装丁=平川彰 装丁=松昭教
PONTOON装画コンペティションVol.1 入賞者決定!!
本コンペティションは、書籍の装幀に相応しいイラストレーションを募集するものです。
松昭教(本誌アートディレクター)、平川彰(幻冬舎デザイン室)、茅原秀行(本誌編集長)の3名による選考会が、2009年2月3日午後1時より幻冬舎本社内で開催され、受賞者が決定しました。【→Vol.2応募要項】
Vol.2 応募受付中!!
大賞
作品タイトル
『ドオオン』
作者
ちばえん+キドコ工房
EnnChiba+KIDOKO KOBO
連絡先
〒412-0042 御殿場市萩原272-1-302 城所方
TEL・FAX:0550-84-3910
Mail URL(てんてん堂)
使用画材
ガッシュ、ペン、鉛筆、コピー用紙など
作品サイズ
45.4 × 27.2cm
受賞のことば
本周りの仕事が念願だったので、至極嬉しいです。こどもの絵をダシに手ぐすねをひく悪徳母親作家です。息子との共作ですが、小学生に負けじと弾け続けたいです。
作品タイトル
『みずうみ』
作者
村上千彩
Murakami Chisa
連絡先
京都市 Mail URL
使用画材
銅版画(エッチング アクアチント)、銅版、水彩紙(ハーネミューレ)、銅版画インク、第二塩化鉄、硝酸、松脂
作品サイズ
19.2×13.4cm
受賞のことば
選んでいただけて、本当に嬉しいです。一枚の絵からストーリーが広がるような作品を描いていきたいと思っています。
作品タイトル
『砂丘』
作者
高橋ユミ
Yumi Takahashi
連絡先
Mobile:090-2064-7392 URL
使用画材
ペン、パステル、インク、Photoshop 7.0、出力紙
作品サイズ
41.5 × 32.0cm
受賞のことば
いつも風が感じられるようなイラストが描けるようにと思っています。ありがとうございました。
作品タイトル
『放課後』
作者
しろがねみき
SHIROGANEMIKI
連絡先
Mobile:090-4455-9222 Mail
使用画材
クレパス、ペンキ
作品サイズ
33.5 × 51.0cm
受賞のことば
たいへんありがたいです。空気の感じられる絵を描いていこうと思います。
選評
【大賞】
「こんなの見たことないよ」
選考中に、一人が漏らした一言。「卓越した技法と無垢な心が混在して、ひとつの宇宙を作っているね」と、もう一人。
1136点もの応募作品の中で、明らかに異質な光を放っていたのがこの作品。数時間にも及ぶ選考の後、満場一致の受賞となった。
一見地味な色使いで目立たないようだが、それにまして、おもいきりのよい大胆な元気さは、このコンペティションで期待したもの。また、見たことがあるような、小さくまとまった作品が多い中で、人を惹きつける力と構成力でも他を圧倒していた。
どんな仕事でも対応可能なイラストではないかもしれないが、雑誌表紙などの「パッケージ媒体」であれば、この圧倒的なインパクトで、ひときわ存在感を放つのではないか。
うっすらと予想はしていたものの、受賞者から親子共作と聞いて、三者「なるほど」と納得。もう少し色数のある作品も含めて、今後も多くの作品が発表されることを期待したい。
【松 昭教賞】
なんて穏やかな情景なんだろう。なんて優しいんだろう。
ただただ、この澄みきった世界に自分も行ってみたいと思わせられる力と世界観がここにはある。

【平川 彰賞】
まず本誌連載陣を見てほしい。赤川次郎氏、新堂冬樹氏、平安寿子氏……。どの作家の挿絵もこなせる柔軟さと映画的な視点で、間違いなく即戦力。安心して仕事を任せられそうだ。

【PONTOON賞】
スカル好きという個人的な趣味もあるが、一目見て、妙に印象に残った。書籍の装画に不可欠な、読者に中身を期待させる不思議な魅力を、この作品に感じた。
準入賞作品
作者
土井川まり
Doigawa Mari
作者
浅川慎一郎
Asakawa Shinichiro
作者
長谷亮平
Hase Ryohei
作者
篠崎 率
Shinozaki Ritsu
作者
瀧川哲生
Takigawa Tetsuo
作者
田尻真弓
Tajiri Mayumi
作者
山田裕司
Yamada Yuji
作者
岡村透子
Okamura Touko
総評

Vol.2 応募受付中!!
 まず「PONTOON」誌が主催するコンペなので、本誌内容を把握しているかが最も重要である。応募作の大部分が意図を履き違えてる印象があった。文芸誌とはなにか、挿絵とはなにか、小説作品の書籍カバーを飾る装画とはなにか。目的意識と自分の作風、それに、絵の先の「媒体」を理解する力があるか否か。それがイラストレーターの出発点ではないだろうか。 依頼を受けた仕事になると、いかに短時間で他のイラストレータより仕事が速く丁寧かを問われることが多い。往々にして、〆切までほとんど時間がないものだ。そんな状況で、作家のオリジナリティーも重要視されるわけだが、クオリティーは高いものの既視感があり、似たような作品も多かった。ギラギラと野性味のある、一目で印象に残るような作品が少ないように感じた。勢いと新鮮さのある、自分にしか描けない世界観を創造力と技術を駆使して追求してほしい。 ここ数年、イラストレーターの作品の質は向上していると思う。だからこそ、温室栽培的な作品でなく、もっと大自然でのびのびと生きているような作品を期待したい。書籍のカバーとなって書店に並んだとき、その本の前で読者が思わず足を止めてしまうような異彩を放つ装画を! Vol.2も引き続き作品募集中!!