チャッピー晴れた日にはキッチンでクロ猫




夏休み初日にすること


 今日から一ヶ月私の夏休みがはじまります。子供じゃあるまいし、一ヶ月も仕事を休むなんてと言われることもありますけれど、ここで休んでおかないと年末まで身体がもたないのです。とはいっても撮影のお仕事だけをお休みして、打ち合わせや原稿書きなどなどのデスクワークは続きます。旅に出ることもなく、ただじっとうちにいて身体を休める時間なのです。
 さてお休みの初日に必ずすること。マニキュア塗りと、髪型をかえること。いつもは手の爪には何も塗らずに、爪も短く切っていますので、お休み中だけおしゃれします。そして髪も今年はクリンクリンにパーマをかけてみました。なんだか高校生気分です。



夏休みのテーマは「着物」


 今年のお休みはひとつテーマを決めようと思います。できるだけ毎日着物を着ること。ゆかたでもいいし、お出かけのときには絽やうすものを着ようと。着物を着ると自然と身体がしゃんとします。お休み中のぐうたら防止といってもいいかもしれませんし、毎日着ることで着付けのおけいこにもなるので、がんばってみようと思います。
 そして案外着物をきていると喜ばれますし、とても親切にしてもらえるような気がします。
 今日はゆかたでスーパーへ買い物。なんだかウキウキ、新鮮でした。
 夕飯は友人がごはんを食べにくるというので、つまみに白身の刺身とじゅんさいのはいったとろろを作り、メインは豆乳でしゃぶしゃぶをしました。夏にあったかな鍋を囲むのもなかなかいいもんです。少し汗をかきますけれど、そのあとびっくりするほど身体がさっぱりするんです。

刺身とじゅんさい入りとろろ

材料 4人分
長いも、または大和いも 300グラム
だし 1/2〜1カップ 長いもの水分によって調整してください
塩 適宜
薄口しょうゆ 小さじ1
白身刺身 1人前くらい
じゅんさい 1カップくらい

作り方
1、白身の刺身は塩を少々をふってしばらくおき、じゅんさいは生のものなら一度さっとゆがいて、瓶詰めならそのまま水気をきって使います。
2、長いもは皮をむいてすりおろし、だしと合わせてなめらかになるまでのばしたら、塩小さじ1/4と薄口しょうゆで味をととのえ、冷やしておきます。
3、刺身は水気をペーパーなどでとって、細切りにし、じゅんさいと一緒に器に盛り付け、冷たいとろろを合わせます。

メモ
長いもをすりおろすときには皮をすべてむいてしまうとつかみにくくなり、手もかゆくなることがあるので、手で持つ部分は皮を残しておくとやりやすいです。



つまりにつまった原稿書き


 文章を書いたり、レシピを書いたりするのが本当に遅い。原稿用紙一枚だって、ぐずぐずしていて、全然文字がうまっていかないのである。はじめてお料理の本を作ったとき、ほんの少し自分で原稿を書いてみることになり、でもいざワープロの前にすわっても何もできずに一週間がたっていたなんてことがあったくらい。ずっとずっとそのことばかりを考えているのに書けなくて、情けなくて涙が出たことを覚えています。
 今もまったくかわらずなんですが、へたでもなんでも自分の言葉で伝えたいという気持ちで書くようになりました。読者のかたとおしゃべりするように。でもそのおしゃべりもまた難しいものなんですよね。
 そんなこんなで、秋に出す予定の本の原稿がまったくすすんでいない状態です。夏休みの宿題みたいにいっきにやってしまえば楽なんでしょうけれど、大人になってもなかなかうまくいかないものです。
 今日は朝ごはんなし。お昼にしっかりおかずを作って、炊きたてのごはんと一緒に食べました。

いわしとなす、トマトの炒めもの

材料 2人分
いわし 2尾
なす 2本
トマト 1個
オリーブ 5個
ケーパー 小さじ2
にんにく ひとかけ
オリーブオイル 大さじ4
小麦粉 少々
塩、こしょう 適宜

作り方
1、いわしは三枚におろすか、手開きにして、一口大に切り、軽く塩、こしょうをして小麦粉をまぶします。
2、にんにくはつぶして、なすとトマトは乱切りにします。
3、オリーブは薄切りに、ケーパーは軽くたたきます。
4、フライパンに半分のオリーブオイルとにんにくを入れて中弱火にかけて、にんにくが香ばしくなるまで炒めます。
5、にんにくを取り出し、まずいわしを入れて焼きつけ、両面にいい焼き色がついたら取り出します。
6、オリーブオイルをたしてなすを炒め、なすがしんなりしたら、3といわしとトマトを入れて軽く炒め合わせて、塩、こしょうで味をととのえます。今日は人に会わないので、にんにくももどして一緒に炒めて食べてしまいました。



嵐の日にたこが届く


 朝から激しい風と大粒の雨。台風上陸です。
 ベランダの鉢植えをそうそうに風のあたらないところへ移動しました。
 うちにいてもこわいくらいの雨音で、なんだか落ち着かないものですね。
 こんな日にも宅急便は届きます。今日はおいしいものがやってきました。九州の知人からゆでだこ2ハイ。さっそく切って、ゆずこしょうをつけて、冷やしておいて白ワインと一緒にいただきました。
 昼から飲んで今日は一日寝ていよう。

たこ料理3つ

ゆでたこのお刺身
材料と作り方
たこは好みの厚さに切り、わさびやからし、ゆずこしょう、七味などをつけて食べます。たこ自体に塩気がありますが、好みでしょうゆをつけたり、塩をふったり。オリーブオイルやラー油を合わせてマリネ風にして食べてもおいしいです。

揚げだこ
材料と作り方
1、たこの足を一口サイズの乱切りにし、にんにくしょうゆに10分くらいつけます。
2、ペーパーで軽く汁けをとって、片栗粉をつけて170度の油で揚げます。
3、レモンをしぼっていただきます。
メモ
にんにくしょうゆがないときはおろしにんにくとしょうゆを合わせたところにたこを漬け込んでください。片栗粉に青海苔を混ぜて海苔風味の衣をつけてもおいしいです。

たこめし
材料 4人分
たこ 足大きなものなら3本くらい
米 3合
酒、薄口しょうゆ、みりん 大さじ2
作り方
1、たこを1センチ角くらいの大きさに切ります。
2、米はふつうに研いで、普段通りの水加減でセットします。
3、調味料を合わせてひと混ぜし、切ったたこをのせて炊きます。
4、ごはんをじゅうぶん蒸らして、軽く混ぜ合わせます。



勝手にドライトマト


 しばらく食材の買い物もお休み。冷蔵庫にあるものでごはんを作っています。冷凍庫にもなにやらへんなものがはいっていました。ラップに包まれたチャーシュー2枚とか、ほたての貝柱1個とか。旅前の冷蔵庫整理のときに食べきれなかったり、処分にはもったいないと思ったものがちょこちょこと冷凍庫へ放り込まれているのです。
 野菜室にはしおれたプチトマトが1パック。明日食べよう、明日食べようと思っていて、あっというまに5日くらいたってしまっていました。もう腐ってしまったかなと、みてみると、皮がしおれているだけで腐ってはいないみたい。一つ食べてみると皮はかたいけど、なんだか甘い。もしかして、これはミディアムなドライトマトだあ。さっそく水をまったく入れずにトマトだけで蒸し煮にし、ソーセージを細かく切ったものを合わせて、パスタのソースにしてみました。うまぁい、うまぁい。夫も絶賛。こんなこともあります。

 でもこれはまたまた勝手にできていたドライトマトであって、いつものとっておきたがりではうまくいかないのかもしれません。

プチトマトとソーセージのパスタ
材料 2人分
プチトマト 1パック
ソーセージ 2本
にんにく ひとかけ
オリーブオイル 大さじ3
塩 適宜
スパゲティ 200グラム

作り方
1、にんにくはつぶして、プチトマトはへたをとり、ソーセージは小口から薄切りにします。
2、蓋のある鍋ににんにくとオリーブオイルを入れて中弱火にかけて、にんにくを香ばしく炒め、プチトマトとソーセージを入れて、蓋をしっかりとしめて10分ほど蒸し煮にします。ときどき蓋をあけて混ぜて。
3、塩を加えた湯でスパゲティをゆでます。
4、2のトマトがやわらかくくずれて、汁けが出てきたら、ゆでたてのスパゲィを合わせて、塩で味をととのえます。



摘みたてのモロヘイヤの味


 夫のお休みがとれたので、ひさしぶりにふたりで長野の実家へ。チャッピーもクロも一緒に車にのって帰りました。
 東京が涼しいだけあって、長野は寒いくらい。朝晩がとても冷えます。寒がりの私はフリースを着たいくらいでした。昼間は動けば汗が出るくらいでしたけれど、今年は本当に夏らしさがないまま、過ぎてしまいそうです。

 まず実家に帰ったらするのは畑の草むしり。野菜の収穫も楽しいのですが、草むしりの時間は本当に無心になれるから好き。それからなすやトマトをとったり、プチトマトやブルーベリーをとっては口に放り込んで。都会で暮らすものにとってはこんな贅沢はありません。
 東京でもおいしい野菜は手に入りますけれど、実家の畑の中でこれはもうほかでは食べられないっていうものがふたつあります。それはモロヘイヤとモロッコいんげん。味はもちろんですが、歯ごたえとか、やわらかさとか、口に入れた瞬間の味わいが違うのです。とれたてというのもあるのでしょうが、いつもいつも感心してしまう味なのです。



桃づくし


 本当に夏らしい暑さがやってきません。もうお休みも終わりに近づいているというのに、このまま涼しくなってしまったら、本当にさびしいものです。
 暑さはこたえますけれど、夏の楽しみっていうものもあると思うのです。どうやったら気持ちよく、涼をとれるか。東京のマンション暮しですから、涼のとり方は限られてしまうのですが、朝夕鉢植えに水をやりながら、玄関先やベランダに打ち水をする。風鈴を窓べにつるして、玄関にはうちわを用意する。ガラスの器に葉っぱを浮かべたり、小石を並べたり。冷蔵庫には水出しの冷茶、アイスマスカットティを用意したり。おしぼりを凍らせておく。さもないことですけれど、そんな用意をするうちに夏を楽しんでいるように思うのです。

 さて本日は本や雑誌の仕事でよく御一緒するスタイリストの伊藤まさこさんのおうちへお出かけ。お昼ごはんをごちそうになりました。
 メニューは以下の通り。食前酒の桃ワインは夏の午後にぴったりでしたし、まさこさんが桃のような甘い、かわいい人なので、なるほどなとひとり納得しながら、たっぷりと飲んで食べてしまいました。夏休みらしい涼しい時間をありがとう。

 私の桃レシピもここで一緒に記します。涼しい夏でしたが、買った桃はどれもあたり。桃をたくさん食べたお休みでした。

まさこさんのおうちでいただいたごはん
・桃ワイン
白ワインにはちみつと切った桃を合わせて、一晩冷蔵庫で冷やしておくと、桃のエキスがワインにうつって、おいしくなるそうです。
・ヤングコーンときゅうりの中華風和えもの
・万能ネギと香菜、蒸しささみ、ザーサイのサラダ
・えびと豆腐の蒸しもの しょうがあんかけ
・ゆで豚
・にゅうめん
ネギと香菜のサラダをにゅうめんにのせて。おかわりしました。

桃の冷たいパスタ
材料 2人分
桃 1個
トマト 1個
オリーブオイル 適宜
にんにく ひとかけ
塩、こしょう 適宜
ミント 少々
細めのスパゲティ 160グラム

作り方
1、トマトは皮を湯むきして、種をとって細かく刻みます。にんにくは半分に切って、切り口をボウルの内側にこすりつけて、そのボウルにトマトを入れ、オリーブオイル大さじ2と塩、こしょうで味をととのえます。
2、桃は皮をむいて種をのぞいて薄切りにし、刻んでミントとオリーブオイル少々、塩、こしょうを合わせて軽く味をつけます。
3、塩を加えた湯でスパゲティをしっかりと茹でます。冷たく冷やすので、指定の時間よりやや長めにゆでてください。
4、スパゲティを冷水にとって冷たく冷やし、水気をしっかりきって、トマトのソースと和えます。器に盛り付け、桃のマリネをのせて、混ぜながらいただきます。






飛田和緒 PROFILE