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「まさか!」という設定を、現実以上にリアルに描ききる筆力に定評のある垣谷さん。『七十歳死亡法案、可決』は、その真骨頂ともいえる力作となりました。発売直後から反響を呼んでいる本作の刊行を記念して、垣谷さんにお話を伺ってきました。

垣谷美雨(かきや・みう)

1959年、兵庫県生まれ。明治大学文学部卒業。ソフトウェア会社勤務を経て、2005年「竜巻ガール」で第27回小説推理新人賞を受賞し、デビュー。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『夫の彼女』(すべて双葉社)などがある。




Q:垣谷さんは、システムエンジニアのお仕事をされていたときに、新人賞に応募されてデビューなさいました。作家を目指されたきっかけはどんなことだったのでしょうか?

A:子供のころから文章を書くのが好きだったので、それを職業にできたらどんなにいいだろうと考え始めたのがきっかけです。

Q:影響を受けた作家や作品があれば教えてください。

A:十代から二十代にかけて曽野綾子さんの大ファンでした。周りの人から「曽野綾子教信者」と呼ばれていたほどです。生きる姿勢や考え方に多大な影響を受けました。

Q:垣谷さんの作品では、四十代の女性が高校時代にタイムスリップしたり、夫の彼女と心が入れ替わってしまったりと、「if小説」といわれるものが多いですよね。それはなぜですか?

A:もしも○○だったら〜と考えるのが好きなんです。現実にはあり得ない設定の中で思考実験を積み重ねていくと、いろいろなものが見えてくるんです。

Q:しかも、その「もしもの世界」を非常にリアルに現実味たっぷりに描き出されています。やはり参考文献の読み込みや取材などには時間をかけられているのですか?

A:そうですね。テーマが決まったら文献を片っ端から読んで取材をします。

Q:今作では、「七十歳死亡法案が可決されたら」という衝撃的な世界のお話です。そこで、あえて物語の焦点を「家族」にむけたのはなぜですか?

A:現在の日本は、家族の協力により、やっとのことで長寿社会が保たれています。しかし「協力」といいながら実は主婦の孤軍奮闘であることが多いのです。家族は社会の縮図で、家庭が集まって社会が成り立っているのですから、家族に焦点を当てると社会全体が見えてきます。

Q:本作は、プロットから1年以上をかけて、何度も改稿を重ねて書き上げていただいた力作です。一番苦労された点はどういったところでしたか?

A:家族5人全員の視点で書いているのですが、私自身がそれぞれの人物になりきらないと書けません。どっぷり浸って、その人物になりきるまでに時間がかかりました。

Q:無事に書き上げてみていかがですか?

A:小説家として、ぐんと成長できたと思います。これからも頑張っていけるという自信がつきました。

Q:いままでの垣谷さんの作品は、どちらかというとコミカルな印象を受けるものが多かったように思いますが、今回はかなり社会派の作品となりました。特別に意識されたことはあったのでしょうか?

A:それは大きな誤解です(笑)。コミカルだとよく言われるのですが、私はそんなつもりは微塵もないのです(笑)。常に社会問題にアンテナを張り、解決策を模索しています。それは小説を書くためというより生まれ持った気質とでもいうものです。

Q:今後取り組みたい作品について、教えてください。

A:厳しい現実を前にして、めげそうになりながらも創意工夫と努力で乗り越えていく人々を書いていきたいと思います。

ありがとうございました。

垣谷美雨さんからのメッセージ

 もしも「老後の心配」がなかったら……。
 ある日私は想像してみたのです。すると今まで、
 ——老後が心配だから○○しておこう。
 ——老後が心配だから○○しないでおこう。
 そんな縛りが、生活の細部にまで深く入り込んでいることに気づきました。
 まるで老後のために今日を生きているようだと思ったのです。
 そしてさらに、もしも人生が七十年なら……と想像してみたとき、限りある人生を精いっぱい楽しく生きようと瞬間的に決意しました。もともと人生には限りがあるのにおかしなことです。
 そんな馬鹿馬鹿しい妄想から醒めたあと、不思議なことに心の中に決意だけは残ったのです。
 読んでくださったみなさんの心の中にも、ひとつでも前向きな何かが残れば嬉しく思います。

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