このところ、まだそんなに会話ができないお子様と遊ぶ機会が多く、それぞれのしぐさで、その子の愛らしさが増すもんだなぁ、と思いました。子どもだからって全員がかわいいわけじゃないですからね。と、こういう正直発言は人としてはまずいでしょうか。

 日本人と黒人のハーフの女のコは、はさまったうんちが拭きとれないほどに、お尻の筋肉がプリプリに発達している3歳児。足をすべらせてジャングルジムの棒が股間を直撃したときも、一瞬顔をしかめた後に何事もなかったことに切り替え、笑顔で遊び続ける強靱ぶりにはこちらも感服。将来は頼れそうだわ、とまで想像がふくらむ。
 また、パパが音楽関係の仕事をしている3歳の男のコは、おむつ姿でDJをしてくれました。DJするパパの見よう見まねらしいんですが、片耳と右肩で架空のヘッドホンはさみ、ターンテーブルのおもちゃを駆使し、観客を指差す一連のしぐさは慣れたもの。わたしの爆笑アンコールに応えてくれないきまぐれが、さらにこちらを夢中にさせたりして。ちなみにそのDJ男児の顔が海老名みどり似なのが、よけいにおかしい。

 まじまじと子どもを見つめた結果、容姿が第一印象ならば、第二印象はしぐさで、しぐさはかなり重要な要素であることに目をつけました。これは大人の場合だって例外ではないはず! そこで今回は「グッとくるしぐさの女子」のモテを考えたいと思います。

 子どもにくらべれば、大人のしぐさの方がコントロール内。どこか異常?と疑われない範囲で、大人は自分のしぐさを残したり加えたりしているものです。そういった点でやはり、おもしろみには欠ける。
 といったそばから、子ども以上に身ぶり手ぶりが大きく、その動きにわたしも目が離せない女子の存在を思い出しました。正義感に溢れた彼女はいつも何かに強く怒っており、その勢いゆえ、小動物並みに小柄な150cmの身体を感じさせません。気持ちが高ぶってくると必ず立ち上がり両手を広げ、「絶対ゆるせない!」と、こぶしをふるわせ、うれしいときには「やったー!」と、両足を大きくハの字に開いてジャンプ。ジュリーの『勝手にしやがれ』を派手に唄い踊るという類の余興も得意な彼女は、見る者を飽きさせませんが、「わたしはマニア受けしかしない」と自己申告を受けております。楽しいのにー。

 まぁ、目を奪われるしぐさと、男心をつかむしぐさってのは別モノですわな。つい先日わたしも、いわゆる男のグッとくる感触を味わったばっかりなのでわかりますよ。

 友人宅に遊びに行った際、高倉健さん主演映画「夜叉」の田中裕子の名場面だけ見せてもらったんですが、伝説のやくざ役の健さんと田中裕子が一夜を共にした後に、田中裕子が“健さんの黒とっくりセーターをぶかぶかで着て、下半身裸(またはパンティーのみ着用?)であぐらをかき、いたずらに微笑む”という古典的なシーンがありまして。これが、かーわーい〜い〜!! くさくなる危険性を覆して、女子のいじらしさ強調パターンがキマった場合、最高にグッとくるもんですね。やはり王道は普遍だ。
 ここで、古典のぶかぶかをクリアできない者は、王道的にはモテ敗者とさせていただきます。名言の宝庫の著作『アルケミスト』で、「人生で簡単に見えるものが、実は最も非凡なんだよ」と、ジプシーの老婆もいってます。確かに“男物ぶかぶか”を成功させることは、簡単そうに見えてめちゃくちゃ難しい……!

 しかし、古典セクシーをやるくらいなら死んだ方がまし、というアナタにも、地味な敗者復活法を用意しました。
 わたしの友達で、相手にグッときてるように見えるしぐさ上手な女子がおりまして。例えば彼女は、とても感心している風に大きくうなずいたり、興味があるように目をくりくりさせて話し手に同調することで、結果的にかなりの確率でグッと男の気持ちをつかんでしまうのです。つまり、グッとくるしぐさの二段活用。しかも、実のところ当人は面倒だから相手に合わせてるだけなんですから。この適当さなら盗めそうでしょ。
『彼の服が単なる部屋着に』