だらしな脱出できるかな日記
2月3日(木)
冬毛でモコモコMAXな猫ズ兄。ただ今「KAGEROU」熟読中。
上から撮った猫ズ妹。マルマル!
そんな猫兄妹の近影。なぜか異様なほどおすましモード。
一方、こちらダラ近影。なぜか開脚。まるでオチ担当……。
 どうやら節分らしいと夕方スーパーに行って気が付いた。
 そういえば、最後に豆まきをしたのはいつだったかなー、てなことを思いつつ、うろうろしていたら、野菜売り場で立ち止まっている母親に、小学1、2年生の女の子がもの凄い勢いで何かを話しかけている場面に遭遇。聞き耳をたててみると、どうやら話題はタイムリーな「節分」についてらしかった。
「なんで? なんで豆まくの? 鬼、豆嫌いなの?」
 興奮しているのか、女の子の声はデカイ。が、母親は「んー、知らない」と素っ気無い。
 相手にして欲しい女の子の声はますます大きくなり、「豆なんかで鬼に勝てないよね?」、「鬼ってホントにいるの?」「ママは鬼見たことある?」とまくし立てていた。
 すると母親が「今日は日本中に鬼がいる日なんだから、おとなしくしてないと鬼に連れてかれるよ!」と突然キレた。ママン! 鬼より怖いよママン!
「ヤダ! 豆もっと買って! 鬼来たらやっつけるからもっと買って!」と涙目になって訴える女の子。今、彼女の頭の中にどんな地獄絵図が広がっているのかと想像したら、可哀想になって豆の2袋(最安値の豆1袋78円)ぐらい買ってあげたくなった。
 鬼VS少女。
 絶対に負けられない戦いがここにある! 2011年2月3日節分開幕!
 ……できることなら観戦したいと思いました。マル。
<最近の読書>
『八月の犬は二度吠える』(鴻上尚史著 講談社¥1700)……癌で余命半年の宣告を受けた友人・長崎から、最後の願いを託された山室。それは、24年前に周到に計画したものの、実行当日ある悲劇から中止された極秘作戦「八月の犬」の完遂だった──。と書くと、なんだかハードボイルド系スパイ小説みたいだけど、バカ愛しい青春小説でございます。長崎と山室は、かつて京都で寝食を共にした予備校の寮仲間。長崎の願いを叶えるべく、山室が24年ぶりに他の仲間たちに連絡を取り、再び「八月の犬」計画をたてる「現在」と、彼らが過ごした青春時代の「過去」が行きつ戻りつ描かれている。巧いなぁ。おススメ!
『吉原十二月』(松井今朝子著 幻冬舎¥1600)……吉原の大籬、舞鶴屋の主人が、手塩にかけて育てた小夜衣と胡蝶なるふたりの花魁の半生を回想形式で語る廓もの。禿時代から昼三の花魁になるまでの「少女」が「女」になっていく過程がたまらない。吉原の歳時記的な楽しみもあるし、なによりふたりの対比が面白い。ザ・女の園! のトップ争いならではの駆け引きと、同時にそうしたふたりならではの友情も読ませるし、読後感も良いのが素晴らしい。これも良かった!
『ポリス猫DCの事件簿』(若竹七海著 光文社¥1400)……神奈川県の架空の街を舞台にした葉崎シリーズ最新刊。30数人の島民に対し、100匹超の猫が暮らす「猫島」で、臨時派出所に勤務する七瀬と、その相棒・丸顔で目つきの悪いドラ猫DCが島の平和を守るために奔走するコージーミステリー。ブサカワDC萌えるw! 『猫島ハウスの騒動』(光文社文庫)もあわせてどうぞー。


2月5日(土)
最近の自分的御馳走。ホンモノししゃも! ホンモノししゃもとマルマル明太子は、買うのに勇気がいるレベル。
自分的御馳走2.ネギ焼き! ネギってなかなかメインで食べる機会がないので、あえて作ってみた。冬の味!
でもって、こちらは春の味。たらの芽! 実は初めて買ってみた。
小海老と天麩羅にしてみた。なんかねぇ、大人になったなぁと思うね! いやもうとっくに大人なんだけど!
 去年のGW、車のラジオから流れてきて初聴きしたときから、なにやらイヤな予感はしていたのだ。
 それ自体も、なんかムズムズ、モヤモヤしたけど「イヤな予感」とはその先のことだった。私が気が付いたときには、それはもう売れそう&話題になりそうな気配充分で、これをママリンが耳にした日には……! と想像すると、なんていうか口元がぎゅわーんと歪むこと間違いなし! みたいな。
 で、本になって、ヘビロテに拍車がかかって、猛プッシュが始まって、紅白出場が決まって、年が明けてドラマになって、オリコン1位になって、ワイドショーなんかでも頻繁に現象として取り上げられるようになり、そして本日。ついにママリンが言った。
「お姉ちゃん(もち、私のことだ)、ちゃんとトイレ綺麗にしておかないと、べっぴんになれないわよ〜」と!
 キター! ついにキター! 8ヶ月前「いつか言われるだろう」と思っていた台詞がついにキター!
 自分の母親が、自分が思っていたとおりのことを言い出した脱力感もさることながら、何がイヤって最初に聴いたときから「あぁうちのママリンは、こういう曲に共感するタイプだな」と穿っていた自分のイヤらしさが実証されたことがイヤすぎるのだ。鬱陶しいな>自分。
 でもって、サラッと言ったママリンの言葉に、娘の現実を直視していない甘さを感じるのがまた辛い。どんなにトイレ掃除したって、私がこれから「べっぴんさん」になれる可能性なんて皆無だろうよ。なのに、これからきっとママリンは、この曲を耳にするたび「お姉ちゃんトイレ掃除してるかしら」って思うに違いないわけで。辛い。辛すぎる。助けて神様! たぶん、似たような経験をして、苦虫噛み潰してる女子は全国に少なからずいると思う。流行歌ってホントじわじわ恐ろしい。
<最近の読書>
『聖地巡礼』(真梨幸子著 講談社ノベルス¥840)……女子のイヤ汁御三家(他のふたりいは永嶋恵美&春口裕子。私が勝手に呼んでるだけだけど!)真梨幸子の最新刊。パワースポット絡みの連作、ってだけでもうイヤ汁がもわもわと漏れてるわけですが、相変わらず嫌らしくて面白かった。にへぇ、ってなるんだよ、にへぇって!
『逮捕されるまで 空白の2年7ヶ月の記録』(市橋達也著 幻冬舎¥1300)……まだ刑確定していないのに、とか、遺族の気持ちを考えたら、といったことはひとまず置いておいて、単純に読み物としては非常に興味深かった。小説とは違うリアリティってやっぱりあるよなぁと。文章もだけど、挿画と本文中のイラストを本人が描いていて、その客観性がまた静かに怖い。いつか小向美奈子の手記も読みたいと思うのは不謹慎だろうか。


2月7日(月)
昨日、某編集者と行った石神井公園のスマイリー城。もち、スマイレージ&焼き鳥好きの私のリクエスト。
ここは自分で焼ける座敷席がいくつかあって楽しいのだ。しかも安いのにちゃんと備長炭。オレ、煙で見えてないけどニャ。
 今年の花粉は凄い、今から予防して! てなことを聞くけれど、もうとっくに飛んでる気がする。朝からくしゃみが止まらない!
 そんななか、書店へ新刊探しに行ったら、細木数子センセーの本が並べられた棚の前で、
 女子中学生が「この人、毎年おんなじような本出してない?」と言っていた。面白すぎるな中学生! あぁ突っ込みたい! 「そりゃそうだろ!」と突っ込みたい!
 でもってその後、レジに並んでいたら、前の人が会計をしつつ「あと探して欲しい本があるんですけどー」とメモを取り出して「サトウユタカの第二音楽室っていう本なんですけど」と聞いていた。ちょ! それたぶん佐藤多佳子! ユタカじゃなくてタカコ! とまた激しく突っ込みたくなって悶えた。なんのためのメモー!?
 花粉以上にムズムズしてたまらなくなった。最近ネットで買うことが増えたけど、やっぱりリアル書店はいろいろ面白いナリ。
<最近の読書>
『ピエタ』(大島真寿美著 ポプラ社¥1500)……舞台は18世紀のヴェネツィア。『四季』などで知られる作曲家、アントニオ・ヴィヴァルディが遺した1枚の楽譜をめぐる、史実を基にした長編作。これは凄い! ヴィヴァルディなんて正直、「むかし音楽の時間に習ったなぁ」程度の知識しかなかったのに、あっという間に物語の世界に引き込まれて、読み終えたときには、聴いたこともない楽曲が胸の奥で鳴り続けてやまないという奇跡! なんかもう、あちこちで書いちゃったけど、「感動」ってこういうことを言うんだよ! と泣き笑い。言葉が見つからないほど素晴らしい。今回のイチオシ。っていうか、たぶんもう今年のベスト級! ポプラ社は『KAGEROU』で得た利益を、この本の宣伝につぎ込んで欲しいです。ホントに!
『非道徳教養講座』(平山夢明著 児嶋都絵 光文社¥1400)……<怪人執事>平山夢明&<妖怪メイド>児嶋都が、まったくもって世の中生き難いわ! とお嘆きの妙齢女子に賢く生き残るためのコツを伝授する指南本。ステキに黒く、素晴らしく穿っていて、だからこそ非常に実用的で面白い。「賢い男の捨て方」「賢い親の裏切り方」「賢い恩の売り方」「賢い自分の壊れ方」「賢い暮らしのタカリ方」「賢いスッピンの晒し方」など、15の講座内容も絶妙。


2月9日(水)
こちら「残る前」のカレー。今回は肉後のせシステムで、1日目はチキンソテー。2日目はローストビーフ♪ 贅沢!
そんな飼い主を冷めた目で見る猫ズ妹。こえー。この目つきこえー。
 カリカリと働いていた午後1時。ピンポーンとパパリン&ママリンがやって来た。突然どうしたの!? と聞けば「暇だから掃除しに来たの」と言う。
 40歳過ぎた娘の部屋に、突然親が掃除に来るという状況は、どう考えても普通じゃないと思うのだが、まったく気にしてない様子。これはやっぱり、例の神様の仕業なのか?
 しょうがないので、仕事部屋に引きこもり、勝手に掃除して頂くことにしたのだけれど、案の定ママリンは真っ先にトイレに向かった。私が掃除しなきゃ意味ないんじゃない!?
 と思ったものの、そんなことを言える立場でもないので気にしないように努力してみた。
 もしかしてママリンは、まだべっぴんさんになりたいの!? という疑問も封印。有難いけど、気持ち的にはぐったりする。
 夜になって、3日前に作ったカレーの残りを「これ食べていい?」と言い出したので、仕方なく近所の回転寿司屋に3人で出かけた。頼んだわけじゃないとはいえ、掃除してもらったから、という負い目があるので私が支払い、今日は買い物に行けなかったから明日の朝のパンがない、と言うのでスーパーにも寄り、これまた私が会計し、甘いものが食べたくなった、と言うので冷凍庫に溜め込んでいたアイスクリームも提供した。いろいろ釈然としないんだけど、なにをどう改善すれば良いのか分らない。
<最近の読書>
『本日は大安なり』(辻村深月著 角川書店¥1600)……とある大安吉日、老舗ホテルので挙式&披露宴を執り行うことになった4組のカップルの、様々なドラマを描いた物語。ちょっとした謎はあるものの、ミステリー色は薄く、その分エンタメ濃度はたっぷり。いやぁ、いろんな話を書くようになったなぁ、としみじみ。個人的には一卵性双生児の姉妹の話が好き。この夫、面倒臭そうだけど惚れるわぁ。25日発売プルーフ読み。
『ユリゴコロ』(沼田まほかる著 双葉社¥未定)……3月発売予定とまだ先ながら、どうにも気になる著者なので、待ちきれずプルーフ読み。やっぱり凄いなまほかる!(失礼を承知で、だけどなんか語感として言いたくなるのだ「まほかる」って!)。内容については今書いても忘れられそうなので、また来月触れますw 出るんだー、と頭の片隅に入れておいて下さいませ。


2月12日(土)
なにげにビジーモードにつき、3連休はおでん。どんどん追加してひたすら食べた!
一方、とっくにブームは去ったことなど気にせず、2011年も自ら猫鍋になる猫ズ兄。ものすっごいはみ出してるけど……。
 雪! 昨日から雪! そして今日も気がつけばまた雪!
 久しぶりだなぁ。そういえば、都心に住んでる小学1年生の姪っ子は、少し前に「雪は見たことあるけど、雪合戦とかはしたことない」と言っていた。
 雪が降ると、30年ぐらい前に住んでいた甲府の社宅を思い出す。木造平屋建ての古い家で、それはそれは寒かった。冬になると毎朝水道が凍り、家のなかでも廊下は吐く息が白かった。エアコンなんてもちろんなくて、暖房器具は炬燵とストーブと石油ファンヒーター。当然、夜は消して寝る。で、ある雪の朝、目が覚めたら飼っていたインコが凍死していたのだ。最初は凍死したとは気付かなくて、カゴの底に横たわるインコを見て驚いて触ったら、ものすごく冷たくコチコチで「あぁ、寒くて死んじゃったんだな」と理解した。カゴに毛布をかけていてもインコが凍死するなら、布団をかけて寝ていてる自分も凍死するんじゃないかと急に怖くなって、それからしばらくパジャマの上にセーターを着て寝たことを覚えてる。
 って今書いてて思ったんだけど、もしかしてインコ、普通に病死してその後凍った可能性もあるんじゃないのこれ? 寒すぎてインコが死んだ! って30年思い込んでたけど!
 まぁ今となっては真相はわからんが。
 それにしても、外は雪なのに暖房もつけず、ペラペラのTシャツにパーカーと、部屋着パンツでいられるだらマンは、やっぱりどこかおかしいんじゃないかと思う。甲府時代の冬は、学校に行くのに6枚も7枚も重ね着してた(学校でよく、「今日何枚着てる?」って話になった)のになぁ。
<最近の読書>
新人賞の下読み中。そして桐野夏生『ポリティコン』上・下(文藝春秋 各¥1571)ひと足早く読み読み中。


2月14日(月)
そして相変わらず、まったく雪好きではないダラ。全然はしゃがない! 全然駆け回らない!むしろイヤ顔、迷惑顔!
 雪、積もりましたなぁ。
 えぇっと、年明けから諸事情あってまた全然UPできなくて申し訳ございませんでした。
 でも、私もダラも猫ズも元気です! 「生きているなら更新しろ!」と言って頂けることが、どれだけ幸せなことなのか、解ってはいるのにホントごめんなさい! っていうか、この調子じゃ全然「だらしな脱出」なんて出来そうにもない事実。いやいや……頑張ります(って何度目だ)!