にしのあきひろエンヤコラ日記〜絵本作りはつらいよ〜

 絵本『オルゴールワールド』が発売されました。大方の予想通り、発売直後よりツイッターのエゴサーチで読者様の感想を片っ端から検索してはリツイートの嵐を巻き起こし、皆様のタイムラインを延々と埋め尽くす傍若無人っぷり。どんなもんだいゴメンナサイ。
「ねえ、ねえ、見てよ!ねえ、ちょっと見てよ!!」という悪いクセは大人になると鳴りを潜めるものだとばかり思っておりましたが、とんでもありません。もう誉められたくってしかたがない。32歳、自分大好き。

 エゴサーチで検索したコメントは、誰に気を使っているわけでもない内容。それが嬉しいじゃないのさ。数年間シコシコと描き続けた物語がキチンと読者の身体の奥の方までキチンと届いたようで、アタシはモーレツに感動しております。頑張って良かったわん。

 そして『オルゴールワールド』という検索にひっかかってくるのは、何も読者様の呟きだけではございません。平積みしてくださっているヴィレッジバンガード渋谷宇田川店さんや、温もりのあるポップを作ってくださっている新宿紀伊國屋さんといった、本屋さんの呟きです。一度もお会いしたことのない方々が、『オルゴールワールド』を売るためにエンヤコラと汗を流してくださっていることを知り、アタシは再び感動。

 そしてサイン会を開いてくださる福家書店新宿サブナード店さん、『オルゴールワールド』発売を記念してクリスマスまで絵本の原画展をしてくださるスタンダードブックストア心斎橋店さん。店長の中川さんが弟さんと二人で徹夜で設営したんだってさ。もう!
 
 皆さん、本当にありがとう。アイラブユーです。

#24 踊る阿呆

「面白そうだし、やっちゃおーぜ」というウンコみたいな大義名分で本気で動いてしまう阿呆とは、中川店長をはじめとした『オルゴールワールド』を後押ししてくださる皆さんのこと。でも僕はそんな阿呆が大好物。このまま阿呆が集まってなんだか大変なコトになるんじゃないかと胸がザワザワします。どうなるかしら?
 発売の興奮そのまま綴った文章の最後は『オルゴールワールド』の森の長老・パッヘルベルの言葉でお別れしたいと思います。

「いつの世も、夜明けの鐘を鳴らすのは、阿呆のシワザと決まっとる」

 では、また。

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エンヤコラ日記〜絵本作りはつらいよ〜

にしのあきひろ

西野亮廣。1980年7月3日兵庫県生まれ。99年梶原雄太と漫才コンビ「キングコング」を結成。「NHK上方漫才コンテスト」で最優秀賞など受賞多数。現在「はねるのトびら」「キングコングのあるコトないコト」「いつも!ガリゲル」などのレギュラー番組で活躍する一方、漫才ライブ「KING KONG LIVE」やソロトークライブ「西野独演会」などの活動も意欲的に行っている。「日の出アパートの青春」「ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック」「グッド・コマーシャル!!」(のちに、小説『グッド・コマーシャル』として刊行)、「ペンギン・ボーイズ」ほか、演劇やショートムービーの脚本・演出も。

絵本『Dr. インクの星空キネマ』では、物語の絵の力で世間を驚愕させた。絵本第二弾は、切ないラブストーリー、『Zip&Candy ロボットたちのクリスマス』。今回、三作目の絵本に取り組んでいる。

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