特別著者インタビュー
山瀬まみ

Mami Yamase Interview


「新婚さんいらっしゃい」(ANB系)、「情熱ワイド!ブロードキャスター」(TBS系)、「ためしてガッテン」(NHK)など、週に何本ものレギュラー番組を抱えながら、バラエティやCM、ラジオでも大活躍の山瀬さん。その明るいキャラクターと知的ユーモア溢れるコメントは、男女、年令を問わず人気を集めています。
 また、私生活でも昨年6月に俳優の中上雅巳さんと結婚、その熱々ぶりには周囲も当てられっぱなしです。
 そんな山瀬まみさんがはじめての料理本『山瀬ごはん亭のおいしい12ヶ月』を出しました。

──山瀬さんのお料理好きは、雑誌の編集者の間ではかなり有名でしたが、今回の本では、料理の本を出すことは、夢のひとつだった、とおっしゃってますね。

「あたし、あんまりやりたいこととか目標とかはないんだけど、料理の本に関しては、特別に思っていたんです。昔から料理の本をいろいろ見ていたんですけど、前はいろんな先生が合同で作った本や、お料理学校が教えているっていう本が多かったと思うんですよ。でも、ここ数年、お料理研究家っていう方たちの個人の名前の本が増えてますよね。そういう料理研究家の方達の本をはじめて見た時、『あ、あたしもこんな本、出してみたいな』って思ったんです。それから、ずっと願っていて、今回その夢がかなったってかんじです」

──では、読者からの反応も気になるんじゃないですか。

「そう! 表紙とか中身とかは1回1回見せてもらっていたけど、でもね、本ってあたし、はじめてだから、写真見ても、表紙見ても、それがどんな本になるのか、全然わからないんですよ。で、テレビとかで会った人たちが、かわいい〜とか、おしゃれだね〜って言ってくれると、めちゃくちゃうれしかったの。ただ、本を買ってくれた人たちがどう思うか考えると、すっごい怖い」

──よく、キッチンに持ち込んで、ぼろぼろになるまで使ってほしいっていいますよね。

「ううん!! ぼろぼろどころか、トマトのシミとか油のはねとか、そういうのつけてほしくないの。あたしの大切な分身くらいの思いだから、きれいに大事にしてほしいなんて、料理本らしからぬ願いをもっちゃう(笑)」

──この本は料理研究家としての、山瀬まみデビュー作、と思われますが。

「料理研究家って、なんですか? 自分で名乗っていいの? でも、料理研究家っていう肩書きにはたぶん、ならないな〜。なんかこっぱずかしくって。料理研究員ならいいかな(笑)」

──料理研究員???

「そう。なんかいろいろ試したくなっちゃうの。例えば昨日は、コーラでアサリ、蒸しちゃった。コーラで豚肉やわらかくしたりするじゃないですか。だから、アサリ蒸してみたら、どうなるかな〜って思ったんですよ。で、『ねえねえ、コーラでアサリ蒸してみようと思うんだけど』って(彼に)聞いたら、『ええっ! 絶対やめた方がいいよ』って。でもやっちゃったの。ただ、甘いだけだった……」

──そういう失敗したものはどうされるんですか。

「あたし、負けず嫌いなんですよ。だから、失敗のままじゃ終わらせない(笑)。そのときも豆板醤とかいろいろ入れて、絶対に食べれるようにするんです。このアサリも、おいしいって(彼が)食べてくれた。味がちょっと濃くなっちゃったけど、ほんとにおいしくなったんですよ」

──今回の料理の本には、オリジナル料理がたくさんありましたが、今までに料理学校に行かれたことはありますか。

「20歳くらいの時に友達が料理学校に行きはじめて、話を聞いたらいろんなコースがあるらしくて、彼女は゛おふくろの味”コースだって。肉じゃが習ってるの? って聞いたら、そう! そのとおりって(笑)。基本のコースならとは思ったんですけど、週1回通ったりするのって、続くかなあって」

──飽きっぽいですか。

「ううん。飽きっぽくはないんです。出無精なんですよ。もともと料理するようになったのだって、東京で一人暮らしをはじめて、一人で外でごはんを食べにいけなかったからなんです。一人だとカフェもマックも入れない。待ち合わせも絶対、外。一人で喫茶店で待ってるのがいやだから」

──引っ込み思案ということですね。そう見えないと言われませんか。

「言われる〜。あたし、O型っぽくないって言われるんですけど、実はすごい優柔不断。友達と会う時も、『出ていくだけでもあたしには大変なんだから、待ち合わせ場所とかどこ行くかとか、絶対あたしに聞かないでね』って念おしするんです。レストランでのメニュー選びも『あたし、これだけあればいい』ってどうしても食べたいものだけとってもらって、あとはおまかせ」

──食べたいものの欲求にはこたえなくていいんですか。

「う〜ん。どうしてもってもの以外は。自分が食べたくても他の人は全然別なものをすごく望んでいるかもしれないし、あたしがすっごくお腹すいてても、他の人はいっぱい食べられるのかなとか、好みはあるかなとか、そういうことをいろいろ考えると疲れちゃうんですよ。だから、あらかじめ『今日は和食』とか『イタリアン』って決めておいて、その店に行った時には、なにがきても大丈夫なモードにしておきます」

──彼とのモードは合いますか

「ええ。いつも闘い。結局自分が諦めるんですけど。毎日『今日はこんなかんじでいかがですか』って聞くと『あ〜、それはちょっとな〜』とかって。OKの時が多いんですけどね。でもあたしのモードじゃないものを食べたがったら、それ、つくんないといけないじゃないですか。だからそういうのはつくっても、あたしは食べないんです。
この前もごはんとお味噌汁がどうしても食べたくって『ごはんと味噌汁とおかずの組み合わせでいいですか』って聞いたら『ごはんと味噌汁はいらない』って言われたんです。ごはんと味噌汁があれば、あとはちょっとしたおかずでいいやって思っていたのに、彼はお酒と一緒におかずを食べたがるから、いっぱいおかずをつくることになって……でも、あたしはごはんと味噌汁とおかずをちょっと食べて『ごちそうさま』って」

──自分の食べたくないものをつくるって、いやなことではないんですか。

「いやな時もあるけど、お腹すいてるっていう状態を見る方がもっとやだ。自分がお腹すいてるっていうのが、いろんな感情の中で一番嫌いなので。腹が立ったり悲しくなったり、するじゃないですか。そういうお腹がすいたっていう感情を相手に持たせるのが一番いやなんです。だからがんばってつくる」

──愛する彼の為に、ですか。

「う〜ん。そう言われると……。前は自分がお腹すいてなくても彼の為に一人分のごはんをつくるのは、すごく楽しかったんです、結婚する前は。でも今は、自分の分と彼の分、どっちつくりたいかって聞かれたら、すご〜く迷う。『今日パスタでいいですか』って聞いた時に『え〜、今日はそういう気分じゃないな〜』とかって言われて、で、何日か経ってから『今日、パスタでもいいよ』なんて(彼が)言う時は、もうあたしはそんな気分じゃなくって『え〜、今日か……』なんて思いながらつくったりするんですよね。そうすると欲求不満になってくるから、たまに(彼が)いないと、「やったね〜、今日は一人だ』ってすごくうれしくって、自分の好きなものをいっぱい並べようって思っちゃう(笑)」

──それが結婚というものなんでしょうか。

「うん。そうかもしれない。『今日はめしいらない』って言われて朝からうきうきしていた日に『やっぱ、はやく帰れる』なんて電話があった時なんて、朝から考えていたあたしのメニューは……って、一瞬まっくらになっちゃう(笑)」

──新婚さんなので、彼の為につくるのが楽しくてしようがない、と言われるかと思いましたが。

「一人分だと、どこまで手を抜けるかとか、こんな調味料を使ったらどうかとか、まずくなってもいいので、それこそ実験会みたいに料理できるんですよね」

──やはり料理研究員ですね。

「あははは。そうですね」

──今後料理研究員として、どんな活動をされていきますか

「アサリとコーラみたいな、相性の悪そうな組み合わせ、あるじゃないですか。きっと、合わないよ、って思っちゃうような。そういうものの中から意外なおいしさ、みたいなものを見つけていきたいですね。いろいろやってみましたよ。缶詰めのパイナップルを味付け海苔で巻いてみたり。豆をコーラとしょうゆで煮たこともあったんですけど、これも甘すぎましたね〜。なのでこんどはダイエットコーラを使ってみようかと(笑)」

──では、新しい組み合わせができたら、ぜひ2冊目の本をお願いします。

「こちらこそよろしくお願いします」


中西哲生 プロフィール】

1969年愛知県生まれ。同志社大学経済学部卒業。名古屋グランパスエイトを経て、川崎フロンターレへ。持ち前の明るさとリーダーシップで、99年はチームのキャプテンとして、JI昇格、優勝に大きく貢献。 最近の口癖は「いいもの食って、いい服着て、いい仕事する」。ホームページは

      Tetsuo's Network News
      http://www.frontale.co.jp/nakanishi/

試合毎に日記も書いてますので、覗いて下さい。

-->











『やさしいあくま』-->