メモリークエスト2 読者からの依頼一覧

[お名前]浜 由紀子
[性別]女性
[欲しい記憶の時間]1999年7月
[国名]タイ
[都市名]パタヤ
[探して欲しい記憶の人名、物]ワラポン
[探してほしい記憶の人物の性別]女性

[探して欲しい記憶の詳細]
 カナダ人の友人2人と私の3人でバンコクからパタヤ行きの長距離バスに乗ったときのことです。隣に座っていたタイ人女性(ワラポン)が流暢な日本語で、私に日本人ですか? と声をかけてきました。年はその当時20代後半か、30代前半だったと思います。日本には10年住んでいたというだけあって、かなり日本語が上手でした。
 日本では水商売の仕事をし、日本人の彼氏がいたと言って、写真を見せてくれました(いたって普通の人だったので、やさしそうと当たり障りないコメントをしたような気がします)。彼女はビザなしの不法滞在で強制送還されたため最低5年間は日本に入国することができないので、彼氏に会いに行くために、知り合いのおばさんを通じて、ドイツ人と偽装結婚をしドイツのパスポートで日本に入国するつもりだと私に話してくれました。
 パタヤに着いてから、ローカルに人気の飲み屋に連れていってもらったのですが、おかまのコメディアンがショーをやっているようなところで、タイ語がわからない私は全く楽しめませんでした。その後連絡先を交換し、日本に帰国した後も数回手紙のやりとりをしたのですが、なんと子供ができたらしいのです。ワラポンから赤ちゃんと一緒に映った写真が送られてきたのですが、いったい誰の子供なのか詳しいことは何も書いてありませんでした。
 写真の赤ちゃんからは父親が日本人なのかタイ人なのか白人なのか判断がつきません。その後偽装結婚をし、日本人の彼氏に会えたのか、または現地のタイ人と結婚し、幸せな家庭を築いたのか、彼女のその後が知りたいです。


高野秀行より返信


 今、タイにすごく行きたいんですよ。とくに近代化がまだそれほど進んでないところ、でも田舎とはちがうところ。ひたすら空気がゆるくて、屋台で冷えたビールを飲みながら、ガイヤーン(焼き鳥)がつまめるようなところ。
 パタヤなんていいですねえ。私はそういう観光地には興味がなくて、一度も行ったことがないけれど、それだけに浜さんの描写に感じられる「場末感」にはそそられます。
 そのワラポンさんは、話を聞く限り、私がイメージする「パタヤの水商売の女性」そのままなので、かえって驚きました。でも、意外に今は堅実な母親として生きているかもしれません。行って、実際に会ってみなければわからない話ですよね。

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高野秀行からのメッセージ
『メモリークエスト』第一弾/全依頼26件
『メモリークエスト』第一弾が文庫になりました!
高野秀行プロフィール

一九六六年東京都生まれ。辺境作家。早稲田大学探検部在籍中に執筆した「幻獣ムベンベを追え」でデビュー。

アジア新聞屋台村』『ワセダ三畳青春記』『腰痛探検家』(以上、集英社文庫)、『怪獣記』『西南シルクロードは密林に消える』(ともに講談社文庫)『世にも奇妙なマラソン大会』(本の雑誌社)、『イスラム飲酒紀行』(扶桑社)など著書多数。

高野秀行プロフィール