メモリークエスト2 読者からの依頼一覧

[お名前]はる
[性別]女性
[欲しい記憶の時間]2009年8月
[国名]スペイン
[都市名]ブルゴス
[探して欲しい記憶の人名、物]カップル(アスカさん・ガスパール)とガスパールのおばさん(イサベル)
[探してほしい記憶の人物の性別]女性

[探して欲しい記憶の詳細]
 大学2年生の夏休み、スペインのブルゴスという街に約1カ月のホームステイに行きました。
 ブルゴス大学のスペイン語の夏季講習を受講していたのですが、私以外の学生は全員同じ大学から来たアメリカ人。アウェイな雰囲気にしょげてステイ先に帰る途中、声をかけてくれたのが日西カップルのアスカさんとガスパールでした。
 黒いフリルだらけのスペイン人離れした服を着た私を、日本好きのスペイン人か日本人だろうと思って話しかけたというのです。ガスパールは大学近くのホテルの息子だと言っていたと思います。
 カップルが街の名所の大聖堂を見物するのに私もお伴させてもらい、私たち3人のガイドとして現れたのがガスパールの親戚のおばさん、イサベルでした。4人でじっくり聖堂を見学した後はバルに飲みに行きました。カップルは英語、イサベルおばさんとアスカさんはフランス語で会話していたので、日本語とスペイン語と合わせて4つの言語が飛び交うのがすごく楽しかった思い出があります。
 カップルはその次の日にバルセロナに行ってしまったのですが、イサベルおばさんにはその後1度会えました。その時もお酒をおごってくれて、私の下手なスペイン語を一生懸命聞いてくれました。私はスペイン語がうまくないし、ひと月しかいないのにもう軽いホームシックにかかってしまった……と気弱な話をすると、昔はフランスに住んでいたというおばさんが、「あなたみたいに若いころにちょっと外国に来て、そこの暮らしを見るのはとても大切なことよ」というようなことを言ってもらって、晴れやかな気持ちになりました。
 カップルが元気で仲良くやっているか気になりますし、おばさんが元気なのかと甥の友達(……といってよいものか)の私などにものすごく親切にしてくれた理由も気になります。


高野秀行より返信


 スペインと言えば、「バル」ですよね。私もかつてスペイン南部を10日ほど旅行しましたが、「バルがよかった!」という記憶しかありません。
 バルがいいのは、まず安いこと。1ユーロ、つまり百円ちょっとでワイン一杯飲めますし、そのワインが日本の安ワインとは比較にならないほど美味い。
 あと、つまみのタパスもいいですよね。スペイン・オムレツ、チョリソー、タコのマリネ、生ハム、オリーブとチーズ……、それが小皿でちょこちょこ頼めるというのは本当に酒飲みの気持ちをわかっている証拠です。
 しかも店はお気楽。外国人でも誰も気にしないし、あのわいわいがやがや感は素敵です。しかもしかも、バルはそこら中にあるから、一軒行って一杯飲んだら次の店へ、とはしごもできる。
 ああ、スペインのバルに行きたい! 今の超円高の間に。あ、言い忘れましたが、私がスペインに行ったとき、1ユーロがなんと168円もしたんですよ。今は100円近いでしょう?
バルで相当飲みまくっても大丈夫です。
 早く行かなくては! バル巡りの合間にアスカさんカップルとイサベルおばさんを探してみますね。

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高野秀行からのメッセージ
『メモリークエスト』第一弾/全依頼26件
『メモリークエスト』第一弾が文庫になりました!
高野秀行プロフィール

一九六六年東京都生まれ。辺境作家。早稲田大学探検部在籍中に執筆した「幻獣ムベンベを追え」でデビュー。

アジア新聞屋台村』『ワセダ三畳青春記』『腰痛探検家』(以上、集英社文庫)、『怪獣記』『西南シルクロードは密林に消える』(ともに講談社文庫)『世にも奇妙なマラソン大会』(本の雑誌社)、『イスラム飲酒紀行』(扶桑社)など著書多数。

高野秀行プロフィール