花粉の季節に思う


 ハナがとまらず、のどがかゆく、背中や肩がはっている。日中、マスクをしないであちこち打ち合わせで動きまわった。辛い。今年も花粉にやられて顔もからだもボロボロなのだ。
 夜、接待後に深夜の繁華街を歩いていると、田舎に嫁いだ年下の友人より「子ができました」のメールあり。
「このひとにはまったく違う時間が流れているのだな」と思いながらメールを読み返す。
 読み返しても、ほかの情報はそこにはない。
「子ができました」。
 そんな日には、下腹部が痛む。
 子を産むべき時期に産まなかった、ツケがまわってきてるようだ。
 部屋に帰り、薄暗いなかで鏡を見ると、目と歯がぎらり光っている。するどい感じがする顔が、そこにあった。私は昔からこんな顔ではなかったか。
  「いくら考えても、わからないことがあるなァ、、、、」
 そんなことをつぶやきながら、最近会ったときの彼女の柔らかな表情を思い出していた。