第三回目の面談はこの企画の担当である幻冬舎の編集者C君の自宅で行われた。なぜ、依頼者を編集者宅に呼びつけるのかというと、呼びつけるのではなく、依頼者のところを尋ねただけだ。
実は、依頼者がC君の奥さんなのだ。
この企画を最初に立ち上げた頃、C君が「僕の嫁さんがお願いしたいことがあるって言ってますよ」と軽く言っていたのだが、すっかり忘れていた。で、全くそうと知らずに依頼を読み、コメントをして、そして最後の候補として面談をしたいという段階で、初めてC君の奥さんYさんの依頼だと発覚した次第だ。
この企画は知り合いであるとかないとかは全く関係なく、私の興味さえ引けばいいので、喜んで杉並区にあるC君とYさんのお宅を訪問した。
Yさんは肌のきれいな、表情豊かな美人で、まだ生まれて三ヶ月の赤ちゃんを抱いて現れた。面談の最中は、編集のC君が代わりにだっこして「いい子でちゅねー」などとあやしていた。父親なんだから当然だが、どうにも不思議な取材環境である。
さて、今回の内容は今までと打って変わってシリアスである。Yさんがアメリカ留学時に現地で仲良くなったユーゴスラビア人の男性を探してほしい(
ファイル010:ユーゴスラビア紛争に巻き込まれたかもしれないBob)というものだ。