唐突ですが、「モロズッポヌケ」にときめいています。みなさんは「モロズッポヌケ」をご存じでしょうか?

 ご存じない方のために説明させていただきますと、「モロズッポヌケ」というこの言葉は、漫画家・花輪和一さんのマンガ『刑務所の前 第1集』に何度も出てくる“マニアがヨダレをたらす、銃口からのぞいたときにさえぎるもののない深い穴”をあらわすガンマニア用語だそうで。(※花輪さんは1994年に銃刀法違反の容疑で逮捕されたことでも有名になられました)
 わたしは以前より花輪さんのファンで、ド変態でありながら夢を見ているような純粋さと狂気が入り交じる花輪寓話ワールド全開の、この作品のおもしろさの虜になりました。発売時期や世間の波とはズレていますが、最近読んだため、今「モロズッポリ」。未読の方、ほんと読んでくださいよー!
 日常でもあますところなく花輪ワールドの余韻を噛みしめんと、きっかけを見つけては「モロズッポヌケ」を連発してにんまり。晴天の休日にでかけた登山中、ズルっと足を滑らせたときもチャンスとばかりに「モロズッポヌケ〜!」と、ひと声発してごきげんさんでした。

 しかしおかしなことに、これほどにまでときめきいているにもかかわらず、肌の調子はいまいちです。女性にとってときめきは最高の美肌薬だときいていているのに……。今回は「ときめきを追う女子」のモテを考えたいと思います。

 『日経ヘルス』5月号の“ときめきは元気とキレイの特効薬”という特集記事をよ〜く読み返してみると。「あこがれ以上、恋愛未満」が心と体を元気にするときめきの法則、とある。この種の代表的なときめきは、韓流スターなどに対するドキドキ。手が届く相手ではないが、ヨン様の笑顔を拝んだり、ドンゴン様に「アナタのこと好きだから〜!」とたどたどしく叫ばれれば、ドーパミンやβエンドルフィンが分泌され、女性ホルモンも増えて美しくなるという流れのようだ。
 即座にわたしの「モロズッポヌケ」へのときめきが、この法則には当てはまっていないことが確認されました。わたしも法令線解消のために、いっこくもはやく恋愛にまつわるときめきを追うべきだったのだ。

 悔やむわたしの間近でも、恋愛ときめき真っ最中の友人が最高にビューティになっています。
 こちらは恋愛未満ではなく大恋愛で、6年一緒に暮していた元彼との関係に終止符を打ち、女癖によからぬ噂も耳にするモテ男子にときめいております。「(今の)彼がわたしのことを思っているかどうかっていう問題はいいの。わたしが好きだから……」うっかりわたしの男部分が勃ちそうになりました。
 そんな彼女は仕事と恋愛、引っ越しその他で平均睡眠3時間というハードな日々を送ろうとも、お肌しっとり&瞳うるうる。マンガ表現で使われるキラキラさえまとって見えるから、ときめき力って絶大です。
 もともとそのコはディズニーの「リトル・マ−メイド」のアリエル似だからして、さらにきれいになってしまった結果、「最近、輝いてるね!」と行きつけの美容師さんにまで指摘され。誰か彼女を止めて! 隣にいるこちらのみすぼらしさが目立ってしまうからーッ。
 現在彼女はあるひとりの男子を追っているわけだけれど、この美しさは、通りすがりの男性から飛ぶ鳥のハートまで射止めそうな勢いです。ときめきを追っているうちに追われる側に、って感じ? そんなしくみで『ときめき力で潤っている女子がモテ☆』ですよ。

 かといって女子全員がこんな風に大恋愛のまっただ中にいたら、日本も沈没しかねないしね。大多数用に「あこがれ以上、恋愛未満」の線を具体的に考えましょう。
 と簡単にいってみたものの、現在恋愛対象がいない人にとっては恋愛未満なんて中途半端な存在も見つけにくいですよね。そこで、ひとまず相手なしで“ときめきにときめく”って作戦はどうでしょうか。

 例えばこんなときめき。
“「仕事、無理すんなよ」と、いきなり同僚からデコピンでドキッ”
“足をくじいてしまったとき、有無をいわさずおぶってくれる救世主登場”
“雨のなか傘もささず、捨て猫をうちへ連れて帰るか迷っている心やさしき男子の姿”
“まだつき合ってない状態で、別れ際になごり惜しい雰囲気のまま「またネ」”。
 え、ものたりない? すみません想像力が貧困で。
 続きはアナタのオリジナルときめきシンキングタイムでどうぞ。
『ときめきの対象は人それぞれ』