7月某日。幻冬舎応接室。
 応募総数40件の中から、高野さんと相談して選ばせていただいた最終候補者にお話を伺いました!
 まずは、【ファイル016 インド初の寿司屋……かもしれない謎のお店(インド)】を依頼してくださったゴッシーさん。


[お名前]ゴッシー
[性別]男性
[欲しい記憶の時間]2000年2月
[国名]インド
[都市名]ゴア
[探して欲しい記憶の人名、物]ゴアの浜辺の掘建て小屋の寿司屋
[探してほしい記憶の人物の性別]男性

[探して欲しい記憶の詳細]
 以前、シッキムのストーンズをカバーしたインド人を投稿させていただいたゴッシーです。
 高野さんのインド入国ができるか微妙な状況でナンですが、もう1件、インド関連で気になるものがありますので送らせて頂きます。
 卒業旅行でインドのゴアに行った際、一緒にいった友人と現地で知り合った日本人と数人で、浜辺の道をバイクで走っていたら、極彩色のペンキでSUSHIと書かれた...続きを読む]/[高野秀行からのコメント



高野さんファンだというゴッシーさん

高野さんファンだというゴッシーさん。取材冒頭はちょっと緊張気味でしたが、お話はめちゃくちゃ面白かったです!

 ゴッシーさんはこの日のために、わざわざご実家に帰省し、当時の写真を持ってきてくださいました。しかも、インド旅に一緒にいった後輩の方と酒席を共にし、あやふやな部分も多かった当時の記憶を呼び戻してくださった状態。当然、話は弾みます。「この道を左に曲がって」「後輩が言うには」「道自体は狭くて、しかも未舗装です」「店の外観はこんな感じですごいインパクトがあったので、よく覚えているんです」などなど、もはや見つけたも同然!と思えるほど、取材はスムーズに進んでいきました。

ゴッシーさんのお話をもとに...

ゴッシーさんのお話をもとに店の外観を描いてみました。汚い絵ですが、要は建物の壁にどーんと「SUSHI」と書いてあるのです。


「探索のプロ」を自任する高野さんは、店の場所に関する細かい質問を連発します。曰く、「こういうのを聞いとかないと、探すの苦労するの俺だからね(笑)」。さすがです、プロの言うことには一切の抜かりがありません。
 有意義な取材は終わりを迎え、「いやぁ、どうもありがとうございました」なんて和やかに話していたのですが……。

「問題は僕がインドに入国できるか、なんですけどねぇ」

ところで俺はインドに行けるのだろうか?...

取材をしながら、「ところで俺はインドに行けるのだろうか?」と暗くなる高野さん。

 そうです。高野さんはインドへの入国を禁止されているのです(現在、あれこれなんとか入国できるように鋭意努力中なのですが……)! それなのに、ゴッシーさんの依頼をクエスト候補にしたことからも、今回のクエストに対する高野さんの並々ならぬやる気が伝わってきます!
 このお店は本当に「インド初の寿司屋」なのか? 現在も営業しているのか? そして、高野さんはインドに入国できるのか?






 7月某日。千駄ヶ谷。
 次にお話を伺ったのは、【ファイル038 タイの女性にハマるきっかけとなったメイ(タイ)】を依頼してくださったあ〜ちゃんさん。
 千駄ヶ谷の「まつ」というお店で食事&酒でリラックスしながら取材をさせていただきました!
 依頼文にも書かれているのですが、あ〜ちゃんさんは「同性を愛する」方。中でもタイ女性が抜群に素敵らしく、それに気づかせてくれたのがクエスト依頼をいただいたメイさんなのです。


[お名前]あ〜ちゃん
[欲しい記憶の時間]2005年8月
[国名]タイ
[都市名]ソンクラー
[探して欲しい記憶の人名、物]ニックネーム「メイ」年の功は現在27〜28歳
[探してほしい記憶の人物の性別]女性(南国の恋愛開眼恩師)

[探して欲しい記憶の詳細]
 あまり大きな声では言えないのですが私は同性を愛する同性愛者です。
 二丁目で言うとこのビアンです。当時23歳の頃...続きを読む]/[高野秀行からのコメント



タイの同性愛者事情に興味津々の高野さん……

タイの同性愛者事情に興味津々の高野さん……ではなく、クエスト対象のメイさんの人となりなどを熱心に聞いている高野さん。

 メイさんが働いていたレストラン近辺の地図を持ってきてくれたあ〜ちゃんさん。慣れ親しんだタイが依頼地だからか、話を聞く高野さんからは「場所はだいたいわかった」と言わんばかりの余裕さえ感じます。
 あとは、「今もそこにいるかどうか」「家族もソンクラーにいるかどうか」「そこにいないとして、どこに行く可能性が高いか」など、レベルの高い(?)確認などを交えつつ、取材を終え……るはずもなく、夜遅くまであ〜ちゃんさんの恋愛談義に花が咲いたのでした。



メモリークエスト2 読者からの依頼一覧

高野秀行からのメッセージ
『メモリークエスト』第一弾/全依頼26件
『メモリークエスト』第一弾が文庫になりました!
高野秀行プロフィール

一九六六年東京都生まれ。辺境作家。早稲田大学探検部在籍中に執筆した「幻獣ムベンベを追え」でデビュー。

アジア新聞屋台村』『ワセダ三畳青春記』『腰痛探検家』(以上、集英社文庫)、『怪獣記』『西南シルクロードは密林に消える』(ともに講談社文庫)『世にも奇妙なマラソン大会』(本の雑誌社)、『イスラム飲酒紀行』(扶桑社)など著書多数。

高野秀行プロフィール