酒井さん、ライブについてのもったいないお言葉、ありがとうございました。

 めちゃくちゃ嬉しかったです。

 世の中の人がみんな、酒井さんのように甘やかしてくれたらもっと私も伸びるのにな〜、であります。

 ところで、今週私はライブツアーで行った沖縄ついでに、所ジョージさんの別荘地を借り、女友達7人でのんびり過ごしてきました。

 仕事では人の声を借りながら、休暇も人の別荘を借り、というレンタル人生。解放的なプライベートビーチがあり、大きなプールがあり、夜のジャクジーからは星空が見え、と、それはそれは優雅な休暇。

 いつか酒井さんもお連れしたいです。

 ひとんチだっつの。

 そんな中、興味本位でしたがユタで有名な照屋全明さんのところにも行ってみました。

 沖縄の方言でのんびり話すとばかり思っていた私はびっくりしました。

 声が大きく、また話のスピードもとても速い。全身から溢れまくるすごいパワー! です。

 また、こちらからの細かな話や説明はいっさい無用、という感じで、照屋さんがターッと最後まで全部お話しになられます。こちらも緊張しつつ集中せねば、という気持ちになり、メモを一心に取りました。

 一緒に行った若い女の子は、「思わず、『失礼します』と言ってアイフォンで録音しちゃった」とのこと。

 笑いました。

 世代が違うと、考え方がドライです。「恐くないのかよ!」とみんなにツッコまれてました。

 それにしても、いったい占いなのか降臨なのか、素人には計り知れませんが、仲間のある人は泣いてしまい、ある人は叱られ、ある人はズバリこれがこうなっているからこうしなさい、という指南を受け、と、我々には驚愕の連続でした。

 帰り道は、皆で「なんでわかるんだ……誰にも話してないのに」と、放心状態ながらも、話さずにはいられなくなり、口々に一番驚いたのはここだった、アレだった、と、とめどなく話し合いました。

 私の場合は、「仲間は多いけど、一匹オオカミだねえ。誰ともつるまないね。でも、これからも天狗にならない。いつも自分に距離を置いて、客観的に見ているから」とのことでした。

 ただ、「一番得意な事をなぜあんまりやらないんだ?」とおっしゃるので、「得意な事……?」 (具体的に何なんだろうか)と、考えていると、「あなたの一番得意な仕事、何ですか?」と即座に言いなさいとばかりに大声で聞かれます。

「ラ、ラ、ライブかもしれません」と答えると。

「それをなぜもっとやらない?」と言われました。

 ドキリ。心臓が凍りました。

 毎年やってるような顔をしていますが、酒井さんが観てくれたようなライブツアーは、実は3〜4年に一度くらいのペース。

 むかし一度、青山のホールで、お客さんが立ち上がって大きな声でこう叫んでくれたことがありました。

「もっとライブをしてください!」。

「やってるじゃん。」と、言うと「いいえ。このライブ、6年ぶりです!」と言われ、さすがに楽屋で反省した時がありました。

 やれば楽しいのに、やらなければそれはそれで毎日がすぎて行く。いかんですなあ。

「継続的にはネタが書けないような気がしまして」と本音をポロリ。

「できるねっ! いくらでもできる!」

 その言葉の力強さに、思わず頭が下がってました。

 さらに「もう一つの別の顔が出ていません。もう一ついい才能があるのですが、やろうとしてない。開いてません。時期はもう来るでしょう」とのこと。

 まったくわかりませんが、いつか私が何かで受賞したら、あの時のはコレの事だったのです、と今回の話を、スピーチに織りまぜたいと思います。

 さらに、「あなたの弟さんにね、こういう話が出てます、その話はプラスに進みますから、電話してあげなさい。GOサインを出しなさい」とのことでした。

 意味がまったくわかりませんでしたが、弟にそのまま電話してみると、「なんでわかったの?」と、絶句しつつもやはり完全に驚いておりました。

 だいたいウチは父の代から占いが好きな家系なのですが、これを機についに弟もハマるんじゃなかろうかと思いました。

 しかし実際は、まわりの男性に私がどんなにコーフンして説明しても、ちっとも占いにハマらないのは不思議です。

 女性誌には必ず占いのコーナーが掲載されているところを見ても、体質的な違いが何かあるのでしょう。←今週のミッちゃん占い

 帰りに空港に向かいながらも、那覇市内をぶらぶら歩いていると、占いの看板がいたるところにあり、行列ができている店が多いのにもビックリしました。

 昔からこんなにあったのだったかなあ。それとも今、不思議な体験をしてきたから目についてるのかしら。

 ハワイにサイキックな方が多くいたり、今回の沖縄といい、はやりパワースポットと呼ばれるところほど、神秘に包まれているということなのかしれませんね。

清水ミチコ

清水ミチコ
Shimizu Michiko

岐阜県生まれ。タレント。
新作ネタDVD『私という他人』、日記エッセイ『主婦と演芸』(幻冬舎)が発売中。

酒井順子
Sakai Junko

東京都生まれ。エッセイスト。
近著に『この年齢だった!』『下に見る人』『もう、忘れたの?』などがある。「週刊現代」「小説新潮」「別册文藝春秋」「週刊文春」などで、幅広く執筆中。近著に『泡沫日記』(集英社)、『そんなに、変わった?』(講談社)など。

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