近ごろツンデレって流行ってるんですね。そんななか、わたしはこの先心底デレっとしないままあの世かしらん? と、ぼんやりもの思いにふける今日このごろでございます。

 そもそも「ツンデレ」なんていう面倒な性格は、おたく系二次元世界の萌えキャラ女子の性質のひとつ。ただいま多く解釈されている“人前ではツンツンしているが、ふたりっきりになるとデレデレとしおらしくなる”という意味は言葉の一般化によりツンデレの解釈が変化したもので、もともとは“好きな人に対して、表面的にはツンツンした態度を取り、心のなかではデレデレしている”が正しい使用法のようです。
 ははーん、これならただ冷たくされてる場合でもツンデレだって思いこめるし、さすがヲタクは妄想力工夫してるなぁ〜。

 一方こちら、ツンツン女子7名が老舗の美味しいすきやき鍋を囲んだときのこと。
 肉を生卵にからませながら食欲を満たした勢いで、他の欲求にも正直になっていったのでしょうか。「ラブラブでデレッとしたいよねぇ〜」だれからともなく女子の本音が飛び出した。その言葉を受けて「いいねぇ〜」と全員ブンブンと首を縦に振る。「もう現世では無理!! 神さまぜひとも来世で……」結局わたしは場を笑いの方向へ持っていってしまった。みんなごめんよ。この全員が、♪あなたとあ〜たしさくらんぼ〜ってにっこり笑えるタイプに生まれてればね。

 今回はデレ下手代表としても「ツンデレな女子」のモテを考えたいと思います。

 涙でぼやけた視界からではありますが世間を見回してみたところ、ツンツン女性が受ける理由らしきものが見つかりました。“男性の座りション時代の到来”。いつのまにか自宅の洋式便座で“座っておしっこする派”が23.7%だそうじゃないですかッ(TOTOの全国の20代以上の男性2,312人アンケート調査、2003より)。そのきっかけはトイレの周辺を汚さないため&姿勢が楽ということらしい。
 これってもはや常識なんすかね?? よほどツイていないのか、白昼、世田谷区の住宅街でおっさんの立ちションを目撃しやすいわたしは、男性の座りション率の現状を知って衝撃受けたよ。
 想像するに座って小用を足すような男性は、きっとトイレ以外でもかなりノーボーダー。“窓なしブリーフ”をはく男なら、自分がいばるより女のコからツンツンされているくらいが心地よいに決まってる。いやぁ〜、これは好都合。

 されど男、いちもつ持ってます。ふたりっきりタイムにまでデレなしの女子はノーセンキュウ。そう、問題はデレの方だった。
 これがマンガなら次のコマでちゃちゃっと頬に線など描き入れてテレてる表情にできるけれど、現実でツンからデレへの移行はどうやればいいんですかね? こういう重要なことを保健体育の授業でさえ先生が教えてくれないのが困りもの。
 
 わたしをはじめ、ツンツン女子はデレッとする自分がどうしても恥ずかしい。基本的にむちゃくちゃ恥ずかしがりやさんなのです。彼氏に借りたトランクスをはき、あぐらかいて次長課長の河本の顔を見て大声で笑っていた自分が、急に彼氏に後ろからだっこの姿勢でピトッな人間に移行するコンマ何秒に、もうひとりの自分が「おいおいアンタ、そんなこと平気でやっちゃうわけ?」とツッコミをいれないではいられない。デレの一番の強敵はもうひとりの自分なのだ!! て、てごわい。

 しかし、ここにきてもうひとりの自分をうまくかわした最強の女子が現れた。
 ピーター(池畑慎之介)似の美形でもある彼女は外見も内面もノーボーダーで、誰よりもキツいとおそれられ、男子ともとんとご縁がなかったのですが。彼女はすてきなドイツ人男性とすんなりカップルになりました。ピーター女子曰く「外人とはややこしい話通じないから、テレずに愛してるみたいなこといいやすい」ですって。
 なるほど、デレたくば。言葉が通じない相手でデレ訓練後、『ツンツンツツツンツンデレツンでモテ☆』でいけるんじゃないでしょうか。
『デレのガードがはずせない』