「何事も自分の気の持ちようだ」−−今回ご紹介する『Yes,andで、すべてはうまくいく!』という本を読んで、改めてそう思いました。
 例えばアクシデント、ハプニングが起こっても気の持ちようでいかようにも捉えられる。また、それをどう受け止めるかによってその後の自分の言動は決まり、周りは動いていくと思う。「よくないこと」「マイナスなこと」だと決め付けてしまえば自分の心全体にネガティブな影響を与えるし、その後の自分にBad Spiralを招く恐れがある。
 何かが起こったとき、それを「よくないこと」「マイナスなこと」だと一瞬捉えてしまっても、その中にも「これでよかったんだ」と思える部分を探したり、「この状況に何か教えられることがあるはずだ」と考えたりして気持ちを切り替えてみると、あら不思議、で前向きな気持ちが生まれる。その直後の自分の建て直しができるし、正しい方向性に早い段階で軌道修正できる。
 そんな風にいつも考えているので、この本の言っていることはよく分かったし、「Yes,andで、すべてはうまくいく」も是非やってみたいと思った。
「Yes,andで、すべてはうまくいく」という考えは、「Yes」ですべてを受け入れ、「and」で自分の気持ちを添えたり、アイディアを足したりして、何かをプラスして相手に返す……という考え。そして、受け入れるのは相手のことだけではなく、自分自身をそのまま受け入れてあげるのも大切、とある。それ、すごく分かる!
 私は普段、「だって〜」「でも〜」を使わないように意識している。そういった言葉は、周りの人や環境を非難することで「自分は悪くありません」と言っているのと同じことだし、実はその状況を処理する能力のない自分をそのまま放置していることだと思う。そうしていくと、自分が出来ないことはそのまま、気づけることにも気づけないまま、自分の成長のチャンスを自らシャットダウンしていることになると私は思う。だから「だって〜」「でも〜」に、関わらないようにしている。そうすると自分と向き合えたり、考えられたりして、周りがこうだからどうだからという言い訳をしなくなる。私はそんな考え方がいいと思っているからこの先も続けていこうと思っている。「Yes」ですべてを受け入れるというのは難しいときもあると思うけれど、例え逆境の中にいても希望の光を探すことはやめたくない。
 この本には自分を楽しんで生きるための秘訣が書かれている。小難しい話じゃなくてカメが主人公で、誰にでも起こりうる状況を設定している。どじでのろまなカメが素敵なカメに成長していくというストーリーは共感をできるし、途中、途中ではさまれる著者・樋栄ひかるさんのアドバイスエッセイはためになる。
 お勧めの一冊、みなさんも読んでみて!


黒谷友香

黒谷友香(くろたにともか)
黒谷友香(くろたにともか)1975年、大阪府生まれ。95年、映画「BOXER JOE」のヒロイン役で女優デビュー。その後、CM・ドラマ・映画・ 雑誌など幅広く活躍。主な出演作に03年「魔界転生」、04年「クイール」など。またこの秋、公開の映画「SHINOBI」では、美貌の毒婦、陽炎(かげろう)を好演。

Yes,andで、すべてはうまくいく!
『Yes,andで、すべてはうまくいく!』
樋栄ひかる著
幻冬舎刊
1365円(本体価格1300円)