東京の下町・谷中に突如現れるトルコ人肖像画

 巨大な看板に描かれたトルコ人の肖像画は不敵な笑みを浮かべ、縦に描かれているにも関わらず、横向きにかけられている。下手ではないが、決してうまくはない。そのせいか独特の不気味さが漂う。以前、「谷根千(やねせん)」と呼ばれる東京の下町の一角、谷中を散歩した際に見かけて気になった店。トルコ・イラン・ウズベキスタンの雑貨店であり、トルコ料理店でもある。インターネットの情報によれば、看板に描かれている店主のトルコ人が客に対して毒舌を吐き、それを楽しみながら食事をするのが売りらしい。そして、ヴェリーダンスのショータイムでは客が一緒になって踊る。二人以上で行けば楽しそうだが、ひとりメシはつらそうなので、結局、入らなかった。
 それから数ヶ月経ったある日。その日のひとりメシをどこにするかを考えながら電車に乗っていると、隣に座っていたサラリーマンの会話が聞こえてきた。上司が部下に助言している。
「嫌だなぁと思った営業先ほど、自分を成長させてくれるもんだよ」
 なぜか、ふとトルコ人肖像画の看板が頭を過り、行ってみるかと思ったのである。別に営業先でもないのにね。どうやって店を選んでいるのかと先日、聞かれたのだが、たいてい、こんな感じである。
 JR日暮里駅を降り、谷中銀座の方へ向かう。コンビニの前でパックの豆腐をスプーンですくって食べるバックパッカーらしき欧米人女性、酒屋の前に置かれたビールケースに座り缶チュウハイをすする赤ら顔の老人、寺の散策ツアーでもしているのか地図を持ち、リュックを背負って彷徨うおばちゃんたち、道路にチョークでらくがきする子供たち、下町と観光が入り混じった谷中ワールド。その先の眼下に谷中銀座のアーケードが見え、「夕やけだんだん」と名付けられた階段を降りたところにそのトルコ料理店はある。階段の上から見ると横向きにかけられた縦書きの看板が、いい塩梅に見える。まさかこれを計算していたのだろうか。店の前にはざくろジュースなど様々な飲料が冷やされたガラス張りの大型冷蔵庫やピクルスの瓶や調味料などが並んだ棚が並び、それを眺めるふりをしながら、扉が開けっぱなしになっている店内の様子をうかがう。
 照明の光量が少ないせいか、店内はうす暗い。絨毯が敷き詰められ、椅子はない。つまりピクニックメシ状態。入口に「谷中名物!幸せランチ」と書かれた幕は垂れ下っているので営業はしているようだが、午後4時過ぎと中途半端な時間帯ということもあり、店内に客は見当たらなかった。
 一旦、道を挟んだ対面にあるカフェの屋外テーブル席に座り、アイスコーヒーを飲みながら、しばらく、この雑貨屋兼料理店の様子を眺めることにした。
 ジーンズにグレーのカーディガンを羽織り、ソールの厚い靴を履いた20代後半くらいの日本人女性が店の外で作業をしていた。ざくろジュースのパックや「アラジンと魔法のランプ」にでも登場しそうな曲線が美しい照明スタンドを段ボール箱に詰め、宅配便の宛先用紙に書き込んで貼り、歩道の脇に次々と並べていく。長い黒髪のせいもあるのだろうが神秘的な色気を漂わせ、身のこなしにダンサーが発する色気も感じられる。この店でヴェリーダンスを踊っている方かスタッフを兼務しているのもしれない。
 彼女と同じくらいの年齢だろうか。円柱状のトルコ帽をかぶったエプロン姿の日本人女性スタッフからは、その色気は感じられない。その代わり、健康的なバイタリティを醸し出しており、観光客らしき中年夫婦にイランから輸入したローズウォータなる美容によさそうな商品の説明をしていた。
 店の目の前の階段「夕やけだんだん」では二匹の猫に人だかりができている。スマートフォンで撮影するスーツ姿の女性、カメラを首からぶら下げた老人グループ、近くの揚げ物屋でコロッケを買ったのか、立ち食いしながら眺める若い女性二人組など、穏やかな空気が谷中にはよく合う。
 5時を過ぎ、風が肌寒く感じ始める頃、カフェの店主がキャッシャーをいじり、閉店の準備をはじめた。カフェの隣のとんかつ屋のおばさんは店の前の植木鉢に水をやった後、暖簾をかけた。トルコ料理屋では長い黒髪の女性とトルコ帽の女性が「お疲れ様でした〜」と言って帰り、そのかわりに白シャツに黒いベスト、頭にはトルコ帽を被った細身の日本人男性が店から出てきた。街が入れ換わる時間のようだ。
 会計を済ませ、カフェを出ると小柄な日本人カップルが立て看板を眺めていた。トルコ人店主や店が紹介された新聞や雑誌の切り抜きが貼られている。彼らは時間をかけて読んだ後、おそるおそる店内に入って行った。1時間近く観察していて初めて入った客を見た。そろそろ僕も入るか……と思ったが、風にさらされながらアイスコーヒーを飲んでいたせいか身体がすっかり冷えている。この状態でビールを飲む気にはなれない。少し周囲を散歩してから戻ってくることにしよう。そうすればもう少し客が入っているかもしれない。どうせだったらトルコ人店主の客に対する毒舌も聞いてみたい。

客に「シンデシマエ」と毒舌を吐くトルコ人店主

 店から10分程度の距離にある千駄木駅近くの銭湯で身体を温めてから、店に戻ると周囲はうす暗くなっていた。
「7時30分を超えるとショーのチャージ料が500円かかりますが、よろしいですか?」
 入口に立つ眼鏡をかけたエプロン姿の日本人のおばちゃんは、そう言って、脱いだ靴を入れるビニール袋を渡してくれた。
 たるませた白い布で覆われた天井のところどころからぶらさがるランプが絨毯をぎっしりしきつめた道場のような店内をぼんやり照らす。踊るためなのか真ん中の通路はやたら広く、部屋の両脇に追いやられた天板のみが置かれたテーブル席がずらりと並び、正面奥には大きなラクダのぬいぐるみが置かれている。らくだの脇の一番奥のテーブルでは、ターバンのような帽子をかぶり、皺加工をほどこしたTシャツを着た日本人女性客が体操座りの状態で水煙草を吸っており、僕は、その隣のテーブルに通された。彼女のテーブルに料理は載っておらず、トルコの蒸留酒「ラク」らしき酒とハーブティーのポットが置かれている。
 僕以外にひとり客がいることは心強かった。反対側の隣のテーブルでは中年男性と若い女性の二人組が食事中で客はこれだけ。先程、カフェから見かけた小柄なカップルは既に帰ってしまったようだ。テーブルを拭いた痕から察すると僕が通された席にいた可能性は高い。これだけあいているのに詰めて座らせているということは、この後、客が、どんどん入ってくるのかもしれない。
「この店は初めてですか? 何にしましょう? 煮込み料理とご飯のセットメニューもありますし、2000円で食べ切れないコースというのもありますが…」
 眼鏡エプロンおばちゃんの流れるような説明は、体系のせいもあるだろうが、定食屋のおばちゃんのような安定感がある。食べ切れないコースを口にすると彼女はにやりと笑った。一緒にトルコビール「EFES」も頼む。
 心強いと思ったひとり客の女性は、僕が座って間もなく、水煙草を吸い終えたようで立ち上がって帰ってしまった。彼女を目で追いつつ店内の様子を眺める。壁にも絨毯が飾られ、ヴェリーダンスの衣装もかかっている。全て売り物だ。きらびやかなビキニのようなヴェリーダンスの衣装が8,500円。この金額が高いのか安いのか僕にはわからないが、少なくとも普段、着られそうな服ではない。
 隣のテーブルの男性が女性にシェードを買ってあげると言っている。プレゼントをする仲なのだろう。男性にかかってきた電話のやりとりからすると、彼は出版社に勤めているようだ。そして、二人の会話から察すると彼女はヌードモデルをされているようだ。
「この照明も売っているんだよね? あのピンクのが欲しいんだけど……」
 男性客がトルコ帽の日本人男性スタッフに声をかけると彼は一旦、奥へ行き、大柄で少しお腹が出ている長身のトルコ人と一緒に戻ってきた。ベージュのシャツにベージュのチノパンはインターネット上にアップされていた写真で見た服と同じである。彼がオーナーだ。昼寝を起こされたばかりのような不機嫌な顔で、ため息混じりに台の上に載り、天井から照明を取り外す。
「ネフダハ 4500円ト カイテアルケド、8万5千円ダカラ」
 もちろん冗談を言っているのだろうが店主の顔は笑っていない。
「かわいい〜」と女性客は立ち上がって彼が持つランプシェードに近寄っていく。
「カワイイ?ボク ノ コト?」
 噂通り、どんどんからむ。不機嫌そうな顔を崩さないまま。
「カレ オカネモッテソウダカラ ツカワセナキャダメダヨ」
 そう言うと男性客は驚いたように振り返り、トルコ人店主を見た。
「オトコガ オカネヲ ツカッテ ケイザイ マワサナイデ ドウスル? ソレガ ワカラナイヨウナラ シンデシマエ!」
 「死んでしまえ」と客に向かって言うのは本来、考えられないが、大道芸人が客いじりをしているような感じで嫌味がない。ただ、日本人の男性客は、トルコ人店主の客いじりに戸惑い、会話を続けることはなかった。そして、ランプシェードと食べかけの料理の清算を済ませると逃げるように帰って行ってしまった。この店主のことを知らなかったのか、それとも多少は知っていたが予想以上の絡み方に居心地が悪くなってしまったのだろうか。
 トルコ人オーナーは一旦、奥に入って行ってしまい、しばらくすると不機嫌そうな顔のまま店を出て行った。そして二度と戻ってこなかった。
 客は僕一人。キッチンと客席をつなぐ小さなカウンターでは、中年のトルコ人の男性とトルコ人の女性の姿が交互に現れ、どんどん料理を出している。既にテーブルには載りきらないほどの料理が並んでいた。
 切り刻んだパスタが入ったスープ、ひよこ豆、ラム、キーマの煮込み料理がそれぞれ一皿ずつ、ローストチキンにポテトサラダ、カゴに入った大きなナン、粒が長いパラパラの白ライス、店の名物らしいソーセージ揚げ、そして、トルコ名物のラムのハツ(心臓)。中華料理とフランス料理と並ぶ世界三大料理のひとつがトルコ料理であることを忘れてしまう程、流れ作業のように一気にテーブルに運ばれた。見ただけでお腹がいっぱいになる。そして不安でいっぱいになる。入口近くに置かれた大きなアナログ時計は19時15分を指していた。このままでは20時からのショータイムは僕一人。それでもヴェリーダンスは行われるのだろうか。一対一のかぶりつきのヴェリーダンス。考えただけでぞっとする。

「一人で来てはいけない」

 眼鏡エプロンおばちゃんは、やることがなくなったのか僕の対面の席にどっかり腰を下ろし、ペルシア語辞典を引きながら、ぶつぶつ言っている。ペルシア語の勉強をしているようだ。
 いったい誰がヴェリーダンスを踊るのだろう。可能性で考えられるのは5時で帰ってしまった黒髪の女性が、今度はダンサーとして戻ってくる。しかし、そうだとしたら、先ほど、店を出る時、「お疲れ様でした〜」ではなく、「後ほど〜」になるだろう…などと考えを巡らせていると、眼鏡エプロンおばちゃんがエプロンを脱ぎ、眼鏡おばちゃんになった。まさか、彼女が踊るわけないよなぁと思いつつも、20代の頃、九州の寂れた温泉街にあったストリップ劇場へ友人に連れて行ってもらった体験が頭を過る。そこで踊っていた割烹着が似合いそうなおばちゃんが眼鏡おばちゃんとかぶった。頭を振って、当時の光景を振り払うのだが、眼鏡おばちゃんがヴェリーダンスを僕の前で踊る姿を妄想してしまう。いやいや、あり得ない。でも、どうしてエプロンを脱いだんだろう。いや、違う。違うだろう。違うはずだ……「違う」の活用形を思い浮かべながら頭を振り続けた。
 そこへ、これまた眼鏡をかけた小柄なスーツ姿の中年女性が入ってきた。
「せんせ〜、こんにちは〜」
 眼鏡おばちゃんの挨拶で、「まさか」の妄想の矛先が小柄な中年女性に移る。壁にかかったヴェリーダンスの衣装に目が行き、再び彼女に目を戻し、いやいや、ないだろうと、またまた頭を振る。でも、せんせ〜って何だ。せんせ〜は野菜が入ったスーパーの袋を持っていた。スーパーの帰りにヴェリーダンス。でも、可能性はゼロではない。これが谷中ワールドなのか。
 2本目に頼んだEFESの黒ビールを飲み終えると、トルコの焼酎「ラク」を頼んだ。ストレートで一口すすると眉間に皺が寄る酒だが、強い酒を飲んでいなくては。その場にいられない気分だった。
「ショーが始まる前に食べる?」
 眼鏡おばちゃんは彼女の隣に座った「せんせ〜」に聞く。今、間違いなく「ショー」という言葉を口にした。やはり彼女が踊るのか。
「ショーの後にします。それにしても今日はお客さんが少ないですね?」
「予約は入っているんだけどね〜」
 二人の会話の合間に、せんせ〜と目が合ってしまった。今すぐにでも逃げ出したい気分だった。しかし、僕のテーブルの上の料理は、ほとんど手がついていない。
「さて、やりましょうか?」
 せんせ〜はそう言うと、眼鏡おばちゃんにペルシア語の活用形の問題を投げかけた。しばらく様子をうかがっているうちに彼女はペルシア語のせんせ〜であることがわかった。よかったような、でも、誰が踊るのかわからない気持ち悪さが再び蘇る。
 19時30分を回った頃、6名の女性グループ客が入ってきた。彼女たちをきっかけに店はどんどん混み始める。ほんの20分程度の間に、4組のグループが入り、あっという間に席は埋まった。ほとんどが若い女性客。客席はトルコ帽の男性だけではとても間に合わず、キッチンにいたトルコ人のおばちゃんも眼鏡おばちゃんも総動員で動き始める。ほったらかしにされたせんせ〜は、ジュースをすすりながらペルシア語のテキストをめくっていた。
 そして8時を迎えた。店内の照明が更に暗くなり、眼鏡おばちゃんが叫んだ。
「本日のショーはサンバです」
 サンバ? あれ? ブラジル? と思う間もなく、サンバの音楽が鳴り始め、露出度の高い赤い三角ビキニに羽根をつけた日本人女性が現れ、サンバ独特のリズムを足で刻んでいる。メイクでわかりにくいが、かなり年増の方と思われる。明らかに客席内に戸惑いの空気が感じられる。ヴェリーダンスではなくサンバだったことへの戸惑いでもなく、若いダンサーではなく、年増のダンサーだったことへの戸惑いでもない。目と鼻の先で露出度の高い女性がぶるぶる、ばりばり…なんでもいいが、とにかく裸に近い状態で踊っていることに対する戸惑いである。
 ダンサーは全く動じることなく、堂々と踊り、客を引っ張り出していく。抵抗しながらも真ん中に出された女性はダンサーの言う通り、ぎこちなく踊り始め、同僚らしき女性客はスマートフォンで撮りまくる。あっという間に戸惑いの空気は消えた。
 引っ張り出される客はテーブルごとに移っていく。まずい。これでひとりメシの僕が出されたら地獄だ。あっという間に隣のテーブルの客まで進んできていた。絶対にダンサーと目を合わせないようにしようと思っていると僕のテーブルは飛ばされた。気を使ってくれてありがとう……と言いたいところだが、これはこれで目立ってしまう。まるで小学校の授業で本読みを前から順番に当てられ、自分のところだけ飛ばされ、周囲からの視線が集中してしまうかのように。
「あの中年男、どうして一人で来ているんだろう?」
「あのダンサーのおっかけじゃない?」
「気持ちわる〜い」
 など他のテーブルの会話まで想像してしまう。何をしたわけでもないのに、穴があったら入りたい気分だった。帰りたい。しかし、踊っているスペースを通っていかないと外には出られないのだ。
 僕の思いとは裏腹に客席のボルテージはどんどん上がる。曲が進むにつれ、次第にダンサーと一緒に踊る人の数が増えていった。
「最後はインドのテクノで盛り上がるよ〜」
 ダンサーの雄叫びが響き渡る。既にトルコもサンバも関係なかった。しかし、そんなことを気にする客は誰もいなかった。手をぐるぐる回したり、身体を回転させたり、ダンサーの振付に合わせて踊ることを楽しんでいた。一列になって客席に向かってくる。当然、僕のテーブルにも。目のやり場に困り、スマートフォンを手に取り、来てもいないメールを何度もチェックした。断言する。この店はひとりメシには向いていない。
イシコWebマガジン幻冬舎
世界一周ひとりメシ in JAPAN

イシコ Ishiko

一九六八年岐阜県生まれ。静岡大学理学部卒。女性ファッション誌、WEBマガジン編集長を経て、二〇〇三年(有)ホワイトマンプロジェクト設立。五十名近いメンバーが顔を白塗りにすることでさまざまなボーダーを取り払い、ショーや写真を使った表現活動、環境教育などを行い話題となる。また、一ヵ月九十食寿司を食べ続けるブログや世界の美容室で髪の毛を切るエッセイなど独特な体験を元にした執筆活動多数。著書に『世界一周ひとりメシ』(幻冬舎文庫)がある。

世界一周ひとりメシ in JAPAN
バックナンバー

第18回 遊牧民の血が騒ぐモンゴル人店主(東京都新宿区)
第17回 韓国料理店で刺身を食べる(大阪府大阪市)
第16回 ロシア流酒の呼び方と飲み方(福岡県福岡市)
第15回 辛くすることはできても甘くはできないカレー屋(福岡県福岡市)
第14回 インド料理激戦国日本で鳥栖に辿り着いたカレー職人(佐賀県鳥栖市)
第13回 世界一周してきてもウイグル料理の特徴を知らない(埼玉県さいたま市)
第12回 ぜったいひとりメシに向かないトルコ料理店(東京都荒川区)
第11回 謎のメモが導いた日本で唯一のスロヴェニア料理店(京都府京都市)
第10回 焼鳥屋でスウェーデン人が働く理由(東京都杉並区高円寺)
第9回 一妻多夫な生活を想像しながら(愛知県名古屋市)
第8回 アフリカの餅(東京都新宿区)
第7回 日本の国教がイスラム教になる可能性(静岡県静岡市)
第6回 ミャンマーの少数民族と怖い話(東京都新宿区高田馬場)
第5回 中国語でしか予約できない中華料理店(愛知県名古屋市中区)
第4回 年老いたドイツ人店主の料理店は果たしてぼったくりなのか?(東京都港区六本木)
第3回 美人姉妹のいるイラン料理屋でひとりメシ外交(愛知県名古屋市東区)
第2回 東京のリトルインディアは本当にインド人で溢れているのか?(東京都江戸川区西葛西)
第1回 “東京の大阪"でテレビの位置が気になるタイ料理屋に入る。(東京都墨田区錦糸町)

これが「食べ切れないコース」。テーブルに乗りません。しかも、この後、ケバブが来る。さらに煮込み料理やナン、ライスはお代わり自由らしい。

ケバブ

手前のケバブがラムのハツ(心臓)。イスラムが国教のトルコでは犠牲祭では生贄として羊を捧げる。

ブドウから作られ、セリ科のアニスという植物で香りを付けた蒸留酒「ラク」。水を加えると白く濁る。

おこげ

おこげも仰々しく皿に載って出される。世界でおこげが好きな民族は多いが、トルコ人も大好きらしい。

ナツメヤシ。ドライフルーツのような味わいで栄養価が高く。昔は、砂漠を横断する際の必需品だったらしい。

トルコのビール

 国教はイスラム教だが、比較的飲酒に寛容。トルコの代表的なビールはEFES。通常のビールと黒ビールがあり、黒ビールの方がアルコール度は高い。他にはトルコで製造されているデンマークブランド「ツボルグ」もよく飲まれる。トルコでは結石はビールで直ると信じている人がいる。おそらくウルグアイで風邪はコーラで直ると信じている人がいるのと同じ種類の迷信だと思う。

トルコのビール
Webマガジン幻冬舎 最新号 INDEXバックナンバー

Copyright © GENTOSHA INC. All rights reserved.
Webマガジン幻冬舎に掲載されている記事・写真の無断転載を禁じます。webmagazine@gentosha.co.jp