なにも持たない軽さは今も続いている。〜誰もが感じる幼少期の戸惑いと違和感。忘れていた自分の中に生きる力は眠っている!

本書の目次

坂口恭平『幻年時代』目次

イベント・お知らせ

8/30(金)19:00〜

坂口恭平トークショウ「記憶への潜り方」
ゲスト:仲俣暁生さん

リブロ池袋

http://www.libro.jp/news/archive/003567.php

7/23(火)21:00〜24:00

『幻年時代』出版記念番組放送
司会:磯部涼 ゲスト:朝吹真理子 DJ:MOODMAN

DOMMUNE

http://www.dommune.com/

7/25(木)20:00〜

『幻年時代』トーク&リーディング

On Sundays(ワタリウム美術館ミュージアムショップ)

http://www.watarium.co.jp/onsundays/html/

※『幻年時代』をOn Sundaysでご購入の方に参加整理券を発行します(先着100名)

(坂口氏体調不良により中止になりました。申し訳ございません。)

8/10(土)18:00開場 19:00スタート

『幻年時代』トーク&サイン会 ゲスト:津田大介

@長崎書店(熊本)

http://nagasakishoten.otemo-yan.net/

8/12(月)19:30〜21:30

『幻年時代』トーク&サイン会

スタンダードブックストア心斎橋

http://www.standardbookstore.com/

8/14(水)20:00〜22:00

『幻年時代』トーク&サイン会

下北沢B&B

http://bookandbeer.com/

書評・コメント

『kotoba』第13号で石川直樹さんがご紹介くださいました!

『kotoba』第13号

「坂口恭平は世界を変えない。彼が変えるのは自分自身の世界の見方である」


『すばる』10月号で松江哲明さんがご紹介575!

『すばる』10月号

「ここではないどこか」


『VOICE』10月号「この著者に会いたい!」に登場しました!

『VOICE』10月号

「二本足で立つことはできた。次は歩き出すための靴を履きたい」


『TVBros.』9/14〜9/27号の「ブロスの本棚」1冊目で木村綾子さんがご紹介くださいました。

『TVBros.』9/14〜9/27号

「わたしたちの歩んできた幼き日々は一画を欠いたまま先へと続く。けれど……」


『週刊朝日』(9/6号)「週刊図書館」に著者インタビューで登場しました!

『週刊朝日』(9/6号)

子ども時代の大胆な発想につながるトンネルとしてこの本を使ってほしい


『クイック・ジャパン Vol.109』(太田出版)に浅野智哉さんがご紹介くださいました!

クイック・ジャパン Vol.109

朝吹真理子さんが毎日新聞「読書日記」(8月6日夕刊)でご紹介くださいました。

読書日記:今週の筆者は作家・朝吹真理子さん 記憶は個人の内側から離れる- 毎日jp(毎日新聞)

『星星峡』(187号)に水道橋博士さんが書評を寄せてくださいました!

水道橋博士「生まれ直しの時間旅行 幼年時代の先に見た光とは」

感想

『幻年時代』Twitter感想まとめ

http://togetter.com/li/538303

坂口恭平『幻年時代』読了。なのに読み終わった気がしない。これぞ書物。芸術の真実。この作品の究極には、誰かを救う創造の力がある。新宿のルノアールで泣いてしまった笑。

坂口恭平さんの『幻年時代』を読みました。潮風から、手のひらの温度から、地面を踏みつける足の裏の感覚から、身体が小さいからなのか、全身で迫ってくる世界を捉えようとしていた頃の記憶が克明に描き出されていて、平面なのに立体的な絵画のように感じました。体が疼きます。

坂口恭平「幻年時代」読了。凄くよかった。とても個人的な幼き日の記憶のはずなのに、懐かしさと心細さ・幸福感と焦燥感...色々な感情や感覚に、いつのまにか自分も潜り込んでいた。終わりの数ページは特に沁みた。"記憶の帰り道"いつか自分もマントを翻してあの地に帰るのか。勲章を授かる為に。

坂口恭平の『幻年時代』読み終わった。他者との関わりによってつくられるひとつの世界としての空間。空間の創造とその可能性を感じた。 世界は変えられないが世界を増やすことはできる。遭遇し、態度を示し、空間をつくりだす。

坂口恭平「幻年時代」読了。坂口さんは3次元のパノラマとして記憶を認識しているらしい。そして4歳の体験へといつでもタイムスリップする秘密のトンネルも持っているらしい。言語化できなかった幼児体験はそれによって、非常に精緻な物語となり「他者とも共有できる空間を体験できるという誤解」を読者も共有することが出来る。坂口さんの果てしなく空間を侵食していくドローイングの原点、坂口恭平の作り方の原点を共感をもって懐かしい物語として読むことが出来て幸せ。

坂口恭平著『幻年時代』は坂口さんの幼少期の体験や出来事が描かれているのに読んでいると読み手である僕の幼少期の忘れていた記憶がふわりと立上がってくる。永久凍土のマンモスのように取り出せなかった記憶がふわりと現在の自分に追体験のように浮かんでくる。不思議な小説だ、とても。

坂口さんの幻年時代を読みながら自分の幼少期を思い返すにつけ、改めて叩きつけられる現実は、人間は自らの生得的な気質から逃れることなどできないということだ。そこから逃れようと、つまり一般的な社会性を身に付けようとしたこともあるが、それは表層に薄くニスを塗ることでしかなかった。

坂口恭平の『幻年時代』読んでる。確かな手触りのある記憶の情景。時間と空間が、奇妙な環をなして立ち上がる。
遠い過去の自分に、それを重ね合わせてみると、そこには幻のように美しいあの頃の風景。
遠い過去は、未来によく似ている。
僕らはきっと知っている。産声をあげたその瞬間から。

自分の心の景色を更新する新しい建物がひとつ築かれたよう。つくづく、この人は書き手だなぁ。いや、表紙をめくるのにこんなに緊張し改まったのは久しぶりでした。/坂口恭平「幻年時代」

幻年時代読み終わった。なんか自分の昔の記憶が蘇ってきた。裏山や鉄条網で囲まれた空き地をドキドキしながら探検したあの頃。まだ暗い早朝にオトンと原付二人乗りで虫採りにいってムササビを見て二人で興奮した事。巣を踏んづけてしまいアシナガバチに襲われた自分をオトンが助けてくれた事。
……
あの頃見た景色は今では違って見えるけど、虫の鳴き声や森の匂いを嗅ぎながら歩くと頭の中にはまだその景色が浮かぶ。見えないけど見える。
……
あの頃は夢と現実の境界が曖昧で、夢でみた事をまるで詳細に想い出せない過去のように思っていた。友達の話すファンタジーな嘘を間に受けていつも想像していた。 森の中で木漏れ日を浴びて魔法の世界に迷い込んだ気分になった。 今だにその感覚は抜けきれてないけど笑

幻年時代、素晴らしい密度の一冊だった。朝になる前の新宿から帰る道で、一人歩きながら、泣きながら読んだ。誰にも過去は平等にぼくらがその場所へ戻る日をずっと待っているような気がした。

坂口恭平『幻年時代』読了。彼の言う「レイヤー」とは、思惟の結果ではなく、「すでにそのように見えてしまっている」という知覚のことだったのか! 左側の林を見ると母ちゃんの優しい右手があり、右の鉄条網を見るとその母が看守になる。全編、彼のそんな二重性が横溢しているすごい本だ。

『幻年時代』坂口恭平(幻冬舎)昨日購入。タイトル、すごくいいな。読んでいると、坂口さんの過去を読むのと同時に、自分の過去を読んでいるような不思議な感覚。同じ九州出身というのもあるのかもしれないが。

坂口恭平『幻年時代』

『幻年時代』特設サイト|Webマガジン幻冬舎

坂口恭平 Sakaguchi Kyohei

一九七八年熊本県生まれ。二〇〇一年早稲田大学理工学部建築学科卒業。大学在学中から大規模な現代建築を設計する建築家に疑問を持ち、人が本来生きるための建築とは何かを模索し続ける建築家であり、死なないための方法として表現し続ける作家・絵描き・踊り手・歌い手である。二〇一一年五月には、一人で0円で独立国家を樹立。新政府総理に就任。著書に写真集『0円ハウス』(リトルモア)、隅田川の路上生活の達人・鈴木さんの生活を記録した『TOKYO 0円ハウス 0円生活』(河出文庫)、『隅田川のエジソン』(幻冬舎文庫)、『TOKYO一坪遺産』(春秋社)、『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』(太田出版)、『独立国家のつくりかた』(講談社現代新書)、『思考都市』(日東書院本社)などがある。

0円ハウス -Kyohei Sakaguchi-

http://www.0yenhouse.com/

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