅっと抱きしめたくなっちゃった。ミュージシャンの歌を好きになるのって、恋にちょっと似てるよね。
 そのあと、salyuさんのライブを見た。「landmark」で、伴奏が途切れた無音の中で心臓から絞り出すように歌った声は、ほんとにそのまま天にのぼっていくようなすごいエネルギーを感じて鳥肌がたった。
 もう一回、あの生歌が聞きたい……。
 もう一人、映画で歌を使わせていただいたルルティアさんも、ずっとすてきだなーと思っていたミュージシャンの一人。なかでも「愛し子よ」はとっても深くて
 濃いルルティア・ワールドだと思う。新曲「玲々テノヒラ」もすごくいい曲です。いつか生ライブ、聞いてみたいな。
 あと、映画のウリのひとつが主演の柏原収史くんが作曲・演奏してくれてるアコギの「ANSER」。彼のキャラそのままに、あったかくてじーんとくる泣けるアコギのラブソング。
 映画を見たら、耳を澄まして聞いてみて。

 それから突然、スウィーツのお話へ。
 きのう、神泉の「文琳」っていう中華レストランでたべた杏仁豆腐とココナッツミルク・プリン。神さまの贈り物みたいにおいしかった!
 生クリームたっぷりのまろやかさ、口のなかですーっととけていく天使みたいにやわらかーな感じに心臓までドキドキ。
 もちろんお料理もちょーおいしいけど、スウィーツ・フリークのあたしとしては、
 あの杏仁豆腐は全国チャンピオンに推薦したい……。

 もっともっとドキドキしたい。
 毎日、会う人や見るものに心臓をヴァイブさせたい。
 そしてあたしもみんなを、一生忘れられないぐらいドキドキさせたい!!

お仕事情報

 ファッション誌「mina」で恋愛相談の取材を受けました。
 講談社「別冊フレンド」に掲載された、あたしの原作で渡辺あゆさんが漫画を描いた「ageha」がコミックになります。
 詳しいことがわかったら、また報告するね。


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4月15日

 今日はみんなに大切な報告がアリマス。
 5月からあたしの公式ホームページが新しく生まれ変わります!!
 みんなに迷惑かけてたお休み中のBBSもそこで再開して、あたしのやってるお仕事が、映像とか漫画の原作とかも含めて、一目でわかるようになるよ。
 この日記とblog「KYANOS―BLUE」もぜんぶ一緒に、いろんな楽しいコーナーのあるバージョンアップした「亜美カフェ」になるので、楽しみにしててね。
「KYANOS―BLUE」でも、チャット大会とかいろんな企画を考えてくれてるみたいなので。あたしも楽しみ。サイトを訪問したら帰りたくなくなるような場所にしたい!
 それからもうひとつの報告。
 やっと映画「人魚姫と王子」が完成した。
 長い道のりだったけど、ほんとに作ってよかった。自分が元気がないときにみると、なんだか不思議な力がわいてくる。胸きゅんの恋がしたくてたまらなくなる。世界のどこかに自分を受け止めてくれる人がいると信じたくなる。そんな映画です。
 みんなもそうなってくれたらいいなー。
 これからの経過は「KYANOS―BLUE」にも書くから、チェックしててね。
 もうすぐみんなにも見てもらえると思う。

 今、6月に出る音楽小説集の最後の仕上げをしてるんだけど、やっぱりあたしは音楽を食べて生きてるんだなーと思う。今回はあたしにしては珍しく、国内のミュージシャンがメイン。一人だけアヴリルも入ってるけど。みんなも絶対、よく知ってるアーティストの歌ばかり。その歌の世界とあたしの世界がシンクロして、できあがった5つの不思議な恋のドラマ。
 歌を聞くように。読んでもらえればいいな。
 あたしはときどき、街中や旅の途中で聞こえてくる歌に感動して、泣いちゃうことがある。そのときに感じてた淋しさ、むなしさ、求めているあったかさを音楽の中に感じると、心がすごく揺れ動いてシンクロしちゃう。
 一番リアルに音楽を感じるのは、「孤独が好き、でも嫌い」っていう心の状態のとき。
 人のぬくもり、あったかさを感じたい。誰かといっしょにいるとほっとする。
 たとえ一瞬だけでも自分の存在を受け止めてくれる人がいることに癒される。
 でもそのうち、自分はこの世界にたった一人で生きてるんだっていう、しーんとした淋しさの中で、透き通った風の感触を感じたくなる。
 孤独と仲良くなるために、一人で歩いていきたくなる。
 そのワガママなふたつの願いは矛盾してるよね。
 だって「一緒にいたい。でも一緒にいたくない」みたいなものだし。
 そんなとき、音楽が心の友達になる。
 お気に入りの本をもって海辺にいって、音楽を聞きながら本を読めたら最高。お互いにぶつかって変えようとするんじゃなくて、風と音楽みたいにより添え合える。そんな絆、どこかにあるのかな。それが見つかったら、きっともう孤独を探しにいかになくていい。
 ふたりで重力から解き放たれて、風と一緒に空に舞い上がれたら、それが至福のとき。
 音楽は風のようなもの。そして人が生きた痕跡も、やっぱり風。
 今まで小説で男の子に付けた名前の中で、一番好きなのは『MADE IN HEAVEN』の「姫島風道」っていう名前。風が通る道。色も形もなく、吹き渡っていく地上に残すものは、揺れる梢や水面のさざ波だけ。でも、風に吹かれた人たちには確かな記憶を残す。
 形はない。重さもない。心に残る大切なものになるかどうかは、その人しだい。
人を愛した記憶も、孤独や喜びの記憶も、みんな風になってこの星の周りをぐるぐる回ってる。
 だからあたしは風が好き。そして風に運ばれる音楽が好き。


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4月1日

 桜の花が咲くと、去年の桜の季節から起こった1年間の思い出が、頭に次々に浮かんでくる。
 たった1年なのに、10年分ぐらい色んなことがあったような気がしちやう。
ここにきてるみんなも、就職が決まったり、新しい彼女や彼ができたり……。
 やっぱり春っていいね。
 あたしは毎年、4月になると何か新しいことにチャレンジしたいっていうキモチがふつふつとわいてくる。
 みんなも今年の春は何か新しいことを始めた?

 去年、そんなエネルギーから映画作りやファンタジー小説を始めたんだけど、今年はそれが少しずつ花を咲かせてくれそう。もうすぐムービーが完成しそうなので、みんなにも早くみてもらいたい。
 音楽を使わせていただけることになったミュージシャンは、な、なんと、柏原収史くん、ルルティアとちょー豪華です。どの曲も素晴らしくてだーいすき。映像と音楽のマッチングには自信あり。やっぱり音楽の力は偉大!
 そして……小説の方も次にだす文庫書き下ろしが、着々と進行しつつあります。
 今度は5人の大好きなミュージシャンの歌をそれぞれの小説のタイトルにした短編集で、今まで文芸誌に発表した2編に、新しく3篇を書き下ろしました。
 どんなミュージシャンかって? もう少ししたら発表するね。きっとみんなも大好きなミュージシャンばかりだと思うよ。ちなみに頭文字はM、O、S、K、Aです。これだけでわかったらすごい音楽通?

 あたしはなぜか毎年、春になるたびにおしゃれ意欲がぐーんと高まる。薄着になって身がるになるかなー。
 例によって大好きなキャミやキャミワンピが着れるのがうれしい。今年ももう春物のキャミワンピをたくさん買っちゃった……。
 今年、新しくトライしたいのはネイルアート。
 あたしは爪が異常に小さくて、マニキュアを塗っても絶対、うまくぬれなくて、いつも失敗ばかり。
 ラインストーンとかでアートしたいけど、面積がちっちゃいから、今まで諦めてた。ここにくる人たちでネイルアートやってる人も多いから、どうしたらうまくできるのか教えて!!
 周りのお友達はみんな、いつも爪をすごく綺麗にアートしてて、すごく羨ましい。ピアスも重いファースト・ピアスを無理につけてたら、耳の穴が裂けちゃって、もうできないし。へそピアスでもしようかな?

 そして、なんといっても春といえばやっぱり恋をしたくなる季節だよね。
 この前、ナンバーワンとオンリーワンは違うのかもって書いたら「ふたつはイコールだよ」って書き込んでくれた人が多かった。
 ほんとにイコールになれば理想だよね。
 ふたつをイコールにするためにいちばん大切なのはやっぱりお互いにそういう絆を作るために一生懸命、努力することなんだと思う。
出会って、ひと目ぼれして、夜も昼も相手のことを思いつづけて、デートできることが夢みたいにうれしい……っていうときの彼はナンバーワン。
 その絆を毎日、錆び付かないように磨き上げて、お互いに相手を支えたり支えられたりすることが自然な状態になって、それなしでは生きていけないようになったらオンリーワン。っていうのが亜美的オンリーワンのイメージです。だから長く付き合いが続いて、同棲とか結婚とか考えるときには、「やっぱり彼は一生、自分のオンリーワンなんだ!!」って確信がほしい……。
 もちろんその確信は、日々の生活のちょっとした瞬間に感じるもので、どーんと空から降ってくるものじゃないけど。


お仕事情報

 シャープのケータイ読書館というサイトで、新連載「KIR ROYAL」スタートしました。
 高校の同級生、イケメンで目立ちすぎるナギサにはウリをやっているとか、スポンサーつきとか、なにかとよくない噂がつきまとっている。
 でも、その危うさに、どうしようもなくひかれてしまう主人公の雫。ナギサと付き合いはじめることになった雫は、彼の予想を超えた行動に振り回され、自分への本当の気持ちも疑い始めるが……。
 危険だけど不思議な魅力を持つナギサの、思いもかけなかった本当の姿とは……?

〈アクセス方法〉
◆ドコモ
iMENU → メニューリスト → TV/ラジオ/雑誌/小説 → 小説/コミック → ケータイ読書館

◆ボーダフォン
メニューリスト → 書籍・コミック・写真集 → 電子書籍 → ケータイ電子書店

携帯で読めるのはこちらから!


☆亜美からの大切なお知らせ☆

 サイトのリニューアル工事のために、BBSがしばらく使えなくなります。ごめんなさい。あとShoppingのページも見られなくなるので、少しの間、待っててね。
 BBSは、2週間ぐらいでちゃんとまた復旧するので、その間、あたしの映像blog「KYANOS BLUE」に好きなことばんばん書き込んじゃってください。映像に関係ないことでも大丈夫です。

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3月15日

 よく恋愛で「ナンバーワン」と「オンリーワン」は違うって言葉を聞く。
 ナンバーワンは他の人とくらべて一番、っていう意味だけど、オンリーワンは人生にその人しかいないってことだよね。つまり、ジョニー・デップが眼の前に現れても(現れるわけないけど・笑)ジョニーじゃなくて、その人を選ぶっていうこと。
 それってすごいことだなーと思う。
 どうして「オンリーワン」なんだろう。やっぱり「運命の人」って存在するのかな。『First Love』のリセと桜澤にとって、お互いがそうだったように。最近、よくそんなことを考える。
 心理学の先生に聞いたら、「そういう人に出会う時は、タイミング的に自分の気持ちがそうなってる」って言ってた。
 つまり、「人生でただ1人の人に出会いたい」「そういう人と幸せになりい」っていう期待とか、夢とかがぐーんと膨らんでピークに達してるときに、そのイメージに合う人と出会うと、「運命の人」って感じるんだって。
確かにそうかもしれない。
 でも、あたし的にはちょっと違う。
 あたしは好きになるのに結構、時間がかかる。
 ひと目惚れってほとんどない。どんな生き方をしてるのか、どんな感じ方をするのか、友達とどんな付き合い方をするのか……ぜーんぶ知った上で、じわーっと好きになっていくタイプだから、顔だけとかイメージだけでは、まだまだ好きになる入り口って感じ。
 だから「オンリーワン」を決めるのは出会いのタイミングって言われると、「ちょっと待って。掘り出し物を見つける買い物じゃないんだから」って反論したくなる。
 もうひとり、別の人が「オンリーワン」についてこういってた。「日常から遠く離れた外国や旅先で、いつのまにか無意識にその人のことばかり考えていたら、それがオンリーワン」。
 これは結構、納得できた。
 あたしの考える「オンリーワン」は、「いつも、どんなときでも、最後はその人のところへ帰っていきたくなる相手」。「帰っていく」っていうのは、物理的にも、精神的にも受け止めあえるってこと。
 心を重ねたとき、「あっ、この凸凹が痛いから、もう少しひっこんでればいいなー」とか「この隙間を何かでうめなくちゃ」とか考えなくてもいい、ぴったりひとつに合わさる感じを持てることが大切だよね。
 でも、そう考えていくと、「オンリーワン」とめぐり合うのって、アンビリーバブルな奇跡、みたいにも思えてくる。
 街を歩くとたくさんのカップルが幸せそうに歩いてる。それを見ながら、ときどき思う。この中のどれぐらいが、「相手が人生のオンリーワン」って思ってるんだろうって。きっとみんな、その瞬間は、このひとしかいないって思ってる。でも、それが本物になるかどうかは、時間と二人の選択が決めていくこと。
「生まれ変わっても、やっぱり今の相手と結婚したいと思う?」っていうアンケートで「イエス」って答えられる人は、その相手が運命の人。「ノー」の人は、もしかしたら別にいるのかも。

 どうすれば「オンリーワン」と出会えるか、誰もが知りたいよね。亜美的そんな相手と出会う方法をこっそり教えちゃう。
 それは自分が「世界でたったひとつの可愛さ、優しさを持ってる、オンリーワンの魅力がある」って思ってること。うぬぼれとか、傲慢さとかじゃなくて、それは自分をちゃんと愛せるかどうかってこと。『勝つ恋愛』とか『Mermaid Skin Boots』にも書いたけど、自分をちゃんとオンリーワンとして愛してあげられないと、好きな彼にもそういう風に愛してもらえないよ。
 自分を愛することと、愛されること、相手を愛することは、みんなひとつの輪になってつながってる。
 この「オンリーワンの法則」を生かして、春だから、心の桜を咲かせて!!


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 シャープのケータイ読書館というサイトで、新連載「KIR ROYAL」スタートしました。
 高校の同級生、イケメンで目立ちすぎるナギサにはウリをやっているとか、スポンサーつきとか、なにかとよくない噂がつきまとっている。
 でも、その危うさに、どうしようもなくひかれてしまう主人公の雫。ナギサと付き合いはじめることになった雫は、彼の予想を超えた行動に振り回され、自分への本当の気持ちも疑い始めるが……。
 危険だけど不思議な魅力を持つナギサの、思いもかけなかった本当の姿とは……?

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3月1日

 今、コラーゲン入りのグミ、「ぷぷるん」と「ガナッシュガナッシュ」にハマッてる。毎日、あたしの仕事場に、この二つが転がってない日がないぐらい。二つとも、口に入れて噛むときの感触がやわらかいのに微妙に弾力があって病みつきになる。みんなもそういう「病みつき」の食べ物ってあるよね?
 今まで、あたしが病みつきになったものを並べると……「キットカット」「キョロちゃんチョコボール」「ダース」「トロピカル・グミ」「カチ割り氷グミ」「とろりん杏仁豆腐」(コンビ二にあるよ)、あと名前忘れたけど150円ぐらいのめちゃうまなプリン。全部、お菓子やスウィーツばっかり。
 もちろんすごい甘党だってこともあるんだけど、あたしが病み付きになる条件は、「いつでもどこでも買えて、仕事をしながら食べられる」っていうこと。だから、こういうものばっかりになっちゃう。
 海外に行くと、こういうお菓子はさすがに売ってないから、日本からいっぱい持っていく。切れると禁断症状が……。
 甘い話とはぜんぜん、関係ないけど、今回のテーマは最近、よく考えてる「そこにいること」について。えー、それどーいう意味? って思うよね。
 たとえば映画を見ていると、俳優さんのなかには「彼は今、この画面の中で息をして、体重分の重さで存在してる」って思える人と、「ただの役作りの計算だよ」って思ってしまう人がいる。大好きな収史くんやつぐみさんは、もちろん前の方。
 小説を読んでる時、息遣いや体温や、どうにもならない葛藤を共有してしまう主人公と、他人事として醒めた眼で見てしまう主人公がいる。
 それに現実の生活でも、いくら言葉を交わしても、「この人の心はここにはない」と感じて淋しくなる人と、短い時間でも、「この人は自分の存在を全部、あたしにくれたんだ」と感じて、あったかい満ち足りた気持ちになれる人がいる。
 たぶん、その違いは、その人がほんとの意味でそこにいるかどうか、なんだと思う。
 たとえば本命の彼女がいるのに、遊びでふたまたかけてる男の子が、「適当にうまくやろう」と思ってるとき、形だけで心や魂が入ってないのに女の子に優しいふりをするよね。ちょうどそんな感じかな。身体はそこにいても、心を許していなかったり、拒絶していたり、他のことに気をとられていてつくり笑いしてしまったり。
そういう微妙な感じは絶対、相手に伝わるし、そういう相手と一緒にいると心がないことを実感して、1人でいるよりもっと淋しくなるよね。
 あたしの好きな俳優さん、女優さんはみんな「映画の中で生きてる」人ばかりだし、あたしの好きな小説はみんな主人公の命と人生の重さがリアルに息づいてる作品ばかり。そしてあたしが大好きな人たちも……。
 あたしもそういう風にしか、小説を書けない。
 この前、今、書いてるシナリオを読み直したら、完全に主人公になってしまっていて、ラストで心臓をナイフでえぐられたような辛さを味わった。それがあまりにも耐えがたかったから、普通の生活をしてるのが耐えられなくなった。何もかも放り出してして、旅に出たくなった。
 自分の中から生まれた主人公だからこそ、強くシンクロしてるし、もう彼女と自分の境界線なんかつかない。
 だからその分、作品を書くたびに、心がねじれたり切り裂かれたり、血を流したり、ものすごく幸せになったり、死にたくなったり……。
 こんなツライのは嫌だ、もっとほんわかした陽だまりみたいな気持ちで生きたい、と思うんだけど、結局、そういう試練を通らないと、作品は完成しない。
 これが作家としての「作品の中に生きている」こと。
 現実の生活では、もちろん色んな事情で100パーセント、「そこにいる」ことは難しいかもしれない。
 でもやっぱり「ここは40パーセントでいいや」とか「こっちは60パーセントね」みたいな、中途半端な人や作品とのかかわりかたは、あたしにはできない。
 そして眼の前にある作品、眼の前にいる人に100パーセント、自分をゆだねてしまえる瞬間は、ものすごい不安や辛さもあるけど、無上の幸せも味わえる。
 演じることも、小説を書くことも、生きることも、心のエネルギーを惜しみなく使い切ってようやく前に一歩進める。使っても使っても、決して尽きない「心のエネルギー=愛」がほしい!!





2月15日

『First Love』、本屋に並んでます。
 さっそく感想を書いてくれたみんな、ありがとう!
 きょうはバレンタイン・デーで街は盛り上がってるけど、みんなは誰かに渡した(もらった)? ちなみにあたしの大好物はトリュフとガナッシュ。何百個あっても完食します(笑)。
『First Love』発売を記念して、今回は「初恋」について……。

 みんなの初恋っていつ頃だった?
 よく芸能人とかがインタビューで「幼稚園のころ、先生にあこがれて……」とか答えてるんだけど、そういうのは、あたし的には「初恋」とは呼べない。
 ドキドキしたりときめいたりするだけで、相手に気持ちを何も表現しないのは、「片想い」。
「First Love』は相手のことで心がいっぱいになって、他のことが考えられなくなって、手を繋ぎたい、キスをしたい、抱き合いたいって願って、それを何かのカタチで表すこと。
 このBBSでも時々、「彼女のことが好きだけど、その気持ちを汚したくないから、ちゃんとしたカタチで付き合えるまでプラトニックでいたい」っていう人がいるよね(きっと、すぐに誰のことか分かると思うけど(笑))。
 そういう純粋な気持ち、いいなーって思う気持ちと、でも好きなのに相手に触れることもできないなんて、気持ちが伝わらない!! と思う、両方の気持ちがある。
 そういう想いが心の中にしまいきれなくて、溢れ出てしまったときが、「First Love」なんだと思う。
 だって、LOVEだから。ただのトキメキだけじゃない。

 あたしの「First Love」は、中学生のころの先輩。
 相手はちょっと女の子と付き合いなれすぎてる男の子だった。
 でも好きだった。
 暗い影と甘えたがりな脆さと、突っぱった男っぽさと、それにお兄さんの優しさと、全部もってる人だったから。
 お母さんを早く病気でなくして、家が色々あって、彼自身も身体があまり強くなくて……。
 だからほかの子より色んな重いものを抱えてる分、笑っててもどこかに淋しい感情が見え隠れして、彼を見てるとすごく庇ってあげたい気持ちになった。
 お母さんがいない分、女の子に求めるものが大きかったんだと思う。だから、他の男の子たちよりずっと女扱いがうまかったのかもしれない。
 結局、うまくいかなくて破局したけど、今でもその時の気持ちを思い出すと、すごく優しい気持ちになれる。

 プラトニックな気持ちもすごく大切だけど、それをカタチにするのが指と指を絡めるしぐさや、ぎゅっと抱きしめる腕の強さだよね。
 これは他の人とちょっと違う感じかたかもしれないけど、
「エッチはラブじゃなくても、好意のある人とならできる。でも手を繋いだり、抱き合ってすりすりするのは、絶対にラブな人とじゃないとできない!!」
 あたしの小説『First Love』の中で、璃星が桜澤に言ういちばん好きな言葉。
「考えないで。頭じゃない。あたしを見て、感じて。身体と心、全部で」
「あたしは重い。あたしは温かい。心臓もどきどきする。生きてる」
 あたしが大好きな人にいちばんいいたい言葉。
 2人の関係を頭で考えるより、感覚や手触りで示して欲しい。
「初恋」は人生でいちばん、頭じゃなくて心と身体で感覚的にする恋愛だと思う。あとさきも考えられないし、恋の結末も予想できない。傷ついても突っ走っちゃう。
 でも恋をくりかえすほど、みんな賢くなって痛い思いをしないように学習する。
「これはやばいパターン」とか気がついて、引き返したり、迂回したりしちゃう。少し淋しいけど、それが大人になること……。

 だからこそ「First Love」は「Only Love」。ナンバーワンでオンリーワンなんだと思う。
 恋をしたら全部「First Love」っていう人もきっといるよね。
 よけいな知識や過去の傷なんか、好きになったら全部忘れてしまえば、透き通った心で相手を受け入れられる。
 あたしもそうなりたい……。


お仕事情報

今発売してる「BLENDA」っていうファッション誌で「バレンタインSP企画 攻め恋愛!」の恋愛相談やってます。 すごく具体的でめっちゃ役立つので、要チェック!

blogキアノス・ブルー」もうすぐ更新します。




2月1日

 小さいころ、日本人形が怖くてたまらなかった。
「夜、寝てるうちに髪が伸びるよ」とか「夜はいつ見ても、眼があう」とか聞いて、その前も通れなかったぐらい。
 リアルすぎる人形は、なんかこっちの心を読まれてるみたいで、ちょっと怖い!!
 でもこの前、映画に出演してもらうために、「恋月姫」先生っていう有名な人形作家さんに、大きなドールを借りにいった。
 知る人ぞ知る、ものすごく綺麗でゴシックな球体関節人形を作る方で、あたしはホームぺージの写真を見て、いっぺんに一目ぼれした。
 かすかに憂いを宿した大きな透き通った眼でじっと見つめられると、なんだか異次元の世界に引き込まれていくみたい。
 足の血管までリアルに作りこまれてるんだけど、決して「人間もどき」じゃない。人形として刻まれた命の中に、計り知れないほど深い魂を確かに感じて、その眼差しが忘れられなくなった。
 人間の眼って不思議だね。CGとか合成で作られた「人間そっくり」なキャラクターは、無意識にあらを探して「やっぱり人間とは違うよね」って言いたくなる。だって作られてるのに、人間とまるで同じだったらコワイし、区別がつかない!!
 だからあたしは「ファイナル・ファンタジー」みたいなリアルなCGだけの映画は、あんまり入り込めないんだ。
 でも、恋月姫先生のドールは人形として刻まれた命の中に、淡いブルーの魂が静かに燃えているのが、見えるような気がした。ちょうど人間界と精霊界の真ん中をさまよってるみたい……。
 よく本物には「魂がある」っていうけど、音楽も小説も映画も人形も、魂があるものとないものの差は、すっごく大きいよね。魂の入った作品は一生、忘れられ
ないし、いつでも心の中でリアルに生き続けている。
 でも魂のないものは、その場だけ楽しんであっという間に忘れてしまう。
 恋愛でも、それがすごく気になる。きっと理想的な恋って、2人の魂がいつのまにか一つに溶け合って、区別がつかなくなるような状態なんだと思う。だから、抱き合ったときに魂を預けられるぐらい安心できると、「すべてを受け入れられてる」って感じがして、愛っていう心の状態になれる。
 きっと人は本気って覚悟を決めた恋にしか、魂をかけない。
 遊び半分や気まぐれの恋では、全部を預けるほど気を許せないから。
 あたしも魂を入れずに、恋愛ごっこをしていた時があった。相手を信用してなかったから、魂は相手に見られないように、引き出しの奥に隠して鍵をかけてた。でも、そんなときはとーぜん心が通い合わなくて、絶対にうまくいかない。
 小説『First Love』で主人公、璃星が恋する医師、桜澤もそんな人を愛せない男だったけど、彼の中にはその頃のあたしが混じってる。
 心を動かされるのが怖くて、魂を預けるのが怖くて、いつも人がイメージする自分の像を演じてる。だから相手が自分をどう思ってるかだけが気になって、心を読もう、読もうと先回りしてしまう。
 でも心は、相手の想いを反映して、いつも微妙に変化していくもの。
 だから、自分から想いをぶつける部分がなければ、結局、イメージの中で空回りしてるだけで、前に進むことはできない。
 そして、魂が壊れてしまうほどひたむきな思いで、桜澤の硬いカラを破ろうとする璃星の中にも、やっぱりもう一人のあたしがいる。
 これを読んでるあなたは、どっちですか?


お仕事情報
2月10日ごろ『First Love』文庫版が、本屋さんに並びます。今回は
チエミちゃんが聖母みたいに優しい表情を浮かべた表紙が目印!!

1月28日発売の別冊少女フレンドで、あたしが原作を書いた「ageha」というマンガが掲載されてます。絵は渡辺あゆさん。親友なら……親友だからこそ、いつか必ず直面してしまう、女の子同士のジェラシーや心のぶつかりあいを、あゆさんが可愛く、リアルに描いてくれました。

blogキアノス・ブルー」情報
映像ダイアリー2回目アップしました。「人魚姫と王子」着々と編集中です。遊びにきてね。




1月15日

 今日はふたつのビッグ・ニュース!!
 最初のニュースは、2月はじめに『First Love』が文庫化されて、発売になること。この小説は、はじめてあたしが三人称を使った小説。
 それだけに、最初は色々、試行錯誤で悩んだけど、結果的には今でも読み直すたびに号泣する、ものすごく特別な作品になった。
 ゲラを直すときも、途中から涙が止まらなくなって、読み終わったら、なんだか自分が生まれ変わったみたいな気がした……。自分が作者なのに、こんな経験をすることもあるんだって、すごく驚いたよ。
 感情を音楽としてしか認識できない、脳の回路がもつれた共感覚者、璃星(りせ)。手術によって感情を取り戻した彼女は、生まれて初めての激しい恋を経験し、医師、桜澤のためにすべてを捨てるが、手術の効果がうしなわれる日は、刻々と近づいてくる……。
 璃星が恋愛の駆け引きも計算もできない、純度100パーセントの想いで、桜澤と結ばれた日、打算的で無感動に生きてきた彼にも、大きな奇跡を引き起こす。
 昨日、この文庫の解説を書いてくれた柏原収史くんとも意見が一致したけど、やっぱりなんの見返りも求めない、ピュアな想いは必ず相手の心に変化を呼び起こす
よね。
 人は必ず相手に何かの下心を持っていて、「○○をしたから○○してほしい」ってていう、取引きの部分がある。人の心には必ず裏があって、そんなに純粋になれるはずがない。
 でも、璃星の純粋さが、大人になる途中で身につけた警戒心や恐れや猜疑心を、跡形もなく打ち砕いてくれるから、縮こまってた自分の醜さが恥ずかしくなる。
 あたし自身もそうだったみたいに。
 もし「最近、恋することに臆病になってる」「人を好きになれない」と思ってるなら、ぜひこの本を読んでください。
 璃星のひたむきさに、必ず大きな勇気をもらえると思う。

 もうひとつのサプライズ・ニュース。
『Mermaid Skin Boots』が、柏原収史くんとつぐみさんの主演映画「人魚姫と王子」というタイトルになって、ようやくクランクアップしました!! それも、シナリオと監督はあたし。
 この映画は単に、原作を映画化する、というのではなくて、あたしの考えてる、心象を表現する映像美や、人の弱さや強さを浮かびあがらせる内面の演技、そして人それぞれに違ってみえる風景を絡み合わせた、新しい「スピリチュアル・ビジョン・ムービー」です。
 ありきたりのニンゲン、ありきたりの街の風景、ありきたりの関係なんかない。だからこの映画には、「ふつうのひと」や「ふつうの日常」はひとつも出てこない。
大大大好きな女優さん、つぐみさんが素晴らしい演技力で熱演してくれたナジュは、
拒食でコスプレイヤーで、5人の男友達のキープで、ドール・キャラを演じることで心をプロテクトしている女の子。
 俳優としても人間としても眩しく光ってる収史くんの演じる高瀬は、内気でシャイで無口で、でも心の真ん中にはすごく熱いエネルギーを秘めた物静かな男の子。
 ナジュの職場のセクシーな上司、セリが真中瞳ちゃん。ナジュをセカンドにする男友達は、「ごくせん」「ウォーターボーイズ」にも出演した高良健吾くん。高瀬が勤めるクリーニング屋の店員に小林俊くん。職場の同僚役で阿久根裕子ちゃん。所長役に山川直人監督。ショップ店員役でセブンティーンの専属モデル、星川玲奈ちゃんと、豪華な顔ぶれ。
 スタッフチームも、最高の映画を作りたいという情熱に燃えるメンバーばかりで、4日間、朝から深夜までの撮影は、外の凍えそうな寒さと反比例してマジに熱かった!!
「イメージ」の花を大きく咲かせることは、ものすごく大変だけどものすごく楽し
い。
 そしていつもは小説を書くっていう、一人じゃなきゃできない孤独な作業しているから、チームで協力していいものを作り上げるっていう人肌から伝わってくる情熱に、とっても刺激を受けた。
 この作品、これから編集作業にはいり、5月にはギャガの「X-TV」というムービーサイトで公開する予定です。
その他にも色んな展開を考えてるので、期待しててね。










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