『First Love』
2月10日発売予定です。



撮影風景。公開を楽しみにお待ち下さい。


新刊『Mermaid Skin Boots』税込価格1365円 ずっと“2番目”だっと女の子が主人公の気持ちが暖かくなる恋愛小説です。


船上から写した、鳩間島の堤防。連続ドラマ「瑠璃の島」の舞台にもなりました。


シュノーケリングの際の一コマ。吹雪のように見えるのは、全て魚です!


文庫『Miracle』税込価格480円 邪悪と無垢を併せ持った女性の愛を描いた物語です。


『勝つ恋愛!』税込価格1260円 アミはじめてのエッセイです。


Lyrical Murderer』税込価格480円 表紙には、俊君が久々の登場です。


R.I.P.』税込価格1365円
好評発売中です!



APRI*KISS』税込価格480円
  メールで紡がれる恋の物語です。






2月1日

 小さいころ、日本人形が怖くてたまらなかった。
「夜、寝てるうちに髪が伸びるよ」とか「夜はいつ見ても、眼があう」とか聞いて、その前も通れなかったぐらい。
 リアルすぎる人形は、なんかこっちの心を読まれてるみたいで、ちょっと怖い!!
 でもこの前、映画に出演してもらうために、「恋月姫」先生っていう有名な人形作家さんに、大きなドールを借りにいった。
 知る人ぞ知る、ものすごく綺麗でゴシックな球体関節人形を作る方で、あたしはホームぺージの写真を見て、いっぺんに一目ぼれした。
 かすかに憂いを宿した大きな透き通った眼でじっと見つめられると、なんだか異次元の世界に引き込まれていくみたい。
 足の血管までリアルに作りこまれてるんだけど、決して「人間もどき」じゃない。人形として刻まれた命の中に、計り知れないほど深い魂を確かに感じて、その眼差しが忘れられなくなった。
 人間の眼って不思議だね。CGとか合成で作られた「人間そっくり」なキャラクターは、無意識にあらを探して「やっぱり人間とは違うよね」って言いたくなる。だって作られてるのに、人間とまるで同じだったらコワイし、区別がつかない!!
 だからあたしは「ファイナル・ファンタジー」みたいなリアルなCGだけの映画は、あんまり入り込めないんだ。
 でも、恋月姫先生のドールは人形として刻まれた命の中に、淡いブルーの魂が静かに燃えているのが、見えるような気がした。ちょうど人間界と精霊界の真ん中をさまよってるみたい……。
 よく本物には「魂がある」っていうけど、音楽も小説も映画も人形も、魂があるものとないものの差は、すっごく大きいよね。魂の入った作品は一生、忘れられ
ないし、いつでも心の中でリアルに生き続けている。
 でも魂のないものは、その場だけ楽しんであっという間に忘れてしまう。
 恋愛でも、それがすごく気になる。きっと理想的な恋って、2人の魂がいつのまにか一つに溶け合って、区別がつかなくなるような状態なんだと思う。だから、抱き合ったときに魂を預けられるぐらい安心できると、「すべてを受け入れられてる」って感じがして、愛っていう心の状態になれる。
 きっと人は本気って覚悟を決めた恋にしか、魂をかけない。
 遊び半分や気まぐれの恋では、全部を預けるほど気を許せないから。
 あたしも魂を入れずに、恋愛ごっこをしていた時があった。相手を信用してなかったから、魂は相手に見られないように、引き出しの奥に隠して鍵をかけてた。でも、そんなときはとーぜん心が通い合わなくて、絶対にうまくいかない。
 小説『First Love』で主人公、璃星が恋する医師、桜澤もそんな人を愛せない男だったけど、彼の中にはその頃のあたしが混じってる。
 心を動かされるのが怖くて、魂を預けるのが怖くて、いつも人がイメージする自分の像を演じてる。だから相手が自分をどう思ってるかだけが気になって、心を読もう、読もうと先回りしてしまう。
 でも心は、相手の想いを反映して、いつも微妙に変化していくもの。
 だから、自分から想いをぶつける部分がなければ、結局、イメージの中で空回りしてるだけで、前に進むことはできない。
 そして、魂が壊れてしまうほどひたむきな思いで、桜澤の硬いカラを破ろうとする璃星の中にも、やっぱりもう一人のあたしがいる。
 これを読んでるあなたは、どっちですか?


お仕事情報
2月10日ごろ『First Love』文庫版が、本屋さんに並びます。今回は
チエミちゃんが聖母みたいに優しい表情を浮かべた表紙が目印!!

1月28日発売の別冊少女フレンドで、あたしが原作を書いた「ageha」というマンガが掲載されてます。絵は渡辺あゆさん。親友なら……親友だからこそ、いつか必ず直面してしまう、女の子同士のジェラシーや心のぶつかりあいを、あゆさんが可愛く、リアルに描いてくれました。

blogキアノス・ブルー」情報
映像ダイアリー2回目アップしました。「人魚姫と王子」着々と編集中です。遊びにきてね。