新曲発売、先行販売会&ミニライブを控えた池田彩さん。

「池田彩さんが路上ライブしてる!」
去年(2011年)の春ごろ、こんなツイートが流れてきた。池田さんは2010年、「ハートキャッチプリキュア!」で、はじめて「プリキュア」シリーズの楽曲を歌い、主題歌「Alright!ハートキャッチプリキュア!」でオリコン3位を獲得、翌年の「スイートプリキュア♪」でも、エンディングテーマを、「映画プリキュアオールスターズDX2」ではオープニング、エンディングテーマを両方担当するなど、ノリに乗っている歌手だ(2012年、「スマイルプリキュア!」のオープニングも担当している)。
そんな池田さんがなぜ路上ライブをやっているのだろう。デビューを夢見ている若い歌手志望が、自分の歌を多くの人に聞いてもらう。それが路上ライブのイメージだったからだ。
300人規模のワンマンライブを成功させ、2012年、初のオリジナルアルバム「episode 1」を発表。12月7日には、「Road」「Bubbles / Person」を同時発売。「プリキュア」でソロデビューを果たした池田さんは、オリジナル楽曲でも活躍の幅を広げている。ステージ上から、子どもたちと、大人のファンに届けているものは? コンサートホール、インストアライブ、ライブハウス、路上ライブ、どう違っているのだろう。「プリキュア」を通して、見えてきたことはなんなのだろう。




通りすがりの人にも聞いてもらいたかった


池田彩(いけだ・あや)


池田彩(いけだ・あや)PROFILE

8月23日生。大阪府出身。ユニオンミュージックジャパン所属。ダンスボーカルユニットC-ZONEでの活動を経て、2010年「ハートキャッチプリキュア!」オープニング「Alright!ハートキャッチプリキュア!」でソロデビュー。「映画プリキュアオールスターズDX2」(10年)ではオープニング「キラキラkawaii! プリキュア大集合♪〜キボウの光〜」とエンディング「17jewels 〜プリキュアメドレー2010〜」を担当。「スイートプリキュア♪」(11年)に、エンディング「ワンダフル↑パワフル↑ミュージック!!」「#キボウレインボウ#」で参加。「スマイルプリキュア!」(12年)では、オープニング「Let’s go!スマイルプリキュア!」に参加。2012年4月にオリジナルアルバム「episode 1」を発売。2012年12月7日に「Road」「Bubbles / Person」を同時発売。

サイト:池田彩(Aya Ikeda) オフィシャルウェブサイト
ブログ:池田彩オフィシャルブログ
ツイッター:@ikeda_aya



加藤レイズナ


加藤レイズナ(かとう・れいずな)PROFILE

「エキサイトレビュー」レギュラーライター&編集。Web幻冬舎「実況野郎Bチーム」でインタビューの面白さに目覚める。9月から「cakes」で新連載スタート。日経ビズカレッジ「世の中、これでいいんですか〜ゆとりの社会学習」連載中、「プリキュアぴあ」に参加。NHK-BS2「MAG・ネット」のプリキュアシリーズ特集に出演。はじめての著書「プリキュア5」シリーズ、インタビュー本『プリキュア シンドローム!』小社より発売中!

Twitter:@kato_reizuna加藤レイズナの仕事一覧ブログ



「『プリキュア』で難しかった曲はありますか?」

「『プリキュア』で難しかった曲はありますか?」「『#キボウレインボウ#』ですね。片手を上げて、片足でトントンジャンプしながらその場を一回転する振り付けがあるんですけど、ちょうどそこ「アイドル〜〜〜」ってめっちゃ伸ばして歌わないといけない。ジャンプしながら伸ばしながら歌うのってたいへんだった」


──池田彩さんといえば路上ライブのイメージが強いです。いつごろからはじめたんですか?

池田 最初は2011年の3月かな。当時はアルバムも出していなくて、オリジナルは「Road」の一曲しかなかった。ずっと、ライブをやりたいなーって気持ちはあったんですけど、オリジナルが一曲だけじゃできない。

──「ハートキャッチプリキュア!」「スイートプリキュア♪」を歌ってはいたけど、それを足しても独立したライブは成立しにくいと。

池田 だから路上からスタートしていこうかなと。

──その発想がすごい(笑)。どこでやったんですか?

池田 大阪です。ちょうど関西に行く機会があったので、私が通っていた音楽の専門学校の友だちに連絡して、「いい場所ないー?」って。路上ライブをやれる場所を聞こうと思っていたら、その子もギターで参加することになって。そこからベースがきて、カホーンっていう上に座れるドラムのような楽器もきて。

──はじめからその4人でやりたかったわけではないんですよね。

池田 はい。ひとりでやるつもりでした。でも、路上ライブの経験者がいたのでいろいろ教えてもらいました。「音量小さすぎたら聞こえへん」とか。

──大阪のどこですか?

池田 天王寺駅前の歩道橋です。

──あー。大きな歩道橋のところだ。あそこ路上ライブがほんと多い。「池田さんが路上ライブをやっている」ってツイッターで見かけたことがありますよ。そのあとに「警察がきて中止になった」とあって。あれは驚きました。

池田 何回かありましたね。日本橋でやったときも、「『プリキュア』を歌っている人だー」って集まってくれて、車道まで人が膨らんでしまって。それであかんーって。

──大阪の日本橋って東京だと秋葉原みたいな場所なので、アニメファンも多いんですよね。すぐ気づかれちゃうんですね。

池田 そのときは日本橋から天王寺に戻って、また路上ライブを再開しました。はじめのころは、一週間前くらいに「路上ライブします」って告知をしてたんですよ。何人も観にきてくれて。路上ライブをやるときはマイクとかアンプとか全部ひとりでセッティングして、終わったら片付けもするんですけど、最初から最後までずっと居てくれるファンの人もいるんですよ。片付けまで見られるのはちょっと恥ずかしい(笑)。

──見ててもなにも楽しいことないよ、と。ファンにしてみたらそれだけでも十分楽しいんですよね。

池田 路上ライブをやることによって、新しい人に、池田彩について知ってもらおうという目的もあったんです。いつも路上ライブを見にきてくれる人たちには申し訳なかったです。歌っている曲も毎回同じだし、楽しいのかなあって思ったんですよ。これは意味があるんかな? って。

──流れない水は腐る、じゃないですけど、見にきてくれる人が固定化すると先が見えなくなっちゃう。

池田 通りすがりの人にも聞いてもらいたかった。でも、告知なしだと今まで来てくれた人たちにもわるいので、一週間前じゃなくて、「今からやりまーす」とか。「今日しよっかなー」ってツイートして。

──今日しよっかなーって思ってすぐできるんですね。ほんとゲリラなんだ。

池田 そうなんですよ。路上ライブをやっていてよかったなと思うのは、お客さんとコミュニケーションを取りやすいんです。友だちかってくらい話せる。

──そうか。「プリキュア」のイベントでも握手会とかありますけど、話せてもひとことくらい。

池田 「応援してます」「ありがとうございます」くらいですよね。でも、路上ライブだとずっと話せるので、それで絆が深まったって。私が勝手に思ってるだけなんですけど(笑)。



大きいホールで歌うことに慣れすぎてました


いまよく聞く音楽ジャンルは...

いまよく聞く音楽ジャンルは、DJのリミックスや、パンクロックだそう。



「梅澤プロデューサーとはいつも冗談を言い合って...

「梅澤プロデューサーとはいつも冗談を言い合って、パパみたいな存在です。コッペ様みたいに癒されます」



好きなプリキュアは...

好きなプリキュアは「ハートキャッチプリキュア!」のキュアマリン。



「GLAYがバンドっていう意識すらなかったんです」

「GLAYがバンドっていう意識すらなかったんです」。自分がバンドを組んではじめて、バンドと、バンドじゃない歌手の区別がついたそう。


──それまではライブハウスとかコンサートホールで歌うことが多かったと思うんですけど、路上だと環境が全然違うので、戸惑いますよね。

池田 そうなんです! マイクもリバーブがかけられないから完全に地声で歌わないといけない。あっ、マイクセットとかアンプも自分で買ったんですよ。コロコロ転がして移動するやつ。曲選択もiPodでカチカチやって、「次の曲はもうちょっと待ってくださいねー」って。シャッフルモードになっていて、歌っているときに曲が途中で変わっちゃったり(笑)。

──機材や曲を用意するのも全部自分でやらないといけないですもんね。そう考えるとかなり大変。路上ライブの経験ってどう活かされてますか?

池田 路上って本来歌う場所じゃないのに、みんな用事があるなか、足を止めて聞いてくれる。どんだけおせっかいやねん! やさしいねん! って感じじゃないですか。自分だったら人の路上ライブで立ち止まるかなーって思ったんです。パフォーマンスがすごかったり、話がめっちゃ面白かったら立ち止まるかもしれない。いろいろ試行錯誤して経験がいま糧になっている感じはしますね。それまで「プリキュア」のミュージカルなどで大きいホールで歌うことに慣れすぎてました。路上ライブを経験したあとに、ホールで歌うと、ちゃんと設備が整っている場所の音の良さは幸せだなって。こういう環境があるのは幸せなんだなって改めて思いました。

──ライブと、子どもたちがメインの「プリキュア」ミュージカルで、違いをつけている部分ってなんですか?

池田 MCのときは標準語で話そうとしています。「スマイルプリキュア!」には関西弁の日野あかね(キュアサニー)がいるからもう抵抗ないかもしれないけど、「ハートキャッチプリキュア!」「スイートプリキュア♪」のときはちゃんとしようと。

──ちゃんと?

池田 東京にいるとき、スタッフの小学校中学年くらいのお子さんに話しかけたとき、通じなかったんですよ。

──関西弁が。

池田 はい。恥ずかしいからかな? と思ったんですけど、どうやら何を言うてるかわかってなかったみたい。中学年でわからなかったら、「プリキュア」ミュージカルを観にくる、3、4歳の子はもっとわからないんじゃないかなと。NHKの歌のお姉さんまではいかないですけど、きっちりしようと。

──関西公演でも?

池田 もう、バリバリ関西弁です(笑)。あと、歌に関しては、子どもたちの正解って、テレビで流れているオープニング、エンディングの曲なんです。

──放映している一年間ずっと聴いていますもんね。

池田 それがずっと耳に残っている。私も小さいとき、テレビで生歌を聴いて、なんか違うなーって思った経験があるんですよ。大人になったらその違いも楽しめるんですけど。子どものときの私は、「CDのまま歌ってよ」って。

──あー、僕も思ったような気がするなあ。生歌のときにフェイクを入れたりすると、「そこ、違うじゃん!」って。

池田 だから私も、テレビと変わらず、変わるとしたらテレビよりもいいものにしようと心がけています。



こんなに遠くて後ろの方にまで私の声や想いは届くのかな


「池田彩ワンマンライブ〜episode 1〜」

「池田彩ワンマンライブ〜episode 1〜」。2012年5月20日(日)に東京で、6月9日に大阪で公演。「Bubbles / Person」はこのときに初披露した楽曲。



大阪公演ではゲストに...

工藤真由さんも登場して大盛り上がり

大阪公演ではゲストに工藤真由さんも登場して大盛り上がり。


──ライブのハプニングで「よくあれを乗り切ったな」という経験はあります?

池田 あー……、あります。「スマイルプリキュア!」がはじまったばかりのころに、ショッピングモールでインストアライブをやっていたんですよ。「Let’s go!スマイルプリキュア!」を歌っていたら、ちょうど一番終わりくらいのときに、音響トラブルで音が止まってしまって。あー、どうしようって。

──わー。

池田 「いまのは練習だからねー。これからが本番だよ。みんなの声がぜんぜん聞こえなかったから、次はもっと大きな声で歌ってねー!」って。よく「プリキュア」のレコーディングが終わったときに、梅澤(淳稔プロデューサー)さんと、冗談で「あの仮歌よかったよ」「えー、仮歌だったんですか」みたいなやりとりをするんですよ。それをふっと思い出して。

──すごいアドリブ力。

池田 再開したとき、子どもたちは大声で歌ってくれて、オケが聞こえないくらい。私がとっさに言ったことばを真剣にとらえてくれて、感動して泣きそうになって。それをかみしめながら歌って。ピンチはチャンスってのはホンマやなーって。

──いい話だなあ。いきなりそんなハプニングがあったら、真っ白になりそう。

池田 これが「ハートキャッチプリキュア!」を歌っていたときの、2年前の自分だったらどうなっていたか。「ちょっと待っててねー」って言って、楽屋に戻ってたかもしれないです(笑)。

──コンサート会場、ライブハウス、路上ライブ、ショッピングモールでのインストアライブといろいろな舞台を経験している。それぞれやりやすさも違いますよね。

池田 コンサートホールは、お客さんはすごく集中してステージを観ているんですよ。そのために来てますから。でも、ステージから見ると、お客さんが遠いんです。こんなに遠くて後ろの方にまで私の声や想いは届くのかなって。

──観る側にしても、一番後ろの席でももちろん楽しめるんですけど、ステージの近くだともっと盛り上がれる。その差が出る感じはします。

池田 ショッピングモールは場所によりますけど、お客さんとの位置がすごい近いときがあって、子どもたちの顔を見るのにすごく集中できる場所ですね。もともとお店が流している曲が入ってきたり、買い物客のざわめきが聞こえてくるので、もしかしたら集中して聞けないお客さんもいるかもしれないです。歌っているときにお客さんがシーンと観てるだけだと、「え、楽しいのかな、大丈夫かな」って。会話と同じでノーリアクションだと不安です。今年の5月にインストアライブをやったとき、レイズナさんが来てたじゃないですか。後ろの方で、柱に寄りかかってジーっと観てて。

──あー、やっぱりステージからは丸見えなんだ。終わったあと挨拶に行ったら、「来てたんですか!」って驚いてましたけど、気付いてたんじゃないですか。

池田 ちゃんと見えてますからね。「あれ、あの人は。でもここ茨城だし」と思いながら。

──ゴールデンウィークに帰省したとき、ショッピングモールに買い物に行ったらたまたまライブをやっていたんですよ。これは観ていかないとなーって。

池田 てっきり私の追っかけかと思ってたのに。

──もう、ほんとたまたまですって。

池田 そうかー、10月に渋谷ハチ公前でライブやったときも?

──あのときもちょうど渋谷行く機会があって。

池田 偶然。

──偶然ですねー。運命でもいいですよ。



勝手につくっていた限界を超えることができた


「DVD付き『金田一少年の事件簿 20周年記念シリーズ』第3巻限定版・第4巻限定版」

「DVD付き『金田一少年の事件簿 20周年記念シリーズ』第3巻限定版・第4巻限定版」は前回出ていただいた西尾大介さんがプロデューサーとして参加している。



「Road」

「Road」
12月7日発売1,050円。1stアルバム「episode 1」からのシングルカット。
DVD付き「金田一少年の事件簿 20周年記念シリーズ」第3巻限定版・第4巻限定版の主題歌。
「金田一少年の事件簿 20周年記念シリーズ」の詳細はコチラ
「Bubbles / Person」
12月7日発売。1,050円。



「Road」「Bubbles / Person」2タイトル同時発売を記念して...

「Road」「Bubbles / Person」2タイトル同時発売を記念して、先行販売会&ミニライブ開催決定。先行販売会では各会場・各タイトル先着50名様にサイン入りポスターをプレゼント。
12月1日(土)
時間:14:00/16:00
料金:無料
会場:兵庫県・尼崎 エディオンJR尼崎店内 edion studio AMAGASAKI

12月2日(日)
時間:16:00/18:00
料金:無料
会場:東京都・秋葉原 アソビットシティB1Fイベント会場



「Road」「Bubbles / Person」発売記念イベント

「Road」「Bubbles / Person」発売記念イベント
12月14日 新星堂サンシャインシティアルパ店
12月28日 ドリーム*ステーション ジョル原宿
1月13日 イオンモール浦和美園

ライブハウスイベント
12月17日 赤坂グラフィティ
12月18日 阿倍野ROCKTOWN
12月20日 大塚Deepa
12月25日 伏見HeartLand STUDIO
1月28日 阿倍野ROCKTOWN
詳しくは池田彩のホームページもしくはブログをご覧ください。


──ワンマンライブだとアーティストっぽい衣装を着てますけど、「プリキュア」のコンサートでは、フリフリの衣装ですよね。あれも自前ですか?

池田 フリフリの方は自前ではなくて、過去にロリータファッションショーのお仕事をして、そのご縁で衣装を貸してもらっているんです。プリキュアの着ぐるみってちょっとサイズが大きいじゃないですか。ステージも大きいので、プリキュアに負けないように。あと、私の母もなんですけど、親は女の子にフリフリな服を着せたい願望がある人が多いかなって。

──池田さんは憧れはなかった?

池田 うーん、あそこまでフリフリは想像してなかったですけど、ドレスを着たい願望はありました。だからステージ上で着れるのはラッキーかなと。

──着ることによってモードが変ったりします?

池田 私の普段の服装はどちらかというと男の子っぽいので、最初は恥ずかしかったです。フリフリを着て変身したって気持ちになることはないかなあ。あー、でも動きはおしとやかになりますよ。立っているときの足の幅がキュっと狭まります。

──去年の11月19日に行われた 「池田彩ワンマンライブ 〜episode 0〜」。はじめてのワンマンライブですよね。〈そしてやるからには中途半端も嫌なので、年末にワンマンライブをしてお客さんを満タンに出来なかったらその先の「池田彩」としてのソロ活動は諦めます!!〉とブログで言っていて、すごい覚悟だなと。

池田 はい。ワンマンライブは、ほんとに私ひとりだけステージで歌っていても意味がないじゃないですか。ワンマンライブで歌った「Road」には、「みんなで叶えていこうよ」という気持ちがこもっています。私の勝手な夢かもしれないですけど、

──先日、ニコ生に出演したとき、 「Road」を歌いたいためにライブをやると言ってましたね。

池田 2011年3月から「池田彩ソロ活動プロジェクト」がスタート。「Road」はその最初の曲でもあります。「Alright!ハートキャッチプリキュア!」でご縁のあった高取ヒデアキさんに曲を書いていただいて、作詞のHarukaさんともなにが伝えたいのか、じっくり話し合ってできました。

──不思議な曲ですよね。今年4月発売のアルバム「episode 1」に収録されるまで、一年間ライブで歌われてきた。それがこの12月に「DVD付き『金田一少年の事件簿 20周年記念シリーズ』第3巻限定版・第4巻限定版」の主題歌としてシングルカットされたという。

池田 時間がかかりました。ふつうないですよね。

──思いが通じたんでしょうか。

池田 だから歌っていて感情も入りますね。「Road」は曲をいただいた当時の私には難しかった。キーも高いし、ロックよりな曲ははじめて。ライブで一年間、格闘し続けてきました。「episode 1」に収録するためのレコーディングで、高取さんが「彩ちゃんならできる!」って。一緒にレコーディングブースに入って、ロックの歌い方を教えてもらいました。高取さんが一回、高取節で歌ったフレーズを真似して歌う、の繰り返し。「これはプリキュアの歌い方とは違うから」と言われたのを覚えています。

──以前、歴代「プリキュア」総出演の「プリキュアオールスターズDXコンサート」座談会をやったときに言っていましたね。〈私もレコーディングのとき「ことばを前に吐き出して」って言われました。「プリキュア」は日曜朝8時半だから、朝いちばんじゃないですか。どアタマから子どもをたたき起こすように歌いました〉。

池田 「プリキュア」のときはことばをはっきり、子どもたちにわかりやすいように歌っているんですけど、「Road」は違う。シャウトまではいかないですけど、そういう歌い方をしたり。はじめてレコーディングで魂が抜けましたね。声ももう出ませんってくらい絞り出しました。新しいことに挑戦して、歌い方も変えて、一歩成長できたなって感じ。今年の4月に出したオリジナルアルバム「episode 1」の「Unlimited」という曲は、「Road」があったからできました。

──「Unlimited」……限界はない、無限。

池田 「Road」のレコーディングをするまでは、自分の声質やスキルを考えて、「この曲はここまでしか歌えない」というふうに勝手に決めつけていました。でも、高取さんに教えてもらいながら、ちょっとつかめました。やればできるんだって。勝手につくっていた限界を超えることができたんです。「Unlimited」は共作で私も作詞をしているんですけど、そういう意味がこめられています。

──その後「Road」は、アルバム「episode 1」に収録され、シングルカット。12月7日に「episode 1」で初披露した新曲「Bubbles / Person」との同時発売。名古屋(11月30日)、尼崎(12月1日)、秋葉原(12月2日)で先行販売会&ミニライブも行うんですね。

池田 はい。先行販売会では先着50名様にサイン入りポスターをプレゼント、ミニライブはこの3曲と、ほかにも歌いますよ。終了後にはサイン会&握手会があります。「Road」はライブでちょこちょこ前から歌わせてもらっているんですけど、「Bubbles」「Person」ははじめて聴く人も多いと思うので、お客さんの反応について私も未知。どうやって楽しんで聴いてもらおうかなと考えています。そこから今後のパフォーマンス、曲の魅せ方、ライブでのお客さんの聴き方をつくっていきたい。「みんなこう楽しんでいるのか、このほうがノリやすいのかな」ってのを、歌いながら感じ取って、次に活かしていきたいですね。



次号予告


同年代トークで盛り上がり中。次号、池田さんが歌手になるまでをみっちりと!

同年代トークで盛り上がり中。次号、池田さんが歌手になるまでをみっちりと!


ライブをやれないんだったら路上で歌おう。気負いなく騒ぎもせず、さらりと行動にうつすパワー……かっこいい。ことばをひとつひとつ「あー、なんていうんやろ」と吟味し、正確に伝えようと考えこむ姿……かわいい。幻冬舎の会議室にさわやかでキュートな爆弾が落ちてきた、そんなロングインタビューとなりました。さて次回(12/15更新予定)はさらに池田彩の魅力が爆発します、歌手になるまでの熱い思い! そしてこれが「節穴」最終回となります。お楽しみにー!

Webマガジン幻冬舎:お前の目玉は節穴か バックナンバー
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