メモリークエスト2 読者からの依頼一覧

[お名前]モンティー
[性別]女性
[欲しい記憶の時間]1999年8月
[国名]ヨルダン
[都市名]アカバ
[探して欲しい記憶の人名、物]ディアナさん
[探してほしい記憶の人物の性別]女性

[探して欲しい記憶の詳細]
 当時私はアカバの人気のない海岸でビキニ着用(イスラームな国なので当然女性は衣服着用)で海へ入り1時間ほど遊んでいました。
 遊び疲れて砂浜に戻るとバッグごと消えていました。残されていたのは下に敷いておいたバスタオルとTシャツだけでした。現金も盗られ着て帰る服もなくかなり途方に暮れていました。
 その時知り合ったヨルダン人(シャバーンさん)が優しくしてくれ、家に泊まっても良いと言うので1週間ほどシャバーンさん宅に滞在することとなりました。
 彼には妻と3人の子供がおり、日中は英語が全く通じない奥さんと子供達とそれなりに楽しく過ごしました。
 アカバを去るとき、1番上の子(ディアナ12歳くらい)と、「日本に帰ったら必ずバービー人形贈るね」と約束したのですが、未だ贈れていなくてモヤモヤしています。帰国してすぐに送ったのですが追跡調査をしたら途中で紛失してしまったようです。
 あれから13年経っているのでもうバービー人形は欲しくないかもしれませんが大変お世話になったので何か変わりの物を贈りたいと思っています。
 高野さん、どうか聞いてきていただけませんか?


高野秀行より返信


 え、泳いでいるうちに、一切合切盗られてしまったんですか! そりゃ、途方に暮れますよね。しかもイスラム圏でビキニ姿とは……。
 それはシャバーンさんにはお世話になりましたね。バービー人形はともかく、お礼の手紙は出しました?
 私はこういう話を聞くと、心穏やかでいられなくなるんですよ。自分でも世界中のあちこちに不義理をしていますからね。お世話になった人たちに礼状も書いてないとか、「写真送るね-」とか言って全然送ってないとか、考えはじめると、胸がもやもやどころか息苦しくなってきます。
 ていうか、私はこんな人の依頼を募集している場合ではなく、自分が世話になった人を探して(連絡先がわからなくなっている人が多い)、お詫び&お礼の行脚をしたほうがいいんじゃないかという気がときどきするんですよね。
 うーん、シャバーンさんには、あらためてお礼申し上げたいと、まるで自分のことのように思ってしまいます。

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高野秀行からのメッセージ
『メモリークエスト』第一弾/全依頼26件
『メモリークエスト』第一弾が文庫になりました!
高野秀行プロフィール

一九六六年東京都生まれ。辺境作家。早稲田大学探検部在籍中に執筆した「幻獣ムベンベを追え」でデビュー。

アジア新聞屋台村』『ワセダ三畳青春記』『腰痛探検家』(以上、集英社文庫)、『怪獣記』『西南シルクロードは密林に消える』(ともに講談社文庫)『世にも奇妙なマラソン大会』(本の雑誌社)、『イスラム飲酒紀行』(扶桑社)など著書多数。

高野秀行プロフィール