メモリークエスト2 読者からの依頼一覧

[お名前]モンティー
[性別]女性
[欲しい記憶の時間]2003年10月
[国名]南アフリカ
[都市名]ヨハネスブルグ
[探して欲しい記憶の人名、物]木彫りのキリン

[探して欲しい記憶の詳細]
 1999年から2003年まで私は南ア人の男性と付き合っておりました。毎年お金を貯めて日本から会いに行っていたのですが結局愛想が尽きて別れました。
 初めて南アに行った時に部屋を借りたのですが、家具もなく殺風景な部屋だったのでドライブ中にたまたま通りかかった田舎の路上のマーケットで見つけた木彫りのキリン(1mほど)を購入し部屋に置くことにしました。
 私が南アで買った物はこれくらいで家具等は知り合いからお借りしていました。
 その後家を引き払い帰国することになったのですがまた南アに来ると思い持ち帰らずに彼にキリンを託しました。
 それから2003年まで毎年南アに行き、キリンは彼の自宅のテレビの横に置いてあったのは確認済みですが、別れが突然だったためキリンを持ち帰って来るのをすっかり忘れてしまいました。
 路上で買ったキリンは日本円で3000円くらいでしたが、サントンの土産屋さんではその10倍くらいの値段で売っていたのでどうにも惜しい気持ちでいっぱいです。
 高野さんは南ア嫌いなのを承知しておりますがどうか私の代わりに持って帰ってきていただきたいです。


高野秀行より返信


 外国人との遠距離恋愛は、付き合っている間も難しいと思いますが、別れてしまうと場所自体に縁がなくなってしまうこともあるんですね。
 さて、そのキリン、ずいぶんいいお値段がしますね。普通に考えると、モンティーさんの元彼がどこかに売り払ったことでしょう。で、また路上のマーケットで売られているか、さもなくばそれこそ「サントンの土産屋さん」に3万円くらいの値札を付けて並べられているかもしれません。
 ヨハネスブルグはおっしゃるとおり、私が「再訪したくない町ベスト3」に選んだところですが、今月から新聞記者をしている大学の後輩が赴任することになりました。家に泊めてもらって運転手付の車もタダで使わせてもらえそうなので(勝手にそう考えているだけですが)、お大尽的な態度でキリン探しをしてみるのも悪くないかもしれません。

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高野秀行からのメッセージ
『メモリークエスト』第一弾/全依頼26件
『メモリークエスト』第一弾が文庫になりました!
高野秀行プロフィール

一九六六年東京都生まれ。辺境作家。早稲田大学探検部在籍中に執筆した「幻獣ムベンベを追え」でデビュー。

アジア新聞屋台村』『ワセダ三畳青春記』『腰痛探検家』(以上、集英社文庫)、『怪獣記』『西南シルクロードは密林に消える』(ともに講談社文庫)『世にも奇妙なマラソン大会』(本の雑誌社)、『イスラム飲酒紀行』(扶桑社)など著書多数。

高野秀行プロフィール