「胸にしこり」その後




「胸にしこり」が見つかって心配になったのが二週間前。
 読んでくださった方からさまざまにご連絡いただき恐縮した。
「じつは私も、、」というメールをたくさんいただいた。
 病院や治療のご紹介もいただいた。
 暗い話を書きご心配をおかけし申し訳なかったのだけれど今回、みなさんそれぞれじつにさまざまな体の悩みや秘密を抱えておられるのだということをあらためて知り、そのことはよかった。
 大人で社会生活を送るなかでは誰もが、病いの症状をやたら訴えることをしない。
 子どもの頃、そういう人は嫌われた。私がそうだった。すぐ具合が悪くなり、黙っていればいいのに友だちに言って嫌がられた。
 小学校のとき、
「ミルちゃんは体が弱い。すぐどこか痛いとか言うから一緒に遊びたくない」と言われたときは傷ついたが、あのとき私は世の中は強い人で動いているのだと知った。
 元気じゃないと。
 その後私は極力、元気な自分をよそおい、友だちに好かれようとちょっとだけ努力したが、それでも学校はよく休んでいた。本当にダメな子どもだったのだ。
 痛みや不便は他人からは見えない。
 外から健康に思われても、そうではない人がたくさんいる。
 大人になった今は、口に出さなくてもお互いを思いやることが大事だとわかるし、また、口に出してもいい、そんなことくらいで関係は壊れないということもわかった。
 大人になって本当によかった。

 先日、私は会社のとなりのクリニックへ婦人科検診に行き、マンモグラフィという胸を板のようなもので強く押しつぶして調べる検査を受けた。
 結果はでていないのだが、カク先生の触診によるとぜったいガンではないということだったので安心している。
 年をとるたびいろいろあるけれど、不調や痛みとうまくつきあって、みなさん一緒にがんばりましょう。