お品書き



もうすぐロンドン五輪!
ということで、
オリンピックには
何ら関係のないイラストを中心に
お届けしたいと思います。

映画

Webマガジン幻冬舎: 豊村真理 蛇いちご新聞 第24回

新作映画ご紹介

前々回に引き続き、雑誌「GOETHEゲーテ)」(7月24日発売予定)でご紹介しきれなかった新作映画のイラストを描かせていただきました。みなさまの映画ライフのお役に立てば幸いです。あ、「GOETHEゲーテ)」も見てね!

ゴッド・ブレス・アメリカ

ゴッド・ブレス・アメリカ

http://www.gba-movie.com/

 さえないオッサンとエキセントリックな女子高生がコンビを組んで、世直しを図るお話。というと聞こえは良いのですが、その実態は、気に入らない連中を見つけては銃で“始末”しまくるという…越えちゃいけない一線を越えまくってるあたり、ひそめた眉が凝固して、そのままラストシーンまで一切動かせない感じの映画でした。でも、主人公達の定義する“気に入らない奴ら”(=うるさい隣人、映画館でマナーの悪い人、TVのバラエティー番組に出演してる勘違いセレブetc)というラインナップには、大いに共感できるものがありました。
 大抵の人は、気に入らない奴やムカつく出来事に遭遇しても泣き寝入りしてしまうことがほとんどだと思うんですが(そうでないと社会人生活なんて続けられないので…)、でもこうして見てみると、嫌いな人に復讐しても、全然スカっとしないもんなんだなーっていうのが、新しい発見です。嫌な奴、悔しい出来事に遭遇したら、走って逃げるのが一番。運動すればアドレナリンが出てハイになるし、ダイエットにもなるし…。やっぱスポーツしかないよなぁと、メタボ体型のヒーローを見ながら深く納得してしまいました。

4.3.2.1

4.3.2.1

http://www.at-e.co.jp/2012/4321

 これはですね…女子版「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」(1999)といった印象の映画でしたので、「あーゆう感じ」が好きな方はもうぜひ、ご覧になられると良ろしいと思います。女子版なだけに、ジュリア・ロバーツの姪・エマ・ロバーツを筆頭に、(よく見つけてきたもんだ!)と感心するくらい、とにかく出演している女優さん達がキレイなのも見所です。中でも「セクシー担当」のカサンドラ(タムシン・エガートン)に至っては、2011年世界美女ランキング(なにそれ)で3位を獲得した方らしいのですが、若干こちらが引くくらい劇中で脱ぎまくっていて「姐さんカッコいい!」と思わず心の中でスタンディング・オベーション。一見して意味不明なタイトル、行きつ戻りつする時間軸に、見ているだけで尖った感性がチャージされてゆくような錯覚を覚えました。(最近弱気だな〜、攻めてないな〜)と感じたときに、またぜひ見たい映画だと思いました。

ハーフ・デイズ

ハーフ・デイズ

http://www.at-e.co.jp/2012/1-2days

 ニューヨークに住むとあるカップルの1日が「並行して走り出した」という設定の映画。2通りの一日、「グリーン」と「イエロー」が交互に展開してゆく様がカッコいいです。出演は「(500)日のサマー」(2010)や「インセプション」(2010)での活躍も記憶に新しい、オシャレ俳優・ジョセフ・ゴードン=レヴィット。着ているTシャツも、ミュージシャンという設定も、とにかくまんべんなくオシャレ。そしてそんな彼が劇中、ガールフレンドと見に行く映画が「黒澤明」。ハリウッド・オシャレの最上級形はやっぱり「世界のクロサワ」なんですね。そういえば映画「ボディガード」(1992)でもホイットニー・ヒューストンとケヴィン・コスナーが、最初のデートで「黒澤明」(しかも『用心棒』)を見ていましたね。オシャレを極めると“BUSHIDO”(=武士道)に辿り着く…。日本人としては鼻息の荒くなるうれしい事実を発見し、思わず小鼻も膨む一本でした。ふんがー。

テイク・ディス・ワルツ

テイク・ディス・ワルツ

http://takethiswaltz.jp/

 結婚5年目のヒロイン・マーゴが、特に夫には不満はないものの、旅先で知り合ったハンサムな彼に激しく心惹かれてゆく…といった内容の作品。ちなみに夫はチキン料理の研究家で、恋人はリキシャの引き手にして自称・アーティスト(胡散臭い)。マーゴは「うちの夫はとてもイイ人だけど」「私このままでいいのかしら?」と悩み、「毎日チキン料理なんてイヤ!」と重大な決断を下します。この一連の行動は、女性の観点から申しましても「贅沢言ってんでねぇべ!」の一言。なお、妻にエラい目に合わされる超・お人よしな夫を演じているのが、セス・ローゲン。「グリーンホーネット」(2011)といい、「50/50 フィフティ・フィフティ」(2011)といい、今、人間関係における“ピエロ的な役どころ”をやらせたら、ハリウッドいちの俳優さんではないでしょうか。というかむしろ、「ピエロ枠」というニッチな市場を開拓し、成功したという功績がすばらしい。今度のアカデミー助演ピエロ男優賞は彼に決まりですわね…ってまぁ、そんな賞はないんですけど。

Virginia/ヴァージニア

Virginia/ヴァージニア

http://virginia-movie.jp/

 巨匠・フランシス・コッポラ監督の最新作。「ついて来れない客は劇場から去れ!!」と言わんばかりの奇想天外なストーリーに度肝を抜かれましたが、何事も、「面白い、面白くない」「分かる、分からない」といった尺度だけで割り切れるものではありません。分からないものを、分からないまま提示する表現方法も“アリ”というか、なんというか…。年齢を重ねてもなお、アグレッシブな表現に挑戦する巨匠の姿勢にいたく心をつかまれました。そういえば、本作で美少女・Vを演じているエル・ファニングは、娘・ソフィア監督の映画「SOMEWHERE」(2010)にも出演していましたね…。もしやソフィア監督の推薦でこの役を勝ち取ったのか!? ハリウッドにも縁故採用があるのかと思うと一瞬、暗澹たる気持ちになりかけましたが、でも、「外見が美しくて雰囲気がある」というのも立派な才能。実力です。夏の夜にぴったりの、肝試しのようなミステリー映画。我こそは映画通!という御仁はぜひ、巨匠の“問題作”に挑まれてみてはいかがでしょうか。

アベンジャーズ

アベンジャーズ

http://www.marvel-japan.com/movies/avengers/

「アイアンマン」「マイティ・ソー」「キャプテン・アメリカ」「ハルク」…などの「マーベル・コミック・ムービー」の主人公たちが一同に介して「地球を救う!」という話題の映画です。日本人の感覚でいえば、「ドラえもん、オバQ、コロ助、パーマンが総出演!!」みたいな豪華さなのかもしれませんが、いかんせん、こちとら日本人なもんで。映画をご覧になる前にはぜひ、それぞれのキャラクターの出演映画をDVDで予習していかれるのが良いと思われます。わたくし、映画を鑑賞しながら、予習不足の己を呪いました…。面白いけど、もっと勉強してくればもっと楽しめたのに!あと、「マーベル・コミック・ムービー」なのにどうしてスパイダーマンは出てこないの?っていう疑問は大人の事情により質問禁止なわけですが、でもやっぱり「スパイダーマンとバットマンは、どっちが強いか!?」っていうのも、実際気になるところではあります。夢の対決が、いつか実現するといいなぁ。

ナンセンス

Webマガジン幻冬舎: 豊村真理 蛇いちご新聞 第24回

考えてみりゃコワい日本語

“普段の会話で何気なく使っているけど、よく考えてみると怖い”という日本語の表現を集めてみました。「声に出して読みたい日本語」齋藤孝先生に捧げます。嘘です。

考えてみりゃコワい日本語

最後までお読みいただき、ありがとうございました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。んー。ここでなんか、気の利いたハナシでも披露したいとこなんですけどね。こう暑いと…もう、“何も言えねぇ”(北島口調)。まぁ、もうすぐ五輪ですしね。皆さんも体調にはくれぐれもご注意ください。ではまた!



豊村真理(とよむら まり)プロフィール

豊村真理(とよむら まり)プロフィール

1981年生まれ。おうし座。B型。
「週刊TVガイド」編集部を経て
2010年からイラストレーターに。
波風を立てるのが苦手なので、
低姿勢&丁寧語を心がけています。

豊村真理オフィシャルブログ
New Nonsense
http://newnonsens.exblog.jp/