お品書き



話題の映画からトイレの話まで。
いろいろ取りまとめて、
どうぞよろしくお願いします。

【映画】今回も、『GOETHE』(11月24日発売予定)でご紹介しきれなかった新作映画をイラストにさせて頂きました…。何がしかの参考になれば幸いです。ぜひ『GOETHE』とセットでご覧ください。

“ヒットガール"ことクロエ・グレース・モレッツと“ゴシップガール"ことブレイク・ライヴリーが共演の話題作。「13歳の少女・ルリ(クロエ)が拳銃を片手に旅に出る」というストーリーも、まるで少女版『スタンド・バイ・ミー』みたい…と、ほんわかした気持ちで見に行ったのですが、これがいろんな意味で、非常にハードな作品でした。なんか、出てくる大人がほぼ全員ダメ人間で。“世の中には悪い大人がいっぱいいるんだ、怖い!"みたいな…。そして、そんな“ダメ人間見本市"の中でも群を抜いてダメなのが、ユリの母・ジュリエット・ルイス。「50歳を超えても30代に見える生き方」が流行っているというのに「40歳にして50歳に見えちゃっている」ジュリエット・ルイス…。でも「別に若く見えなくても構わないわよ」的 アナーキー・オーラを放つジュリエットを眩しく感じたのも、また事実です。“美魔女"っつってもやっぱり、扱いは“魔女"ですからね。

映画『HICK ルリ13歳の旅』公式サイト
http://www.hick-movie.com/

「ミロクローゼ」という言葉は「太陽」という意味だそうで、この映画は、“自分だけの「愛の象徴」に向かって突き進む男の物語"がテーマなのだそうです。個性派俳優・山田孝之が一人三役を演じるキャラクターはどれも独創的なのですが、個人的にもっとも心をつかまれたのは、片目の浪人・タモン。時空を越え、離れ離れになった恋人を探し回るという設定が、ロマンチックなのか軽めのストーカーなのかは微妙なところですが、肉食系な必死さが斬新でした。大勢の敵の群れに、ひとり斬り込んでゆくシーンは、まるで本物の戦国武者がスクリーンに蘇ったかのよう。山田さん、『ちゅらさん』の時のナイーブな青年のイメージが強かったのですが、立派なSAMURAIに成長なさって…。えりィもおばあも、さぞ喜んでいることと思います。

映画『ミロクローゼ』公式サイト
http://www.milocrorze.jp/

 5組のカップルが“親になるまで"を描いたラブコメディー。キャメロン・ディアス、ジェニファー・ロペス、マシュー・モリソン(※『Glee』の先生役の人)など…豪華キャストが多数出演しています。内容も、これから出産を控えている方や、今、子育て真っ最中!と言う方は、かなり共感できる部分が多いのではないでしょうか。とにかくいろんなエピソードが満載なのですが、それでも一番印象に残ったのはやっぱり、キャメロン・ディアスのくだり。『マスク』の頃から本当に変わらないですよね。変わらない体形、変わらない笑顔。変わらない体当たり演技…。今回は半裸でゲロまで吐いてましたが、それでもやっぱり超キュート。天下無双のエンペラーとして、このまま永遠に『ラブコメディー帝国』を統治し続けて欲しいと願っています。

映画『恋愛だけじゃダメかしら?』公式サイト
http://renai-dakeja.jp/

【蛇社説】蛇いちご新聞…『新聞』と名乗っているからには『社説』が必要か? と考え、そんなものを用意してみました。主に、世の中的には“マジどうでもいい"とされている事柄を中心に、掘り下げてゆきたいと思います。

蛇社説

Webマガジン幻冬舎: 豊村真理 蛇いちご新聞 第30回

トイレ問題

トイレ問題

 公衆トイレでものすごい臭い個室に入ってしまうことほど、辛いことはありません。まぁ、一時期我慢すればいいだけの話ですが、本当に辛いのはトイレを出た後です。多分、次に入った人はかなりの確率で「さっきの人…」と思っているでしょう。すれ違った私の顔を思い出して、「あの野郎!」と恨んでいるかもしれない。でもだからといって、いきなり知らない人の腕をつかんで「ここ臭いけど私じゃないですからね。さ、どうぞ」なんて言えるわけがない。というか言ったとしても、信じてはもらえまい。ホント、女子は辛い。という話をいろんな所で披露していたら、「小学生時代の男子の方がもっと辛い」という話を小耳に挟みました。
 なんでも小学生男子は“学校でうんこをすると迫害を受ける"そうで。一度でも個室への出入りを級友に見られたら最後、卒業まで“うんこ関係のあだ名"で呼ばれることは免れられないらしい。本当かそれは…? ということで、わたくしは折に触れて同年代の人々に取材を重ねてきたのですが、これがなかなかに、深刻な事態であったことが浮き彫りになりました。「ボックス(個室)への出入りを見られることは“死"を意味する」という証言から始まり、ある者は腹痛を盾に学校を欠席し、ある者はうんこするためだけにダッシュで一時帰宅、ある者は「修学旅行の朝の危機」が未だに忘れられないなど、涙ぐましいエピソードが、飛び出す飛び出す。部課長クラスのおじさんに尋ねても「やはりいじめの温床だったよね…」と重苦しい返答が。しかし調査を進めていくと、「男子トイレ界」の緊張度は中・高校生になると急速に“軟化"することも分かりました。「今日、腹壊してるんだよねー」。皆、朗らかにカミング・アウトするようになり、「ちょっと(トイレ)行ってくるわ」。所信表明をすれば「がんばって」「流産するなよ」等、周囲からねぎらいの言葉までかけられるようになるのだとか…。実に心温まる話です。今まさに「トイレ問題」で悩んでいる小学生男子のみなさんも、なんとかやり過ごして大きくなってほしいものです。大人になると結構、いいこともあります。



豊村真理(とよむら まり)プロフィール

豊村真理(とよむら まり)プロフィール

1981年生まれ。
「週刊TVガイド」編集部を経てイラストレーターに。第27回読売広告大賞優秀賞受賞。
余命半年から生きてます!」(相河ラズ著/幻冬舎刊)挿絵を担当。雑誌「GOETHE(ゲーテ)」で映画のイラストを連載中。
ブログもだいたい毎日更新中!

豊村真理オフィシャルブログ
New Nonsense
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