えー、少女マンガ『生徒諸君!』のナッキーをわかる方いますか〜? 古すぎますか?

 愛称“ナッキー”こと北城尚子は、勉強もスポーツもできる素直で明るい中学2年生。今や信じてもらいにくいことではありますが、わたし、この系列のキャラ“カッキー”だったんです。1980年代、特に田舎では真性の美少女よりも汗が光る女子がモテました。
 寄せ書きに「部活命っ子!」と迷いなく書いてしまうダサさ一直線、でも男子からの受けはよく、何度も校舎の中庭に呼び出され告白されました。
 そのとき初めて女子のジェラシーに触れまして。バイキンくんのワッペンがついた靴をゴミ箱に隠され、無視され、などのつたない攻撃ではありましたが、この状況を回避せねばと焦りました。その回避策が“笑い”。ハグキが出ている女子の顔マネなどを積極的に披露していくうち、ジェラシーも自然と薄まり、モテも遠ざかっていったと。
 
 ジェラシーにまつわる話をしようとしたら、思いきりさかのぼるハメになり失礼しました。今回は「ジェラシーを操る女子」のモテを考えたいと思います。

 女子側が嫉妬深いのはまずいですね。ねっとりした昼ドラを見る度、そう思います。ヒロインの敵役には、必ずといっていいほど嫉妬の鬼と化した女性が登場。鬼はコップの水をぶっかけたり、刃物をふりかざしたりしとります。東海テレビ制作のヒット作『真珠夫人』の、発狂寸前の嫁が浮気ダンナに、たわしを千切りキャベツと共に出して「コロッケよ」という、ふざけた演出にはふき出しました。演じるならヒロインより鬼役の方がやりがいがありそう……などと女優側に立てば思うけれども、日常では友人も自分もなるべく鬼になる機会がなきよう願います。

 しかし、嫉妬がない状態が平和でよいのかといいますと、ジェラシー0のケースには男子から不満が出ておりまして。
 「彼女がさー、オレのこと好きすぎるんだよね」と、友人から相談とものろけともつかぬ話を切り出されました。続きを聞くと、自分を100%好いてくれてる気持ちを確認した途端、「つい、彼女のほくろとか、鼻毛とか、目尻のシワを見ちゃう」って。前々から想い続けていた博多美人に対して、急にきびしい目ですか。続けていたヘルシア緑茶を飲むのもやめたみたいだし、完璧にあぐらをかいてやがる。その場は「おまえはぜいたく病である!」と厳重注意で終わったのだが、どうやら女子へのド安心は男の望むところではないらしい。

 一方、ジェラシー多めのケースは彼女への思いが途切れておりません。
 「オレは魅力的で誰にもやさしい彼女が好きであり、でもそんな彼女が心配……」と、せきららな気持ちをわたしにこぼすのは問題ないんですけど、彼女に男の同僚ばかりからメールが入るってのは問題なのでは。きっと他の小悪魔ちゃんと同じやり口で、絶対に本命以外にもパラパラ種をまいているにちがいないのであります。そして、彼やその他の男子からのジェラシーをまとい彼女は一段と小悪魔ぶりを上げていく。『ジェラシーベール越しの小悪魔☆』にはみんな幻惑されちゃうでしょ〜!

 そうそう、過剰な嫉妬を抱える男性側も支障をきたしてくるようなので要注意。「ジェラシーは男をネズミ顔に変える」というへんてこな証言が出ております。女性は鬼に、男性はネズミになる?? しかも、これが常にモテ女子を追い続けている男子の証言だから信憑性がある。
 彼女に対する疑りの気持ちに駆られた彼は、消えぬ不安からいろんなものを前歯でカシカシかじりたい気分になるんですと。断腸の思い、という慣用句がありますが、このつらさは“出っ歯の思い”。ほ乳類からネズミ男を通り越して齧歯目(げっしもく)に近づいてしまうとは、男の嫉妬の方があぶないかも!!
『好き好きビームはほどほどに』