紅白歌合戦に、なでしこJAPANが登場し、何より目についたのはユニフォームの黒糖ドーナツ棒というロゴでした。黒糖とはいえ、黒光りする棒と、なでしこのミスマッチ感が。あゆの巨大スカートの中にメンズが20人も潜んでいたのもハレンチでした。女の甲斐性的にスカートの中で男性を住まわせる、というのも成功の理想型かもしれません。三角形を多用したセットで、ピラミッドパワーを感じました。時にはそれが残酷に作用し、ヒエラルキーを強調します。AKBの時など一番後ろの女子は顔が2ミリくらいで判別不能で、女装AKBのYMT56が混じっていてもバレなさそうでした。紅白は見ていると毎年途中で睡魔に襲われ、記憶がとぎれとぎれです。嵐が出てきたとき、メンバーが一人増えている夢を見ました。そのままの流れで年越しのテレビはジャニーズカウントダウン。光GENJIの佐藤アツヒロが久しぶりに登場した瞬間、ローラースケートでコケたのは光GENJI世代としては切ないシーンでした。大人になると子どもの時できていたはずのことができなくなっていたりしますよね。スケートとか、竹馬とか。
 そして年明け最初の仕事は「滝沢革命」の取材でした。通し稽古を観賞している時、震度4の地震で中断。もし今天井から照明が落ちてきたら……手相占いで「頭上の落下物に注意」と言われたことがある私は真っ先に当たって死ぬかもしれない。でも、そしたらステージのタッキーが走り寄って最期を看取ってくれるかもしれない……そんな妄想に浸りました。そのことをつい口走ったら、初対面の女性に「最後に幸せになれて良かったですね」と言われました……。

地震後、騒然とする帝国劇場

地震後、騒然とする帝国劇場。電波が入らないので地震情報がわかりません。

 しかし普段姿を現さない黒子さんたちがたくさん出てきて、クレーンとか各所をチェックする貴重な場面を見ることができました。
 めくるめく舞台を観賞後、元旦なのにオープンしていたスタバに寄って軽く仕事。携帯を見る人、勉強する人などで結構にぎわっていました。お正月ひとりの家で過ごすよりも妙に落ち着く、家でも仕事場でもないサードプレイス。トイレで流し台のゴミを捨てたりして初善行。今年もアセンションめざしてがんばろうと思ったのもつかの間、次の日は物欲にかられて朝から初売りで買い物しまくりで煩悩のとりこです。ビームスでBGMに合わせて踊っている男性客がいて、おめでたいお正月ムードを感じさせました。帰宅してからは、オーブンとレンジとティファールとエアコン同時に使ったらブレーカーが落ちて、警備の人が出動してくるという、初迷惑をかけてしまい反省しています。人間性を高めるのは難しいですね。



 年末年始休まず働いていた無理がたたったのか、届く年賀状が少なくて凹んだからか、風邪をひいて寝込んだりしていました。もしくは一般参賀でボディチェックされすぎたのがいけなかったのかもしれません。婦人警官の前で、コートの前を開けて両手を広げて立つことを命じられ、右手、左手、右足、左足、と付け根から先までなでさすられ、さらに体の前面、背面、とまさぐられました。本当はそこで終わるはずが、私は流れにのまれ、一人終わった後に、並んで立っていたもう一人の婦人警官にもボディチェックされてしまいました。二回も受ける羽目に……。あの無防備な体勢の時、細菌に侵入されてしまったのでしょうか。
 そんなことを考えながら、頭痛と、吐き気と、絶え間なく押し寄せる寒気の波に耐えつつ仕事していましたが、ついに座っていられなくなってベッドへ。寒気にもリズムがあることに気付きました。まず、脚の上部がゾクゾクして、そこから体の横を両脇から駆け上っていきます。風邪という旋律が私の体を使って演奏されているような感じです。ふと、目を開けたらベッドで読んでいた雑誌の裏表紙の広告に出ている石川遼選手と目が合いました。なんとなく看病されている気になりました。その、寒気のうねりのさなかに、風邪の精らしき存在のビジョンを見ました。メガネをかけたテクノカット風の男性で、草原にトランクス一枚で体育座りして、淋しそうな目でこちらを見つめていました。そもそも風邪って淋しいからなるのかもしれません。心のスキに入り込んでくるのです。私はそんなに淋しくないんだから、あっちに行ってください、と、風邪の精に心の中で語りかけていたら、生命エネルギーが徐々に復活。風邪を引いて寝込んだ時、起きるタイミングというのは、体内の細菌との戦いで、白血球の勝利を確信した時です。

草原で、トランクス一枚で...

 一瞬浮かんだ風邪の精のイメージ。そんな格好でいると風邪引くよ、と優しく声をかけてあげるといいかもしれません。



 先日は朝日カルチャーセンターのトークイベントに起こしいただいた方におかれましては、本当にありがとうございました。拙い話ですみませんでした。宮台先生に取材中に撮った写真などお見せしたら、先進国に先駆けて終わっていく日本の終末の景色だと指摘されて、気付きを得ることができました。ありがとうございました。そして、質疑応答で「内発的で能動性を生ずるコミットメントが…」とか「◯◯性」という単語を多用して質問されているレベルの高い人がいて恐れおののきました。昔、思想雑誌好きの男性を取材したとき、電話で「用件は何?」というところわざわざ「用件性は?」という言い方をするという話を聞いたのを思い出しました。高学歴の人と会話する時はたまに使っていきたいです。
 ここ最近、起きたら全部、夢だったらいいのに……でも結局人生って一瞬の夢なのかもしれない、と思いたいくらいのハードな日々なのは、一昨年から隅田川七福神巡りに行かなくなってしまったせいでしょうか。運気を高めるために回っているのに、なぜか、吐き気と頭痛に襲われることが多くて……。吐き気といえば、最近、仕事関係の打ち合わせをした時、そのTさんの夫が最近ノロウィルスらしい症状で救急病院に行ったという話を聞いて、思わずどや顔で「私もノロウィルスにかかったことがありますが自力で治しました」と言ってしまいました。過去に二回くらいあるのですが、5.6時間吐き続けるというかなり辛い体験でした。まず形容しがたい悪心と悪寒に襲われ(中略)、家中のコンビニ袋がなくなって、そして最終的には川のほとりまで行きましたが、なんとか戻ってこれました。よく、風邪で寝込んだとき、異性に看病に来てもらう人がいますが、とても考えられません。誰にも見せられない姿です。
 こんな時に頭をよぎるのは、マリリン・モンローの格言です。
 「私は見られていないときは死んでいる」
 「私は一人の時に回復する」
 しかし孤独のうちに亡くなったマリリンに感情移入しずきることは危険かもしれません。去年くらいの「ムー」に載っていた、マリリン・モンローの墓の近くで撮られたマリリンらしき心霊写真、頭ボサボサで苛立っている感じでした。早くヘアメイクさんの霊がなんとかしてあげてください……。

自分へのプレゼントとして...

自分へのプレゼントとして、気分を高めるためにポジティブなスクリーントーンを大人買いしてみました。



 新聞社でのミーティングでは心なしか緊張して、2時間経過するまで背もたれにもたれることができませんでした。9割の人が背もたれにもたれていることを確認し、満を持してもたれさせていただきました。学者の先生の「イスタンブールにペルシャの写本の調査に行ってきました」という発言に痺れました。
 ロラン・バルトについての本をちょっと読んでみたら、かっこいいルビがたくさんありました。道徳的(モラリテ)、離脱(デガジュマン)←幽体離脱にも使えそうです、口実(プレテクスト)、政治参加(アンガジュマン)など。いつの日か自分の原稿でも、学術用語にルビをふってみたいです。

 その後、外苑前に移動して、古い友人の事務所設立祝いへ……。古い友人が集まる会って、ドアを開けるのに勇気いりますよね。例えるなら、洗わないまま放置してしまっていた鍋を開ける時くらいに。おそるおそるドアを開けると、なつかしい方々の面々が。御無沙汰すぎて会話といえば「年賀状ありがとうございました」「年賀状まだ送ってなくてすみません」と、年賀状についてのやりとりがほとんどでした。そのために年賀状ってあるんですね! もし年賀状がなかったら何について会話すれば良いかわかりません。「今日は寒いですね」「外苑前はおしゃれですね」とかでしょうか。しかし、後半、初対面のベルギー人と2012年について一瞬会話して、「We will ascension!」と言ったら通じたみたいでよかったです。

 ホームパーティ的な会に行く時は、ペットボトルのマイドリンクを持っていくことにしています。

持ち込み茶

 行ったら知らない人ばかりで、飲み物を頼めない雰囲気かもしれません。もしくはコップが切れている可能性もあります。その場にいる人と会話が途切れなくて、喉が渇いても飲み物を取って来るタイミングがつかめないことも。そんな時のために自分用のドリンクは常備していくことが望ましいです。
 あと、できれば、行く前にどこかで軽く食べて行くのがいいですね。ホームパーティは食べ物が足りなくなる率が高いです。(私の場合、前もって守護霊様的な存在が教えてくれることも) そして料理を貪る姿は意外と人にチェックされているので要注意です。
 それでは楽しい社交ライフを……☆



 ヨガを極めたヒマラヤ聖者、ヨグマタ 相川圭子さんの「心がとけると愛になる」(学研)の出版記念プレスカンファレンスへ。
 前の日、お見舞いに行った病院で、髪の毛を紫っぽく染めたおばあさんの哀しい念みたいなものの影響を受けて、朝から頭が痛かったのですが、この会場で瞑想をしたら軽くなりました。ありがとうございました。
 「人はどうでもいいことばかり考えて自分で毒を作ってしまっています」
 「気持ちが良いものを追い求めることで命をすり減らしてしまいます」
 など、心に響くお話でした。
 しかし会場の通路で、退場するヨグマタさんとぶつかってしまい、大変なカルマを積んでしまったかもしれないと怯えています。
 ここでイルカのヒーリングをしている素敵なカップルと知り合いになれました。シリウスの近くにイルカの星があって、そこから人間をサポートするために地球に生まれたり、スピリットの形で訪れたりしているそうです。地球で人間に捕まって食べられることに対しては「たまに食べられることもあるけど、それで人の体の中に入ったら、食べた人もハッピーになれていいよね」と言っているそうで、心の広さに感動。でも、私はクジラの肉が苦手で小学校の給食で出るたびに憂鬱でハッピーにはなれませんでしたが……。前世クジラとも言われたことがあるので、潜在的に共食いしている感覚があったのかもしれません。



 コスプレイベントに触発されたある日、ロフトのセールコーナーで発見したナイスなかぶりもの。

鳩山顔

 まず、オバマ夫人のかぶりものに心惹かれて買おうか迷いました。プリンストン大学とハーバード大学に学び、ファッションもコムデギャルソンを着ていたり、知性とセンスを兼ね備えたミシェルに近づけるのなら……。でも、いまいち誰か伝わりにくい気もしました。
 蓮舫議員のかぶりものはかなりよくできていたのですが、今度仕事でお目にかかる予定があったので、買うのは自粛。
 やはり、金星人好きとしては鳩山夫人でしょう。ということで、鳩山夫人のかぶりものを420円で購入。「金星に行って友愛精神磨きましょ!」とかパッケージに書かれていました。

鳩山夫人

 夜、路上でUFOを呼びたくてかぶってみたのですが、とくに出現の気配はなく……。そもそもかぶると視野が狭くなって上空など見えませんでした。



 ヨーロッパ人というだけで、容姿も体格も日本人より優れているに違いないという先入観がありました。しかし先日Bunkamura ザ・ミュージアムで行なわれている「フェルメールからのラブレター展」に行ったら、フェルメール以外のオランダの画家の作品も展示されていたのですが、あまり美化されていなくて、いじわるなスマーフみたいな顔つきに描かれていました。なんとなくオランダに親近感が。印象的だったのは、「生徒にお仕置きをする教師」という絵で、生徒の手をヘラみたいな器具でスパンキングする先生と、それを腹黒そうな笑顔で眺める少年が描かれていて、人間の弱さやずるさが表れていました。「老人が歌えば若者は笛を吹く」という絵は、ややお行儀が悪い家族団らんの図。食事中、いい気分になったおじいちゃんが笛を吹き、子どもが水差しから飲んだりしています。ふと思ったのですが、もし自分に画力があれば、ビッグダディとか大家族テレビのワンシーンを油絵でリアルに描いてみたいです。当時は、このような生活感あふれる絵画を、人々は大家族番組を見るように、興味津々で眺めていたのだと思われます。フェルメールというと高尚なイメージがありますが、今回展示されていた男性からの手紙を真剣な表情で読む女性が描かれた一枚の絵にはドラマがあり、芸術性だけでなく、映画やテレビのような娯楽性も感じさせます。たまにこうやって絵画を観賞すると想像力が鍛えられていいですね。
 そのあと行ったおしゃれカフェでは、トイレに店長の日記みたいなものが貼られていました。「何を言ったかでなく、何を選んだか、が哲学」「制約の中でこそ、クリエイティビティは発揮される」「人を動かす4つのプロセス 1違和感 2ファンタジー 3アクション 4承認」「コンセプトでカフェは動かない」など……格言的な言葉が連発。このお店の人間関係が気になり、また想像力がかき立てられました。



収録のロケ弁当に期待せず、ホットドッグを前もって食べてテレビ局へ。そうしたら高視聴率のおかげか、お弁当がまい泉のとんかつ弁当にアップグレード。しかもマカロンの差し入れまでありました。ごちそうさまです。

持って帰ったら割れてしまったマカロン

(持って帰ったら割れてしまったマカロン。でもひび割れができた方が、舌に適度な刺激が与えられておいしかったです)

 その後、夜中24時近くから出演者とスタッフの方々で新年会が行なわれました。こんな夜中に人と集まるなんて、すごい昔に江戸川のスーパー銭湯で宴会をやって以来かもしれません。しかし、これで夜ご飯は三食目になってしまいました。夜遅くは食べないという美容の女心と、食欲とのせめぎ合いに。
 シャキシャキサラダ、刺身はカロリー的にOKとして、ゴボウ揚げはギリギリな感じです。食物繊維なので、まあいいことにしました。その後、地鶏のロースト、グラタン、唐揚げなど魅惑的なものが運ばれてきました。グラタンはつい食べてしまって自責の念にかられました。瞑想モードに入って心を無にすることで、唐揚げへの欲望は断ち切ることができました。唐揚げがただの茶色い塊に見えて、食べたい気持ちが沈静化。あとはひたすら緑茶を飲み続け、脂肪を流そうとしていました。そんな、食欲との戦いで思考のほとんどが占められていて、あまり人と会話することができませんでした。夜も更けて、だんだん説教モードになる人が現れてきたり、同じ話がループしはじめたので、途中で失礼いたしました。でも楽しかったです。ありがとうございました。



ヴィトン展

 取材の後、エスパス ルイ・ヴィトンで行なわれている「Cosmic Travelers」展へ。工業用品を再利用した作品の無骨な存在感が東京の夜景をバッグに観るとCOOLな感じです。工場萌えの人にもいいかもしれない展示です。すごい細かい切り絵の作品も、作者のストイックな制作姿勢が伝わってきて居住まいを正して観てしまいます。万一傘の水滴がかかって紙が破けたらと思うと緊張します。この日は寒さが半端なく、冷たい雨も降り続けていたのですが、傘を忘れたので意地でも傘なしで耐えて外を歩き回り、ビニール製の袋を頭に乗せて歩いているうちに、それが一番スマートな雨よけ方法だという気がしてきたのですが、風も強まってきたのでついに18時に断念して傘購入。雨の表参道を下ってヴィトンの建物に入って温まりました。
 ところで、また、半年に一度くらい発症するバッグ熱にかかっています。ヴィトンなどは安定して物欲を刺激しますが、他にはit Bagと呼ばれるその時の流行のバッグに対して欲望が高まり、例えるならチャラい男にはまった、みたいな感じで、しばらくそのバッグのことしか考えられなくなってしまうのです。例えば半年前は、セリーヌのバッグのことばかり考えて(ファッションエディターの人は皆さん今フィービーファイロがデザインしてるセリーヌのバッグがイケてると言っているのです)、デパートに5.6回は通って試しがけして、店員に「このくらいの黄緑なら何でも合わせられますよね」とか確認して、10万円強のトートバッグを買う寸前まで行きました。そして家に帰ると、海外通販サイトでそのバッグを検索しまくり、リストに入れるだけ入れる(疑似挿入)行為で満足。でも結局買わずに、しばらくしたら女性誌にそのセリーヌのバッグをグラビアアイドルたちが持っている写真がたくさん出てきて、そうなると熱は冷めてしまうのです。
 そして数日前からはプロエンザ・スクーラーのバッグに夢中です。昨日はついに透視能力を発揮し、このセレクトショップならプロエンザ・スクーラーのバッグがあると思って、実際その店に行ったらあったので驚きました。でも店員さんに「値段を見たらびっくりしますよ。17万円です」と言われ、貧乏だと思われてる気がして、こうなったら意地でも買おうかと思ったのですが、茶色と黒しかなかったので寸止め。「これって『GLAMOROUS』でハセジュンが持ってたやつですよね!」とか既に知ってる感を出しつつ、バッグについて会話するのが楽しいです。そしてモデルが持ち出したくらいの時が買うのに一番ナイスなタイミングです。検索したらこのブランドのバッグを愛用してる海外セレブはクロエ・セヴィニー、ナオミ・キャンベル、ダコタ・ファニングなど、まちがいない感じです。でも17万か……と、結局勇気が出ず、帰宅してまた検索しまくり、別の色も見つけましたが、円高還元で安くても14万。見ないで買うのはリスクが高いので結局また買わないで疑似行為、エアーバッグで終わりそうです。そして結局妥協してセカンドラインのブランドのバッグで間に合わせてしまうのですが、その方が気楽に使えていいですよね。そして私がプロエンザ・スクーラーのバッグについてここで語ったことで、誰かの欲望を抑止させることになっていたら幸いです。



 時が経つのは早いもので、ふるさと祭り東京の全国ご当地どんぶり選手権で寒シマ漬け丼を食べたのが昨日のことのように思えますが、もうすぐ1月も終わりです。
 最近のできごとといえば、御茶の水美術専門学校の学期末のプレゼンテーションで、畏れ多くもゲスト審査員をさせていただきました。先生とか呼ばれると申し訳なく、ただ恐縮です。生徒さんの作品のレベルも高く、材料代とか経費も惜しげもなく使われていて、刺激を受けつつ、つい安いスクリーントーンを買ってしまったり、Photoshopのアップグレードに躊躇していた自分を反省しました。多分、作品にお金をかけたらかけただけ、社会に出てから戻ってくると思います。御茶の水美術専門学校は美大受験の部署、御茶の水美術学院が有名ですが、専門学校も即戦力になる授業でクオリティが高いです。グラフィックフィールドとかイメージフィールドとか高度イラストレーション科とか、科の名前もかっこよかったです。1年生に入った時点で学生が大企業にプレゼンに行き、一緒にコラボしているとか。フットワーク的にも都心から離れた場所にある美大よりも恵まれた環境かもしれません。
 女性の先生が、ふろしきをななめがけする作品に対し、外国人の女性はくびれを大切にしているから、それが見えなくなるデザインはもったいない、と力説していたのが印象的でした。

しまねっこのきぐるみ

ふるさと祭りの会場で人気だった、しまねっこのきぐるみ。階段を下りる時の危うさに母性本能が刺激されました。



 取材の後、新聞社へ。そこでちらっと拝読した中でおもしろかったのは「快感回路」(河出書房新社)という本。恋愛の時の幸福感はコカインやヘロインへの脳の反応と似ているそうです。好きな人の良い点は大きく、悪い点は小さく見えてしまう評価の歪みは、判断の中枢である前頭・前皮質と社会的認知に関わる側頭極と頭頂側頭接合部の非活性化の結果である可能性があるとのこと。恋愛初期、パートナーの顔写真を見た時の脳の快感回路の活性化は、コカイン摂取時の反応と似ているとか。そう言われると、恋愛は全て幻というか……恋愛じゃないですが私のバッグへの物欲とか服欲も脳の快感回路が反応していただけかもしれません。前のシーズンのバッグを見てなんとも思わなくなるところも似ています。女性誌のファッションページは女性の快感回路を刺激するように作られているようです。
 あとは動物の変わった性癖についても述べられていて、自慰行為をする動物は、人間以外では、馬、猿、イルカ、イヌ、ヤギ、ゾウなど……。動物が出てくる童話が、本当はエロかったイソップ童話に見えてきます。ハイエナやボノボはオーラル的な行為をして、アマゾンカワイルカはオス同士で互いの噴気孔に性器を挿入(鼻の穴に入れる高度なプレイ)。あとは、ウナギを局部に巻き付けて快感を得るイルカ(オス)もいるそうで……。他にもありましたが、これ以上は書けません。動物の牧歌的なイメージが一変しました。地球はやっぱり、罪深い生き物たちの集まる波動の低い星なのかもしれません……。



 表参道を歩いていたら、猿を散歩させているおじさんとすれ違いました。猿は、歩きながら、おじさんに「キーキー」と何か語りかけていました。その猿はリスザルでしたが、表参道にはまた別の猿を散歩させている人がいるそうで、いつの間にか猿を飼っている人のアピールの場に……? 駒沢に犬好きが集まるみたいに、表参道に猿好きが集まることを見込んで、猿グッズの店を開いたら儲かるかもしれません。(猿服とかバナナとか昆虫とか)
 ピースフルな人々が集う代々木公園のエコイベントに行きました。しかしものすごい寒さで、出店している人々は朝から夕方まで野外とは頭が下がります。地球を肌で感じるためには試練もいとわない方々です。絞り染めとか民族調の重ね着の人が多くて、その中でファーのマフラーなどしていたら、俗っぽい感じで浮いてしまった感が。豆乳チャイを買ったら、店員さんは渡辺陽一似でした。あとは、ハチミツの店で立ち止まったら、味見している若い男性客に「このハチミツ、めちゃめちゃおいしいっすよ」と話しかけられたり、会場にいる人は全員友だちというフレンドリーな空気感が。
 ヘンプ素材の女性用ひもパンなどが売っていて、売り場の女性のチャクラが開ききっている感じに心惹かれましたが値段を聞いたら3700円もしました……。そしてこういう会場では必ず見かける布ナプキン。男性客もいるのに、全開で展示されています。5本指ソックス、布ナプキンと、エコな女性を目指したいなら通過儀礼的に取り入れていかなければならないのでしょうか……。
 この会場で心温まるシーンに遭遇。パンを売っている店で、さっき買ったらしい男性が通りすがりに「おいしいよ!」と店員さんに食べかけのパンを掲げながら一言言って、歩き去って行きました。そのさり気なさも素敵だったのですが、女性店員たちは彼が通り過ぎた後、「優しいですね」「あったかいよね」「心がほかほかするね」と語り合っていました。極寒なのに、ハートウォーミングな空気に満ちていました。みんないい人ばかりでポジティブバイブレーションを放っています……彼らはもうアセンションしているのかもしれません。

太陽の光を受けるエコピープルたち

太陽の光を受けるエコピープルたち。しぼり染めの競演が鮮やかで視覚的にトリップに誘われます。



 前に、ハイブランドのバッグへの物欲について書きましたが、あのあと欲求が再燃&エスカレートして、別のイギリスのブランドのバッグで日本に売ってない限定品がどうしても欲しくなりすぎて吐き気がする位になり、目を血走らせてイギリスに買いに行こうか思い悩み、バッグの名前+購入で検索しまくっても買った人の自慢が出るばかりで、ふと虚しさに気がついて、欲望を縮小させることにしました。
 バッグへの欲求をポーチへの欲求に縮小、さらにそれをカメラポーチまで縮めようとしています。そして今、少し穏やかな気持ちで、マークbyマークジェイコブズのデジカメ用ポーチ6000円でも買おうかな、と思っています。このまま、名刺入れくらいまで欲望サイズを落とせれば……。しかしブランド品は検索しはじめるとどつぼにハマって危険ですね。ネットに漂う他の人の欲望思念もついてきて、膨れあがるばかりです。
 と、もう無欲になったふりをしつつ、画面半分では通販サイトをチェックしているのでした……。仕事が切羽詰まっているときほど、アドレナリンが出て物欲が……。カウンセリングとか受けた方が良いでしょうか。

画面写真